ECHOES

Punk Rock Life

The Durutti Column/Chronicle

2014-09-10 20:28:02 | Weblog

Jeff BeckのBlow By Blow時期のブートレッグを取り上げた時に、ある友人から意外だったと言われたのだけ、Durutti Columnもそう思われるんだろなあ(笑)

オリジナル・パンクが一段落した80年代のはじめ、俺なんかの耳に入りこんで来たのがジョイ・ディビジョン。
ジョイ・ディビジョンが所属したファクトリー・レーベルの代表的なバンド、Durutti Columnも自然に聴いていた。

繊細で壊れそうだけど芯の強さを感じるギターにヴォーカルは新鮮で大好きだった。
そんな音楽とは裏腹に他のレコードとの干渉を拒否するようなサンドペーパージャケの1stアルバム、The Return Of The Durutti Column。
自分が持っていたのは後に出た通常ジャケットのレコードだったけど、オリジナルより少し周りのレコードに気を使った仕様のサンドペーパージャケットのリイシュー・レコードがこれ。


当時の雑誌等でヴィニ・ライリーの痩せた写真を見て、ああ、この人は長くこの世界で活躍するのは無理だと確信してたのだけど、それは全く間違いで、定期的に想像力溢れる美しいアルバムはリリースされた。

それが、近年に脳梗塞を患い、ギタリストとしては致命的ではないかと思われる手の痺れの後遺症が残ったそう。

ところが、奇跡的というか、想像を絶するほど大変なリハビリがあったと思うけど、彼は回復してまたステージでライブをこなした。

その時に会場で限定発売されたCDRをベースにして作られたのがこの2枚組のCD。
脳梗塞の後遺症を感じられない、デビュー当時よりむしろ力強い音楽はひたすら美しい。

当初、この春のRSDでのリリースとされ、早くからオーダーを入れたけど発売は中止。
けっきょくは通常発売、日本盤でも発売され、こんな素晴らしい音楽のCDを誰もが手にする事ができる状況は喜ばしい。

CDセットの中には1stアルバムと同じようにサンドペーパーが入れられてあった。

ヴィニ・ライリーは復帰のステージ後、脳梗塞を再発。
12年の春にも三度目の発作に襲われてしまったそう。