アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

映画「対峙」、すごいサスペンス!

2023-02-16 09:38:31 | 日記

TOHOシネマシャンテなどで上映中。

どうしても気になって、頑張って松葉杖をついて、ゆっくりゆっくり歩いて見に行った映画「対峙」、その甲斐あって(?)
ものすごくよかったです!

https://transformer.co.jp/m/taiji/

教会の一室で2組の両親が話し合う、というすごく地味な設定の密室劇なんですが・・・その両親とは、高校銃乱射事件の被害者と加害者、それぞれの両親なのです。


ネットより、映画のシーンから。

冒頭は、ちょっと抜けた感じの教会職員がバタバタしている、という不穏ながらも呑気な感じで始まるのですが、いざこの両親達が席につくと、もうその緊迫感で目が離せない!どこに話がいくのか、誰だ何を話すのか、全く先が見えないサスペンス。


ちょっと前の早朝の都心。

自分の子供が相手の子供を殺してしまった、相手の子供に自分の子供が殺されてしまった、という状況で極限の感情が
揺さぶられ、実存的な問いを突きつけられます。あちこちで私も含め、観客の啜り泣きが聞こえます・・・。


同じく早朝の都心。

そして訪れるカタルシス(と言っていいと思うのですが)深く静かに人間の本質を考えさせられます。


先週はここにいた・・嘘みたい。

15年くらい、あるいはもっと前に、来日通訳させていただいた、もう題名も忘れてしまったルワンダの大虐殺を描いた映画のことを思い出しました。
ドキュメンタリー映画ではないのですが、実際の虐殺のサバイバーが出演しており、彼らが来日したのです。


紅白の梅の花、満開に近い。

自分以外の家族全員を惨殺された彼らの話は、聞いていて本当に悲惨で辛いのですが、我慢して泣かずに通訳しました。
でも次の日の朝、また取材会場に向かう電車の中で、急に涙が流れ出し、止まらなくて困ったのでした・・・。


結婚記念日に夫がくれたお花。

そんな取材の中で、サバイバーの一人が言った言葉が、深く心に残り、「対峙」をみたときにまた思い出したのです。
それは「私は家族を殺した敵を赦した。彼らのやったことは忘れない、でも赦さないと先に進めなかった。赦しは自分が生き残るために
必要なことだった」というようなものでした。


ちょっと前に作った絵。マステを使ってます。

自分が先に進むために、赦す。これはスピリチュアリティについて書かれた本にもよく出てくるテーマですが、
「対峙」を見ると、ルワンダの映画の時のように、血生臭く、はらわたを抉られるような苦しみから生まれた
言葉の真実味を感じます。そこまで感じさせる脚本や演出、演技力にも脱帽。


犬のカツラ・・・ではなく娘の髪の毛

自分の中にある「赦せないこと」、子育て、人生の価値・・・いろんなものを揺さぶられ、でも静かな光や希望もあり、
原題の「MASS」(教会でのミサ)を感じさせます。これは大量殺人のMASSにも掛けているんだと思いますが。


ふ〜ん。

地味な設定ではありますが、このサスペンス、緊迫感は映画館でこその醍醐味もあると思います。ぜひ劇場で見てほしい作品です!

山に行った途端に足首ひねり、義姉の自伝を読了。

2023-02-09 15:15:08 | 日記

保冷剤で冷やし中

禍福は糾える縄の如し・・・?


バルモラルビーチ

素晴らしい結婚式の後、大好きなバルモラルビーチに行き、穏やかな海でのんびり泳いだり、ゆっくりランチやお昼寝を楽しんだりしました。


海坊主の母とピンクヘアの娘


グリルしたシーフードとチップス。


木陰でお昼寝


「砂遊びでなくて、ダム造りなの」と娘


夜のお散歩。

ボンダイビーチでの最後の夜、またもやお散歩したり、ご飯を食べに行ったりして過ごしました。




またロリキーがきた。

海辺での最後の朝、ゆっくり支度をして、鳥と挨拶したり(?)しながら車に乗り込みました。


エアビーアンドビーで借りたアパートの壁にあった鯨

久々に姉妹弟4人が一緒に過ごせるようにとブルーマウンテンの麓、カトゥンバに義姉が借りてくれた家を目指して、1時間半ちょっとのドライブ。新しい道路ができて以前より時間がかからなくなりました。


お庭の白いアガパンサス、かな? 撮影by娘 

可愛いお家だね〜と車を降りて、芝生の上を歩いた途端にやってしまいました、グギッと!!


