観てきました。
お芝居はホントにこんなお話なの?と思うほど面白味に欠けました…。どうも石田先生の宝塚アレンジがあまり功を奏していないようです。結末もちょっとうまくまとまり過ぎと思ったら、原作とは違うようで(^_^;)。秋の東宝版と比べるのを楽しみにしていましたが、観る前から向こうの圧勝ですかね…。
幕開きに銀橋から現れたてるは意外にも短髪。ポスターのイメージがあったので少し驚きました。華やかな船上の結婚式から一転して牢獄へ。あっと言う間にみすぼらしい囚人姿に変わってしまいました。本人が嫌いでないのか思いっきり汚らしい姿がちょっと引きました(^_^;)。そのまま銀橋を渡られてもあまり嬉しくありませんでした(笑)。脱獄して、モンテ・クリスト伯となってからはおなじみの姿になりました。司祭や、老人など変装もあって、最後は元のエドモンの姿に。エドモンになった途端の周りの驚き様がちょっと違和感がありました。(あ~んまり見た目が変わらないからねぇ)ただ、メルセデスだけは気づいていたという設定でしたが。怒(いか)っているてるは見慣れてきましたね。顔に似合わず、ドスの効いた声が出るし。お話がもっとおもしろければ良かったなと思います。
みりおんは幕開きの幸せな娘時代以降は人妻なのでそれらしい姿。息子もいて、最後には20年の時が流れているので、間違ってはいないのでしょうが、相手のてるがほぼ老けた様子にはしていないので、どうも不似合いな感が否めません。最後は髪を下して、それなりなんですけどね。
まぁくんは3悪人の一人。扱い的にも3個一なのが不満です。花組の勢いのある時代を考えるとこの足踏み状態は歯がゆくてなりません。銀橋の歌などソロでなくてはね…。
ともちんは銀河、逆転裁判では新しい一面を見せて期待しましたが、今回はいつものパターンに逆戻り。変わり映えのしない悪役の役作りでつまらなかったです。
きたろうはモンテの付き人のような人物。恩のあるモンテを慕いつつ、復讐に執着するモンテを心配し、意見もする。その言葉が真に迫っていて説得力がありました。なんかところどころではまこに見えました。なんでだろ?
ショーは再演のつぎはぎとは知りませんでした(^_^;)。昔の方が一場面が長くて見ごたえがありますね。青の衣装の群舞、「祈り」が気に入りました。途中、まさかの「パッツィの館」(@_@)。ダンス力もですが、なつめさんの粋な感じを真似るのは至難の技でしょう。ファンの方には複雑かなと思います…。再演場面はいいとして、演出家の紹介は必要でしょうか?スライドとコメントでブツ切れになる気がしました。そうそう、てるのパイナップルの女王はやはり綺麗でした(^ ^)。客席の反応(歓声)は正直ですね(笑)。
組替えで中堅どころがごっそり抜けて、誰が上がってくるのか興味深いところです。それと2番手の就任と。(2番目でなく(笑))