陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

ジャック フルーツ

2015年07月30日 | カンボジア・ミャンマーの旅

ミャンマーでは、今まで見たこともないたくさんのフルーツと出会った。

ドリアン  パパイヤ  マンゴー  マンゴスチン  ランブータン  バナナ。食卓には、珍しい果物がこともなげに並んでいた。ちょっと前に市場で買ってきたような新鮮で野趣にあふれたものだ。そんな果物の中で、珍しかったのがジャックフルー かなり大きな木の幹から茎のようなものが出て、そこにラクビーボールのような実がいくつもなっている。

        最初は気が付かなかったが、よく見ると実のなっている木があちこちにある。高価なものではなくありふれた果実らしい。皮をむくとブドウの房状に下記の写真のような果肉があらわれる。黄色い果肉は、もちもちとしてクリーミーだが、外観に似て大味。この中にまた種が入っている。車の通る道沿いには、日本の田舎でスイカを  売っているように山積みのジャックフルーツが売られている。

       

  写真は中身の果肉  。 あまりの大きさとその実のなり方の面白さに「ジャックフルーツ・ジャックフルーツ」と騒いだので、シスターたちが、面白がってお土産に、黄色い果肉の中にあるクルミくらいの種をくださった。ちょっと芽の出かかったものもある。

                                          「今度ミャンマーに来る時には、日本産のジャックフルーツをもってきてね」と。 

                                                     今、その種は家の植木鉢の中だが一向に芽のでる気配がない。 

 

(以下ウィキペディアから引用)

常緑高木。幹や太い枝に連なってぶら下がる果実は長さ70cm、幅40cm、重さ40-50kgに達することもあり、世界最大の果実といわれる。果実の表面には数mmのいぼ状の突起があり、熟すと全体に黄色になり、強烈な甘い匂いを放つ。果実はクワ科の特徴である集合果で、花序を形成する組織の多くが合着して果実となる。繊維状にほぐれる淡黄色から黄色の果肉仮種皮を食用にする。種子は2cmほどのやや長円形で、これも食用になる。実生から3年で果実をつけることもあるほど生長が早い。

 

                 


Natural Fashonー2 ・ ロンジー

2015年07月29日 | カンボジア・ミャンマーの旅

  ヤンゴンはミャンマーのいちばん南に位置する元の首都である。

 そこから北のマンダレーに移動するには、バスでも列車でも夜行で一晩かかる。  東京から大阪に行くようなものだ。で、国内線の飛行機を使うことになった。 マンダレーの飛行場には1時間余りで到着。そこにいたタクシー運転手の姿を見て私たちは思わず頷き合った。ベトナムでは見かけることのなかったロンジースタイルの男性の姿がそこにあった。それがまたダンデーだったのだ。

 上の写真は、ミャンマーでは高名な画家の先生のロンジー姿。色の組み合わせがなかなか素敵だ。

ランジーとは、一枚の布をぐるっと輪に縫った腰巻のようなもの。ビルマ語で男性用をパッソー、女性用をタメインという。写真下のように、普段着にも

このようにロンジーを使う。1枚の布は洗濯も簡単、干すのも簡単、木綿だから着ていて涼しい。1枚の布を巻き付ける方法はサリーも同じ、暑い国のナチュラル・ファションなのだろう。

白いワイシャツに光沢のあるロンジー姿で飛行機に乗っている男性。華奢な美しい腰に派手なのロンジーを巻いている娘さん等々、たくさんの素敵なロンジー姿に出会ったのだがいい写真がないのが残念!

 上の写真は、カッチン族の手刺繍の布地。私が購入して女の子にロンジーに仕立ててもらった。驚くほど安い。手仕事が賃金に換算されていないのだ。


Natural Fashon ・ タナカ

2015年07月24日 | カンボジア・ミャンマーの旅

本格的な夏の到来である。日本の女性たちは、日焼けを嫌ってSPF35とか50とか日焼け止めクリームを顔にぬる。  ミャンマーで驚いたのは、道行く女性たちが頬に白っぽい泥(ドロ)のようなものを塗っていることだった。最初は、よくサッカーの応援なんかで見かける「いたずら」?かと思った。ところが、女性ばかりではない、子供の顔には、もっとたくさんの白いドロがぬり付けられている。幼稚園に行ってみると全員の顔に白化粧がぬられている。

 

ああ、これは  きっと母親たちの愛情表現なんだ!

子供たちの顔には、「丁寧に」「それなりに丁寧に」「とてもユニークに」というように思い思いのタッチで白化粧が施されている。

  これを、ミャンマーの伝統的な化粧法で「タナカ」という。タナカは、日焼けから肌を守り虫除けにもなる。タナカの木をすりつぶして泥状にたものだから「タナカ」というらしい。私もやってもらったが、つけるとスーと涼しくなる。木の質によって色も異なり、黄色のものがより良質といわれている。

 

 タナカの木は栽培されており、こうして街角でも売っている。これこそミャンマーの伝統的なナチュラル・ファションなのだと納得。


美しい高原の町・ピンウールィン

2015年07月21日 | カンボジア・ミャンマーの旅

  「ピンウールィン」って言われても、何のことかさっぱり判りませんよね。

   実は私も、ピンウールィンがマンダレーからどのくらい遠いのか、どういう町なのか、何も判っていないまま、「マンダレーから山を一つ越えた向こうの町」に向かうというシスターの車に乗り込んだのでした。ところが道は次第に険しい山道になり、曲がりくねった急こう配の坂道を行くこと2時間余り、やっと峠を越えたと思った頃に表れたのがピンウールィンの町でした。山奥の小さな山村を想像していたのですが・・・。

