つくばで加速器学会.夜中に地震.
最後の口頭発表は広大 HiSOR からの「軌道長が長く直線部を多く持つ小型蓄積リングの提案」.蓄積リングは放射光を利用するための加速器.軌道長が長いとたくさんの電子を貯めることができるから,光が強くなる.また直線部があれば「挿入光源」なるものを入れて光の質を上げることができる.でも限られたスペースではこうした要求に応えるのは困難.
というわけで,2 回まわるともとに戻るメビウスの輪から思いつかれたのが図の右端の加速器.ちゃんと計算されていて,予算さえあればすぐにでも作れそう.
Good Luck!
実際に加速器化されるのはメビウス環ではなく,トポロジーで torus knot と言うものらしい.これの単純なのは子供の頃よく書いた星の一筆書きだろう.これでも 2 回まわらないともとに戻れないし,長い直線部が 5 本もある.もうちょっと複雑にすると真ん中のようなものになり,さらに進めて これに電磁石などで肉付けすると右のように現実味を帯びる.
AMATELAS のネーミングはちょっと苦しい.
かって,プラズマの磁気閉じ込め関連でもよくこんな絵にお目にかかった.ただし あちらは 3 次元だった.
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