ECHOES

Punk Rock Life

山口冨士夫/Over There

2015-03-30 21:30:49 | Weblog

アトモスフィアをレコーディングした時のアウト・テイク。
以前、fjoからリリースされたOver Thereがgoodlovinよりリイシューです。

加部正義、大口広司、篠原信彦とのアトモスフィアは、日本のロック黎明期を、例え後追いだったとしてもスーパー・セッション的な香りを感じるはず。

そういうメンバーだからこそ出せるグルーヴをセッション全体から感じとれて大好きなアトモスフィア。
それのアウト・テイクをたっぷり。

fjoから出たOver Thereを聴いた時、アトモスフィアに比べて音質の劣化を感じるマスターを使ったなと思った。

今回はそれとは違う、新たに発見されたそれよりジェネレーションの若いマスターを使い、ピース・ミュージックにてリマスタリング。

アトモスフィアと遜色の無い音で聴けるのが素晴らしい。

goodlovinから通販で買うと今回も特典CD-Rが付くけど、今回それに収録されているのは本当におまけ程度のものかなと。
でも、goodlovin通販は代引き手数料も送料も無料なので迷わずそちらで買いましょう。


The Who/My Generation

2015-03-30 05:53:01 | Weblog

The Whoの1stアルバム、My Generationが180gの重量レコード、モノラルでリイシュー。

デジタル・リマスター使用とあったので、数年前にデラックス・エディションに収録されたものをそのままアナログにという事だろうと、実は迷ったのだけどけっきょく手元にあります。

同じマスターを利用しても、モノラルの場合はCDとレコードはけっこう印象が変わったりする。

使用カートリッジの個性もあるだろうけど、モノラルの面白さは音の潰し具合だと思っている。

繊細な音を求めるのと真反対に、細かな音を犠牲にしても分厚い音で迫力を求めるのがモノラルの面白さ。

そういう意味で、このようなアルバムはモノラル・レコードで聴くのが一番適してるんじゃないのかなと。

どうしてもこじんまりと落ち着いてしまうCDでのモノラルの音とは全く違う印象の1枚。

嬉しいリイシューでした。


The Rolling Stones/Philadelphia 1981 1st Show

2015-03-29 20:01:30 | Weblog

またも1981年北米ツアーのストーンズ。
Philadelphia、9月25日という、このツアー最初の日の演奏を収録したブート。

モノラル・ラインのこの音源のブートは、ストーンズの裏音源に詳しい人には定番なのでしょう。
コピーしたものを友人にもらって楽しんでいたけど、ライン音源の欠落した部分をエアー音源で補填、ピッチを調整して違和感なく楽しめるようにしたのがこれ。

ストーンズのライブは多少荒れる方が面白いのだけど、この日の荒れ具合は半端ではなくて、アンコールで演奏されるサティスファクションで、キースが刻んだリフは数曲前に演奏されたJJF。
さぞかし他のメンバーは焦っただろうけど、JJFのリフのまま強引にサティスファクションを演奏してしまう面白さ。

完全主義者と思われるミックはさぞかし嫌がるだろうこの音源、こちらとしては面白くてしょうがないわけですね。

SAMURAI/20years ago. Go!

2015-03-27 20:55:49 | Weblog

SAMURAIのCDを取り上げた時の、東京ハードコアのバンドでベースをやっている友人からの反応。

サムライは1stカセットが最高だったよ、「国民放送NHK」とか「シャブをぶち込め」なんて曲が入ってたよ、カセットは無くしたそう。

それまたずいぶんな曲のタイトルじゃんと調べてみると、そのカセットに1stシングルをまとめたCDを売っているみたい。

Amazonを見ると定価よりかなり安く新品を売っていた、これがそう。

カセットでリリースされた古い録音のものにしては音もしっかりしたスタジオレコーディングされたもの。

歌詞はさらにストレートって感じ。

それに85年渋谷屋根裏でのライブ映像のDVDがセットになっている。

ワンカメラで同じ位置からの映像で、画質も良いとは言えないけど当時の雰囲気はバッチリと伝わってくる。

ジャケットに使われた写真は、その映像からのもの。


Stiv Bators/Disconnected

2015-03-23 21:07:55 | Weblog

Stiv Batorsのアルバムは、Dead BoysやLords Of The New Churchのものが知れてるし人気が高いだろうけど、私は最初のソロ、Disconnectedがとても好き。