実はベッドルームが5つある、かなり大きいお家でした 撮影by娘

いった〜〜〜〜いい〜〜〜!!!倒れたまま、痛さのあまり叫びまくり!


これもお庭のお花 撮影by娘

数日前に結婚式を挙げた義姉はドクターで、慌てて庭に飛び出し、その場でテキパキとみんなに指示を与えます。義兄(新郎)と夫に抱えられて家に入り、義姉が色々チェックしてくれて、おそらく骨折ではなく、捻挫であろうとの診断。


足を高く保ち、動かすな、という指示の元、上げ膳据え膳(笑)

念の為、東京でレントゲン撮影して診断してもらうまで、痛めた足を床につけないように、またそれまでは常に高い位置に足を置いて安静にし、1時間おきに10分冷やす、また4時間おきにニューロフェンを服用すること、と義姉からの指示が出されました。


ベッドで足を上げて、ゴロゴロ。

家にドクターがいる、というのはなんと心強いことでしょう、と感謝です!


冬キャンプ中(?)の幸ちゃん、お友達と遊んでます。

このドクターの義姉は、共産圏下のポーランドで生まれ育ち、ドクターになり、100ドル札一枚握りしめてオーストラリアに渡り、ベビシッターや介護施設で働いたのちに一発で医師試験に合格し、オーストラリアでもドクターになり、結婚し、大変な妊活の後に一人息子を授かり、その後、乳がんになり、離婚し、自己破産し、癌が再発し・・・と大変な人生を送ってきました。


撫でてもらって嬉しい、舌ベロ〜ンの幸ちゃん

そして最近、自伝的な本" Cancer, My Greatest Teacher"を書き上げ、私にもプレゼントしてくれました。


Amazonでも買えます。↓

https://www.amazon.com.au/dp/0646857665

https://www.teresatowpik.com/?fbclid=IwAR3uVByVVzsFntlooiQo7cKcn55md_MiQ1Wra9E7sEkBoW8dolGgdHz2rJA

外は雨だし、動けないので、義姉の本を読み始めました。知っている人たちが登場人物だということもあるのか、どんどんページが進み、200ページにも満たない本はあっという間に読み終わりました。


山から降りて、今度は義姉の家へ。

山あり谷あり、激しくもネバーギブアップな人生を送っている義姉、60代半ば過ぎて、夢見ていた「ソウルメイトとの出会い」を果たし、数日前に結婚式を挙げ、そこの私たちも出席した・・・なんだか映画の中に入り込んだような気持ちです。


東京に戻る前に、義姉の手料理で乾杯。

これからケアンズに数日旅行し、その後、義姉の癌の検査の結果が悪くなければ、5、6ヶ月ヨーロッパ旅行に行こうと計画中の新婚夫婦です。隙あらばキスをしまくるアツアツぶりで、娘は目のやり場に困っております(笑)。


ボンダイビーチにあったサボテンの花。

素晴らしい結婚式の後に、松葉杖とは、とほほ、ですが・・・そういえば、break a legという言葉があります。
舞台などの前に、「グッドラック」という意味 で使われるのですが・・・今回は新婚夫婦の新たなる門出、人生という舞台の
新しい章を体を張ってを祝福した、ということにしましょう(笑)!


北風にも負けずに(?)お散歩中の幸ちゃん

さあ、明日は東京です。寒いぞ〜!

義姉の結婚式 in シドニー

2023-02-06 06:56:02 | 日記

快晴の中、幸せいっぱい!

真冬の東京から真夏のシドニーに飛び、義姉の結婚式に出席しました!


証人の見守る中で、婚姻のサイン。

シングルペアレントとして一生懸命育てた、それぞれの一人息子が家族として二人の両側に立ち、執行司祭が明るく、楽しく結婚式を執り行いました。


イエ〜イ!

