『森のやうに獣のやうに』『ひるがほ』『桜森』『はやりを』
前に図書館で借りたことがあった。
また読んでいる
河野裕子の中年の歌集は家族・日常を歌ったものがほとんど私の好みではないのだが、初期の作品は好きだ。
瑞々しい相聞、若い時それも恋をしている時しか詠えない歌。
この2首はとても有名でよく引き合いに出される。
逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと
たとえば君 ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらっていってくれぬか
私の好きな歌。
我を呼ぶうら若きこゑよ喉ぼとけ桃の核ほど光りていたる
言ひかけて開きし唇の濡れをれば今しばしわれを娶らずにゐよ
もっといろいろ書きたいことがあるのに、今日は義父のことで出かけたりして疲れてしまった。
また別の日に書けたら書くことにしよう。
うん、河野さんに限らず自身の心情を詠む短歌は、どうしても年齢を重ねるごとに大人しくまとまっていくようなところがありますよね。
僕ほどの過激浪士(?)だった人間でも、この数年は体型に比例して歌も丸みを帯びてきた感じですし
そういう意味でも、いましか詠めない歌をいまという時にきっちりと残していかなければいけないのかも知れませんね。
その瞬間の歌は後からでは二度と詠めないのだから。
って、万年短歌不作状態の僕のどの口が言うのかといった感じですが
ではでは、今日は関西では一日晴れのよいお天気なようなので、沙羅さんもどうぞ素敵なお誕生日をお過ごしくださいね。
はっぴーばーすでい♪
ぽんぽん(くらっかー☆)
いつも覚えていてくださて嬉しいです。
若い頃から歌を詠いたかったなとたまには思います。相聞を詠いたかったなと思います。
しかしその頃は短歌に関心はあっても自分で詠うとは思いませんでした。
その頃はそれだけのものが蓄積されていなかったのですね。