オリジナルはBompから1980年にリリースされ、ジャケと曲順を変えてロリータからも出た。

これはStiv Batorsが亡くなったあと、1993年にBompからリリースされた10インチ。

ボーナストラックが入ったCDも出てるけど、ガレージ・パンクの香りがたっぷりのこのアルバムはアナログがやはり良い。

Naz Nomad & The Nightmaresというダムドの覆面バンドもカヴァーしていた、Electric PrunesのI Had To Much Dreamをこのアルバムでも取り上げられている。
大好きな曲です。




アル酎ハイマー /Re:Re: Arise

2015-03-20 12:42:34 | Weblog

これも、先日ライブを観させてもらったバンド、アル酎ハイマーのCD。
私の地元、横浜のハードコア・バンド。

いつでも勃ってる俺のロケットという歌詞の「Rocket」からはじまり、まさかまさかほんとに赤い玉が出たという「赤い玉伝説」で終了する構成は、ブレイク・オン・スルーではじまりジ・エンドで終わるドアーズの1stを彷彿させる。

「In to the 痔 Anal」に出てくる松島病院は、地元では有名な痔の病院で、私の友人もここに入院して、お見舞いにワサビがたっぷりの100円寿司を買っていったら翌朝はたいへんな事になったそう。

入院患者も多く、次々と手術を行うので、ところてん式に古い患者はどんどん退院させられてしまう。
早く退院させられるので、突然の出血で緊急再入院のケースも多いそうで、実際に運ばれてきたのも目撃した。
怖かったです。

London is Burningでも東京 is Burningでなく、アル酎ハイマーが叫ぶのは「五反田 is Burning」

五反田はさすがに避けていた私は、渋谷の道玄坂の上から右手に入ったあたりによく通ったものだけど、叫ぶまでには至らなかった。
ううっ!と、いう感じ。
五反田に足を踏み入れたら叫ぶ展開もあったのかなと、興味深いけど怖かったりします。

ジャケに使われている写真、港の見える丘公園にある外人墓地で、歌の中には横の公園でとあるけれど、平日の夜の外人墓地近くのコインパーキングも人がこなくてなんでも出来ます。

アル酎ハイマー、ライブも積極的にやられているようで、また絶対見たい!
4月の後半には横浜でまたライブがあるようなので行こうと思ってます。

SAMURAI

2015-03-19 19:53:31 | Weblog

少し前に横浜のライブハウスでサムライというバンドを観た。
長い歴史のあるバンドだけど、横浜でライブをやるのははじめてだそう。

かつて、活動休止する以前、チラリとすれ違った事はあったけど、じっくりライブを楽しんだのははじめて。

けっこう気にいってしまって、ユニオンの通販サイトや、ユニオン店頭にたまたまあった中古CDとシングルを購入。

写真は3枚のシングルとライブ音源を編集した「セレクト」というアルバム。

抽象的な歌詞をひけらかすようなバンドとは違うストレートなヴォーカルは、今の自分にはむしろ気持ちよかったりする。
音も70年代のパンクをリスペクトするもの。


これは「セレクト」にも収録されていたアナログ・シングル「I'm a Person not a Numbes」

86年にカセットだけでリリースされたアルバム「POINT 0」


これはぐっと新しくなって、2008年にレコーディングされた、ヴォーカルのリューシンさんのソロ。
基本アコースティックギターとヴォーカルというスタイルだけど、ノイズ感たっぷりの紛れもないロックンロール・アルバム。
これが、すごーく気にいって最近のヘビーローテーションです。

リューシンさんは、公園通りにあったラモスカという店でもすれ違ったはず。

4月にはまた横浜でライブがあるので行くつもり。


MANONEGRA/In the Hell of Patchinko

2015-03-13 19:32:16 | Weblog

あれは、91年の11月2日だったのか。
14年も前だ。

ロックから離れてジャズばかり聴いてた頃。
川崎駅の近くにあるスポーツクラブの水泳のコーチにぞっこんで、毎日通っては一緒に泳いだり遊びに行ったり、ナンパな生活。
いわゆる尻を追いかけまわす状態ですね(笑)

