宮本大地個展「小さな大海」

福屋　広島八丁堀本店　7F ギャラリー 101 で 4/12(水) まで．

タイトル「車載鉄道橋」．アクリル画．こういう絵大好き!
フライヤーによれば，宮本氏は 1991 大阪出身，2103 京都精華大卒．つくば美術館，京阪百貨店などの団体展に出品．あべのハルカス近鉄などで個展だそうだ．

下の絵は先月　山口井筒屋の若手現代作家美術展のポスターから「テレビサーカス」．
もっと見たいとググったら
http://lmaga.jp/blog/news/2015/08/himitsukichi_kyoto.html
http://combine-art.com/html/blog/ueyama/tag/blog.php?tag_id=32&page=6
https://mulpix.com/instagram/中本大宮_大宮_中本_画家.html
などにも作品があった．どんどん描けるらしい !

どの絵にも人間不在なのが特徴．

お値段がついていたが，ポスターなら買いたい．
たいていの絵は原画で見ないとつまらないが，この方のはポスターも CG も鑑賞に耐えそう．CG で買った人が，勝手にコンピュータで人間たちを描き足して楽しむ...などというのは，画家としては受け入れられない方向だろうか．

闇のなかの赤い馬

竹本 健治　講談社 (2004/1/31)．
「涙香迷宮」の人気で著者の文庫本が増刷され平積みになっていたが，これは図書館の本．

Amaqzon 内容（「BOOK」データベースより）*****
聖ミレイユ学園で神の怒りとしか思えない悲劇があいついだ。ウォーレン神父は校庭の真ん中で落雷に遭って焼け死に、さらにベルイマン神父が密室と化したサンルームで、人体自然発火としか考えられない無残な焼死体となって発見されたのだ。「汎虚学研究会」はみんなからキョガクの連中とよばれる、ちょっと浮世離れしたメンバー四人で構成されている。部長は僕、室井環。中でも好奇心のかたまり、フクスケは女ホームズと化し、ワトソン役に僕を指名した。ベルイマン神父の死は殺人に違いないというのだ。僕は夜ごと見る、狂った赤い馬の悪夢でそれどころじゃないのだが…。*****

学園ミステリ．「ミステリーランド」シリーズの一冊だが，少年少女向きなのは表面だけ．際どいとも言える内容．フォントが大きくて，むしろ年寄り向き．

竹本作品の縮刷りという感じ．
埴谷雄高「闇のなかの黒い馬」へのオマージュかもしれない．しかし埴谷作品は未読．
しつこい悪夢場面．トンデモな解決などに，竹本ファンとしてはもっともらしい解釈をこじつけたくなるところ．

挿画 : スズキコージ．

☆☆★