山口冨士夫の74年にエレックから出た「ひまつぶし」が久々にリイシュー。
01年に紙ジャケ仕様でリイシューされていたのだけど、年代的にCDの音質も熟成してきた時期にも関わらず、デジタル臭の強い俺の大嫌いな音。
聴くならばオリジナル・レコードを引っ張り出していた。
同じ時に出た村八分の西部講堂ライブのCDも同じ傾向の音だったけど、村八分ボックスに収められたそれは納得出来る音だったので、「ひまつぶし」のリリマスタリング盤もいずれと期待していたのだけど、やっとですね。
PEACE MUSICの中村宗一郎さんが、オリジナルアナログマスターからのリマスターした音は、目立たないけど日本のロックにおける重要なアルバムをやっと納得が出来るCDにしてくれたなと。
素晴らしい出来だと思う。
前回のCDにもボーナストラックとして収録された、LP発売日の10日後に名古屋で行なわれたライブ音源3曲を今回も収録。
それに加え、「おさらば」のデモバージョンを2トラック、未発表の曲1曲が収録されている。
さらにです、Good Lovinから直接購入すると、「ひとつ」のソロリハーサルバージョン、Can Not Waitのインストバージョンが収録されたCDRがついてくるのです。
レーベルから直接買うと送料が割高になる場合が多いのだけど、Good Lovinは送料も代引き手数料も負担してくれるという素晴らしさ。
迷う必要はまったく無いですね、過去に出たレコードやCDを持ってる人も、このアルバムを聴いたことが無いなんて人も、心あるロック者の皆さん一家に一枚Good Lovinから通販しましょう。
昨年の不幸な事件があって、山口冨士夫関連のCDの再発が進むのではないかと内心思っています。
さて、ここでひとつの謎。
10年程前に、「ハガクレ」という再発発掘レーベルがあったのを覚えているでしょうか?
いろいろと魅力的な音源をCDで発売予定と発表していたにもかかわらず、途中で頓挫してしまい幻になっている音源があります。
山口冨士夫が加部正義と一緒に組んだバンド、「リゾート」がそれ。
そのインフォメーションを見てとても楽しみにしていたのだけど、けっきょくそれは出ず終い。
実はその音源の提供者、私の知人なのです。
知人の手を離れ、ハガクレに渡った音源は、ハガクレがポシャてから某レーベルに渡っています。
ここらは少し濁しますが(苦笑)
そのあと、某レーベルから山口冨士夫自身の手元に渡ったと聞きました。
山口冨士夫も亡くなり、実は音源提供者も数年前に他界しているのです。
日本のロックの歴史の中で、とても重要で興味深い音源だと思うのだけど、果たしてその音源が世に出ることはあるのだろうか。
もしも、その音源がまだ残っているのなら、是非にCDとして発表してほしいものです。
ハガクレレーベル..同レーベルから出た作品で日本のロックを覚えたものです。アルバムに同封されていた今後のリリース情報に期待はしていたものの..無くなってしまい..村八分ボックスにある音源も元々、ハガクレから出る予定でしたが
リゾートの音源は数ヶ月前までyoutubeにアップされていたんですよ。タンブリングス以上の泥臭いロックンロールでした。CDに焼いておけばよかった(笑)
亡くなってなければ出してなかったとは思います、冨士夫さんGLから離れてたんで。
リゾートは76年のライブなんですよ。
セッションの域は出てないけどよい感じですね。
そうですね、リゾートのリリース告知はあって音源は存在するのだからいつかリリースされるのを期待してます。