            お世話になった修道院・何処かイギリス風な感じがする。「ピンウールィン」というのは町の名で、昔の日本人ならメイミョーといった方が判りやすいとか。            

 実は、ビルマは、太平洋戦争末期には日本兵とイギリス兵との戦いの地でした。ビルマの竪琴の舞台は、タイの国境に近いマンダレーの山地だったと記憶していますから、この地も厳しい戦いの場だったことがあるのでしょう。 19世紀の末、ビルマを植民地にしたイギリスは、ビルマの暑さに困惑して、イギリスの気候に近い地を捜しました。そして発見したのがピンールィンだったのです。マンダレーの東70キロメートル、海抜1100メートル、高原は心地よい涼しさでした。イギリス人はこぞってこの地に家や別荘を建てました。その名残がいたるところに見られます。

 

                   

                                 ピンールィンにある 国立カンドージー植物園。

1.6平方kmと広大の土地には、池あり水辺あり、動物や鳥たちの小屋あり。    何よりのびのびとしていて緑が美しいのです。園内には小さな車が走っていて、広い園内を回ってくれます。 この公園のすぐ近くに、ナショナル・ランドマーク・ガーデンというのがあります。ミャンマーのいろいろな建物や名所がミニチュアガーデンのように作られていて、楽しめる遊園地のような公園です。

                                                                             

アニサカンにある落差45メートルの滝、赤い岩肌を白い水がまっすぐに流れ落ちる様は迫力があります。

 

 

 さっと案内して頂いた ピンウールィン は、近代的な明るい観光の地という印象。現代のミャンマーの持つ可能性の一面を見せて頂いた感じです。今回は、とりあえず美しい自然だけをご紹介しました。いろいろな珍しい出会いはつぎに・・・。


食べるお茶・ラぺソーの話

2015年07月15日 | カンボジア・ミャンマーの旅

  「ミャンマー」といっても軟禁されていたアウンサン・スーチーさんのことと、ずっと昔、映画で見た竹山道雄の「ビルマの竪琴」くらいしか知識のない私は、出発間際になってたった1冊「ミャンマー・いまいちばん知りたい国」(中村羊一郎著)という本を読んだ。付け焼刃もいいところだが、これが思いがけなく役に立つことになった。

  お世話になった修道院での食事の時に「あれ!」と思うものに出会った。それは緑色の葉っぱを蒸して油につけた炒め物とも漬物ともつかない奇妙な食べものだった。食べてみるとそれはお茶の葉の感触である。

 そうだ! これが食べるお茶、ラぺソーだ!!

  実は、ひそかに「ラベソー」なるものを探していた矢先のことだった。 教会ではイタリア人のシスターもベトナム人のシスターもカンボジア人のシスターも、ご飯にかけたりパンに付けたり、当たり前のようにこのお茶の葉を食べていた。たどたどしい英語で「これがお茶の葉」かを尋ね、それが「ラぺソー」だとわかった時の感激!!

  実は、中村羊一郎氏の著書「ミャンマー」は、 そもそもお茶のルーツを訪ねてミャンマーを訪れたことから始まった民族学的な要素の強い著書で、少数民族のことやミャンマー人の日常的な暮らしをとおして、開発の進む現代ミャンマーを見据えたものである。そんな中に食べるお茶「ラぺソー」のことが詳細に記されていた。お茶の木は、標高の高いマンダレーが主生産地であり、マンダレーの山地が今回の私たちの旅の目的地でもあった。ラぺソーに出会わないはずはない。

   

  次の日の朝、教会の裏道を散歩していると、小さな掘っ立て小屋の店があった。なんとその軒先に、ビニール袋に入ったラぺソーがつるさがっているではないか。多分現地のお金でもⅠ~5円くらいだろう。ミャンマーでは、ごくごく庶民的な食べ物として、お茶が食べられているのだ。(お店の主人と記念撮影)

 

 

ほら、これがラぺソー

せっかくの機会だから、ラぺソーについて記しておく。

蒸した葉を揉んでから大きな籠やコンクリートの穴に詰め込み空気を遮断して発酵させる、これがラベソー。これに塩をまぶしてピーナッツなどの具を入れて油であえたのが、ラぺトッ。ちなみにラぺとは茶のことでソーは湿っているという意味。緑茶はラぺチャウという。ミャンマーの国民的なたべものである。

中村羊一郎著「ミャンマー」いまいちばん知りたい国 より)

もてなしには、真ん中にラぺソー、周りに揚げたピーナッツ  

 干した小エビ   千切り生姜  それらを各自で混ぜていただく。

お茶の漬物、遠い昔、日本人もこんな風にお茶を食べていたにに違いない、そう思わせる懐かしい味がした。


東南アジアへの旅

2015年07月11日 | カンボジア・ミャンマーの旅

 

 すっかりブログを留守にしてしまいました。

その間、ウ"ェトナム・カンボジア・ミャンマーと東南アジアの国々を巡る旅をしてきました。

旅といっても今回の目的は観光ではなく、ボランティアの一端を担うことでした。

発展途上国の貧しい子供たちへの教育支援とそれらを支えるボランティアの活動について、

さらにインターナショナルな教会の在り方と活動について、目からうろこの新しい世界との出会になりました。

訪問地はカンボジアのプノンペンとミャンマーのヤンゴンとマンダレー。

いずれの町も今世界が狙う新しい開発拠点です。開発の活気と混沌とがまじりあった町々の、その底に流れるのは独自の文化と伝統。おいおいレポートしたいと思いますが、それらはとても興味深く魅力的です。でも、新しいカメラを持って行ったのが失敗のもとで、写真がうまく撮れていないのが残念です。

とりあえずブログをお休みにした理由と近況報告まで。