その日は土曜日で、プールに入っていると突如電気が消えた。
ただし、そこは非常電源がありすぐに電気は点いたのだけど、スポーツクラブは急遽クローズ。

車で帰ろとすると、街灯も信号も全て消えていて、季節的に外は真っ暗。

川崎なんて普段は無謀な運転をする人間が多い地区だけど、その時は信号が点いてなくてもどの車も譲り合い混乱は無く、通常の時よりよほど安全な道路だった。

クラブチッタのすぐ横を抜けて国道1号に出て、横浜に入ると信号も点いていて普通の状態。
停電は川崎だけでとなりの横浜はなんでもなかったんですね。

そんな日に、クラブチッタでライブをやったのがマノネグラ。
ライブがはじまる頃には電気もすっかり復旧していたそうだけど、そういうトラブルがあった時のライブは、バンドも客もエキサイトするもの。

その時のライブを収録したCDがこれ。

ここで何回も紹介したのだけど、マノネグラのマヌー・チャオは大好きでCDもよく聴くのだけど、マノネグラはほとんど聴いてないのです。

嫌いというわけではなく、なんとなくタイミングを逃してるバンドってことです。
でもこれを聴いてみるとカヴァーでなくマノネグラの曲もけっこう知ってるのは何故だろう。

当時は人気があったしメディアへの露出も多くて、印象が強かったんでしょ。
最初に来日した時の原宿ホコ天で演奏した映像も見た記憶がある。

川崎大停電のチッタでのライブのあと、川崎駅近くのスポーツクラブのジムにいると、ランニングマシーンで走る女の子のTシャツが目に入った。

Iggy PopのツアーTシャツをきて走る背中は汗で濡れ、透けて見えるブラジャー。

しばらく観察していて、走るのを終えた女の子に声をかけると、チッタでのマノネグラのライブで買ったのだと。
マノネグラがイギーとツアーした時のTシャツだったんですね。

なんとなく仲良くなって、翌年の5月には、チッタでのマニック・ストリート・プリーチャーズのライブに二人で行ったのでした。

めでたし、めでたし(笑)

ナンパ街道まっしぐらの時代でした。


ちょっと ひまつぶし

2015-03-10 19:15:59 | Weblog


昨年、goodlovin'からPeace Musicがデジタルリマスターした、山口冨士夫の「ひまつぶし」がCDリイシューされたのだけど、それを聴いていた友人からメールが届きました。

こんどのCD、オリジナルマスターをリマスターって書いてあるけど違うようだよ、と。

話を聞くと、こんどのCDところどころでフェイドアウトのタイミングが違う。
一番わかりやすいのは、アナログだと最後の曲、「からかわないで」
それには本来、曲の最後に山口冨士夫の掛け声が入っているのにフェイドアウトされて欠けていると。

あんたの持ってるオリジナルで聴き比べてくれ、と。
ということで、goodlovin'のCDとオリジナルを聴き比べたのだけど、全く変わらなかったのです。

さて、友人の聴いていた山口冨士夫の掛け声が入っている盤は、80年代の最後の頃にでたVividから出たCD、通称、河童ジャケットのもの。

その河童ジャケット、発売時にアナログを購入してるのだけど、音質が若干落ちた印象ではるか昔に処分済み。

それじゃあ、参考のために河童ジャケットのCDをコピーして送るから聴いてみてよといわれ、それを待っていたのでした。

河童ジャケの「ひまつぶし」を気にかけていると、都合よくアナログを中古で発見。
フェイドアウトのタイミングが
違うのであればそれを持っているのも無駄にはならないと購入。

家に持ち帰り、慎重に聴いてみると、Vividのアナログはオリジナルと全く同じなんですね。

友達から送られてきたCDRを聴いてみると、確かに他には入っていない冨士夫の声が入っているではないですか。

因みに、Vividの河童ジャケットのアナログとCDは同時発売ではなく、アナログは1986年発売、CDはそれから2、3年後に発売されてるそうです。

Vividの河童ジャケットCDは、河童ジャケットアナログとは別のマスター、もちろんその他のレコードやCDとも別のマスターを使用してるということになります。

確かに、VividのCDは他の盤よりベースの音が強く聴こえたり若干の音質の違いを感じるのです。

フェイドアウトのタイミングだけでテイク違いという事はないのだけど、気になる人は是非入手して聴き比べてみてください。


Scientistの漫画ジャケット

2015-03-09 20:07:00 | Weblog






サイエンティストの漫画ジャケットがアナログ、紙ジャケCDでリイシューされ、ゆっくりと少しずつ楽しんでいます。

CDはボーナス・トラックも入って魅力だけど、分厚い音が欲しい自分はアナログ・レコードを選択。

ベース音もかなり強力でトリップ感たっぷりの6枚でした。