Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

タイムマシンのつくりかた

2012-03-11 09:08:08 | 科学
ポール・デイヴィス著 林一訳 草思社文庫(2011/12).

2003 年刊行のハードカバー「タイムマシンをつくろう」の文庫化.

理論物理学者が書いた真面目な本.大学で物理を勉強した,あるいはさせられた方は,この本の最後の「なぜタイムとラベルを研究するのか」から読み始めるのがいいかもしれない.シュレディンガーの猫のような「思考実験」と言われれば納得だ.

現在,タイムトラベルの研究は理論物理学のコミュニティの中で家内制工業めいたものまでにはなって来ているということである.でも,過去に遡って少女時代の母親を殺したらどうなるかをまじめに議論するあたり,SF との境界はあいまいだなというのが実感.

ワームホールをタイムトンネルとするタイムマシンの設計図も載っているが,このカバーイラストのような愛嬌のある代物ではなく,巨大加速器のイメージに近い.

定年してつまならくなったことは,こうしたことを世間話のように楽しむ相手が周囲にいないことだ.

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 橙ママレード | トップ | 入れ子鉢 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感! (みなが仙人)
2012-03-11 10:34:43
専門は違うけど、最後の行は同感ですね。
返信する
Re 同感! (16とん)
2012-03-12 08:16:26
そうですね.

先日 大学を退職なさる先生の「慰労会」に行きましたが,世間話ができて面白かった.
返信する
みなが仙人 さん に 全く同感 (遠賀のパクさん)
2012-03-15 12:05:54
16とん さんとは レベルが違うが また 専門と言っても 私の場合 商売人だから 常に 損得??が  いや 合理性が つきまとう。
でも 私なりの 商売経験 や 理論での 儲かる理論 は 現役の頃は 商売仲間などとは 時折 披露した。  また それが 楽しい時間でも あった。
でも 商売引退後は  もんもんとした 日々を 送る。 だから  たまに ほんの少しの 儲け話?でも 心は ウキウキして  若者に 戻った感もする。
だから  今は 私 商売に困った人に 無料で アドバイスしているが。
・・・・・・・・・
でも  受けて?の レベルが 低いんですよね?  ただ 直ぐ 儲かることばかり 考えているんですよね??
・・・・・・・・・・
ハイレベルの 相談者 募集しています と 大声で 叫びたい。  
返信する

コメントを投稿

科学」カテゴリの最新記事