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宙組『美しき生涯』『ルナロッサ』 5/22 11時

2011-05-22 19:06:36 | Weblog
観てきました。

現在、放送中のNHKの大河ドラマを見ているのでなかなかタイムリーな演目です。歴史モノでもフィクションを混ぜるのは全くかまわないのですが、噂にもある茶々と三成の恋物語は私には受け入れ難かったです(^_^;)。いっそ、実在しない疾風との秘めた恋とかの方が良かったかも…。

ゆうひの頭が青天でないのは別にいいです(笑)。豪華な衣装なのもトップなので当然です(笑)。その見た目をおいておいても、ゆうひが主君に忠実な家臣にはちょっと見えませんでした。知的で周りから煙たがられていた風情はピッタリですが、秀吉に対してはもう少し何か見えた方が茶々を思い切る説得力が出た気がします。

すみ花はいつもながらうまいです。(毎回書いている気がする(^_^;))脚本の問題ですが、茶々が一目ぼれの如く三成に傾倒していくのが唐突な感じがしました。ベルばらの如く最後に牢にいる三成に会いに来るあたりはフィクションらしい大胆さで好きでした。

宙組初登場のてるは意外に違和感なく存在していたと思います。元々、主なスターは全てよそから現れる組ですから当然なのかも知れませんが。忍びの役で三成同様、茶々を思う役です。こちらはひたすら影に徹し、思いを告げることはありません。「俺を(茶々様の)そばに置け」と三成に懇願するところは、茶々への思いが溢れていて良かったと思います。意外な最後はセリフと共に印象的でした。

ほっくんは何が足りないってスター性だなぁとしみじみ…。てるが傍にいるとそれはあまりにも明らかで今の立場も仕方がないのかなぁとさえ思えてきます。短~いソロもセリフのない三成との別れもうまさには唸るけれども、物足りなさは残りました。とは言っても、ほっくんの活躍の場があることを願って止まない一ファンであることには変わりありません。

その他では女のしのびのせーこ。元男役だけあって、立ち回りも堂々としたものでした。てるとラブシーンがあるとは思いませんでしたが(笑)。ただ、幕開きを担えるほどのスターか?という疑問は残りました(^_^;)。その他は本当にその他大勢な感じであまり記憶にありません。女役に扮する(他に男役も演ってます)ちやこがおもしろかったぐらいかな。

ショーは稲葉くん。デビュー作同様、オギーに影響受けてるよね?という感は拭えず。オギー作を分かりやすく親切にした感じかしら(笑)。オギーは出演者からも訳が分からないと言われた人ですから(笑)。群舞での歌の迫力はさすが宙組!という感じでした。印象的だったのはてるの月下美人です。女役は初?かもと思えるほど記憶にありませんが、でっかい男役に囲まれて妖艶でした。相手がともちんなら誰でも可愛らしく組んで踊れるなぁと思いました(笑)。

今回で退団のりりこはお芝居でも色んな場面で歌っていますが、やはり最後はエトワールで登場。りりこらしく難しいアレンジを施され、おそらくちょっと長めの歌を堂々と大劇場に響かせていました。また、宝塚から歌姫がいなくなるのね…。