Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ニホニウム

2016-06-14 13:48:22 | 科学
ニホンよりニッポンが威勢がいいから,ニッポンと言うべしというお触れが回ったような気がするが,ニッポニウムというネーミングはダメなんだそうだ.確かにニッポニウムという幻の元素については高校時代に聞いたことがある.この経緯は Wikipedia のレニウムの項に詳しく書いてあった.

国威高揚ということで基礎科学の予算が増えるのは結構.
物理も化学も細分化していて,この事がどういう意味を持つのか門外漢には分かりづらい.
パラダイムが変わるわけがない・今さら国名を冠しても後進性をアピールするだけ...などと憎まれ口をきくのはたやすいが...

加速器屋として聞き齧っているのは RI ビームファクトリー
超新星爆発のときに合成された重い原子核は今は既にない.これらは崩壊してウランまでの重元素に姿を変え,それが現在残っているということらしい.でもこれとニホニウムは関係なさそう.

作り方は cold fusion だ.

周期律の周期を無視して,原子核だけに注目して単純化したのが冒頭の核図表というもので,横軸が中性子数,縦軸が原子数.ニホニウムは⑨に位置する.理研グループの次の目標は119番元素だそうだ.この図の⑧の安定原子核が見つかったら面白いんだけど...

そのうちニホニウムの意義について,大局的な見地からの専門家の詳しい解説が現れるだろう.


コメント
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