60代後半の二人、それぞれに人生の苦渋を十分に味わってきたあとで出会ったようです。特に義姉は再発したガンがステージ4に至るという絶望的な状況、まさに人生のどん底から引き上げてくれた出会いであり、それを見てきた家族、友人たちの見守る中での結婚式でした。


ポーランドに住む夫の姉二人と。これからお式に向かいます。

執行司祭がざっと語る二人の馴れ初めを聞くだけでも涙が流れ、新郎新婦の誓いの言葉は心の底から湧き出てきた
ものだと、さらに涙が溢れ、新郎の一人息子の詩にもさらに涙・・・と感動の涙がとまらないお式でした。


ケーキカット。

披露宴での新婦の一人息子、つまり夫の甥っ子のスピーチは、母との自分の関係を詳しく語り、感謝と共に新しいパートナーへ母を委ねるといった内容の感動的なものでした。


新郎新婦のファーストダンス。

デジタル・ノマドになった甥っ子くんは、世界中を渡り歩き、いろんな国の友達がいます。モロッコやシリア、アメリカ、ドイツ、ドミニカ共和国の友人たちが結婚式に参加していました。さらに私たちが日本から、また故郷の姉妹たちがポーランドから来ていて、またオーストラリア自体が移民の国なので、出身国を聞いてみると、南アフリカ、韓国、アルゼンチンなど、さまざまで、国際色豊かな結婚式でもありました。


披露宴は途中からダンスパーティーへ。

ダンスが始まると、なんだかディスコ(古い!)みたいな雰囲気になり、新郎新婦をはじめ、みんな大盛り上がり!


嫌がる娘を踊らせる母

夕方から夜中まで、オペラハウスやハーバーブリッジが見える植物園でのお式から、踊りまくる披露宴まで、幸せいっぱいの素晴らしいお祝いでした!


レインボーロリキーがバルコニーに。

今回のシドニー滞在、まずはボンダイビーチの近くにエアビーアンドビーでアパートを借りました。


眺めが良くて、気持ちのいい空間です

夏のボンダイビーチは、おそらくシドニーで一番混んでるビーチかもしれません。


ビーチバレー


6パックとタトゥーがいっぱい(笑)

観光客もたくさんいて、いろんな言葉が聞こえます。筋肉自慢、タトゥー自慢の美男美女もたくさん、そして
そうでない人たちも、我々を含めたくさん(笑)。


砂場に恐竜が(笑)!


少し上がったところから。たまにクジラやイルカが見えるとか。


夜は静か。撮影by娘

ジリジリ皮膚を焦がすような日差しの昼間とは打って変わって、夜は肌寒いくらいです。


グラフィティも楽しいビーチの壁。

南半球なので、季節が逆。観光ビーチにいることもあり、若者がいっぱいで、自分も含め中高年に囲まれることの多い
私の東京ライフとはかなり違います(笑)。


夜の砂浜、カモメの足跡。

先月、入院できない騒ぎがあった父は、無事に入院し、色々検査をしたけれど、原因不明のまま、少し回復したので
退院してきました。大腿骨骨折した時の手術後よりも歩けなくなっていましたが、リハビリを再開し、少しずつ
歩けるようになってきました。


いろんな学年の作文からいくつか選んで、編集して文集を作る、というテーマ学習のプレゼン中。

学校の授業をお休みしてシドニーにきたので、娘は罪悪感があるらしく、「ああ、今はアートの授業だな〜、出たいな〜」などと言いながら、でも大好きなチョーチャ(おばさん)の大切な結婚式には出なくちゃいけない、と自ら望んでの出席です。


バルコニーでダラダラが気持ちいい

前回のシドニー滞在で、日本の漫画の英語版がたくさん売っている本屋さんがあることを知った娘は、今回はそこを目指して、お気に入りの日本の漫画の英語版を探し、たくさん購入しました。


中華系の多いチャッツウッドでは、卯年のお祝い?

東京ーシドニー間は、直行便でも10時間くらいかかるので、数日で帰るにはもったいないけれど、学校があるので長くは休みたくない。ということで1週間の滞在にし、数日ビーチに滞在した後は山の方に移り、親戚で集まります。


ハーバーブリッジが見える辺りは、昼も夜も楽しい。

久々の夏のシドニー、引き続き楽しみます〜!