陶芸工房 朝

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ゴーヤの花を活ける

2021年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

大変ごぶさたいたしました。ワクチン接種の二回目も無事に終わり、酷暑の夏をなんとか元気に迎えています。

一年遅れの「2020オリンピック」、年月の巡りの早さを驚き、年々増す夏の暑さにうんざりしながら、今年も秋の展覧会に向けての作品づくりに取り掛かっています。

 

 

今日は久しぶりのお茶のお稽古。朝、茶花を活けようと庭を見渡しましたが、この暑さに花らしい花は一つも咲いていません。植物はどれも暑さに萎えて生き絶え絶え、雑草だけが我が物顔に元気です。ふと、垣根の隅にへばりつくように咲いているゴーヤの花を一輪見つけました。花の先には小さなゴーヤが一本付いています。「これを今日の茶花に頂こう」と決めました。これが礼にかなったものかどうかは知りませんが、我流の「風雅}です。

 

裏庭の瓜の花活け流し点

「流し点」(ナガシダテ)は、熱い季節に行われるお茶のお手前です。大きめの平茶碗にたっぷりの水を入れて、そこに茶巾を浸して運び出します。お客様の前で水に浸した茶巾を絞り、茶碗に残っている水を建水に流し入れます。その時の水音や水の感触が夏のおもてなしなのです。少人数のお茶席で、水音や水の感触を楽しみながらお茶を頂くという何とも風流なお点前です。