この詰将棋がすごい2012年版に山本民雄全作品が載っていて、若島さんが是非自力で解いて鉱石のようなよさを体験してほしいと書いてあったので、挑戦する気になりました(どこまで続くかわかりませんけど)
創作年数順に並べているみたいで 1問目から7問めまでは、3手~11手が多く まあまあそんなに時間がかからずに詰みましたが、8問目でピタッと止まりました。
初日に15分くらい考えてわかりませんでした。そして日をあらためて考え直し30分以上考えやっと詰んだと思い、答えを見ると中合いの駒銀となって違っている、そこで改めて考え直し20分くらい ようやく詰みました。 7問めまではとは違い いっきにハードルがあがり23手詰みでした。 中合いの駒が歩では、25手かかったと思うのですがちょっと検証してみます。
次の局面が8番です。
5一に落ちられると詰まないので初手は、▲5三銀か▲4四角です。 そして▲5三銀は、△7二王でぜんぜん足らないので ▲4四角で決まりです。
これを△同銀は、▲5三歩成となって以下は簡単ですので△7二王と逃げて▲7六飛とまわり(次図) 簡単に詰むように見えたからです。
△7三に合い駒は、▲7一角成なので7四に中合いになります。
普通は、歩なので△7四歩と中合いしてみます。(次図)
これには、▲7三歩と打って△同王 (この本の解説では△8二王と逃げて▲8三銀以下詰みと解説されています)に▲6二銀△8二王▲5五角と取り以下△8一王に▲8二銀△9二王▲8三桂成△同王▲7三角成△9二王(次図)
ここで一見詰まない感じですが▲7四馬と引く手があり以下△8二王▲8三馬△同王▲7三飛成△9二王▲9三歩△8一王▲7一竜までの25手詰み
ようやく詰んだと思い 答えをみると銀の中合いになっている(次図)
そこであわてて本を置き 再度熟考です。
以下▲6三銀(△同王は、▲5三歩成からの簡単な詰みと思いましたがこれがどうも長手数25手で駒余りになるようです) △8一王▲7一角成△9二王 (次図)とすすめ 打ち歩詰めの形に
あきらめかけた時 王手はこれしかないと▲8三桂成△同銀に▲7二飛成△同銀▲9三歩△8三王▲7二馬△9三王(次図) と進めると
なんとなく詰むような気がしてきました。
ここからは、短編詰将棋のごとく▲8二銀△9二王▲8一馬△8三王▲7三銀成△同王▲7二馬 までの23手詰み(次図)
この収束は、気持ちよい手順ですね。 7問目が5手詰みでしたので、8問目もそう違わないと思って解いていたのが失敗でした。
7四地点の歩の中合いだと25手だと思うのですが、もっと短手数の詰みがあるんでしょうかね。あれば銀の中合いが正解(本手順)となりますが。なければ変化長手数になるんでしょうかね。
最後83馬のところで71銀で25手駒余り。
74銀、63銀、同玉も25手駒余りですね。
つまり変化長手数作品。
解説では押さえておかないといけないてんですね。
それと△7四銀の中合いに対する▲6三銀に△同王の変化も確かに25手で駒余りですね。こっちは、簡単に詰むだろうとあまり詳しく追いかけませんでしたが その通りだと思います。
東大将棋がありますが、そこまで活躍してくれません。