ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

奇跡的な大逆転勝利! ~FIBAバスケットボールW杯順位決定戦、日本対ベネズエラ~

2023-08-31 22:46:05 | スポーツ

すごい試合を見せてもらった。

FIBAバスケットボールW杯順位決定戦、日本対ベネズエラ。

この大会でアジア1位となれば、来年のパリ五輪の出場権が得られる。

それを強いモチベーションにして戦う日本。

 

立ち上がりこそ互角で始まったが、第1クオーター15-19とリードを許す展開。

それは、第2クオーター、第3クオーターを終えても、差が縮まらない。

追いつきそうになると離される、その繰り返し。

そして最終第4クオーター開始前には、53―62と、9点の差をつけられていた。

 

日本は、今までの試合では第4クオーターの得点は、過去3戦相手を上回っている。

試合の終盤に強さを見せるというが、さすがに今日は難しい。

第4クオーターが始まっても、逆に差を広げられ、最大15点差をつけられた。

今日は、ダメだな…と思いながら見ていたが、選手たちはあきらめていなかった。

そこから、次第に差を詰めていく。

ファウルを誘いながら、+1点を増やしながら、ゴールを重ねていった。

一度は再び離されながら、あきらめずに走る、動く、守る、攻める。

渡辺雄大、河村、ホーキンソン、馬場、そして比江島。

彼らの連係もどんどん強まっていき、ベンチも会場も盛り上がりが半端なく高まっていく。

最後は、奇跡のように得点を重ね、ついに逆転した。

特に、比江島の3ポイントシュートは、神がかり的だった。

それだけ強い気持ちで勝利に向けてファイトしていたということだ。

 

最終クオーターは、9点のビハインドで始まったのに、試合終了時には逆に9点差をつけての勝利となった。

第4クオーターでは、日本33得点、ベネズエラ15得点だったということ。

すばらしい集中力だった。

 

勝った日本のホーバス監督が、「疲れた」とインタビューで何度も繰り返していた。

「試合の終盤の戦いが最初からできれば、もっと楽に勝てるのに」とも。

そうは言うけど、最後の最後に勝利を呼び込むのだから、選手たちはすばらしい戦いを見せたということだ。

 

地元開催だから、場内の応援も大きな味方になったことは確かだ。

これだけ白熱した試合を見せてもらい、チームと観衆が一体となって得た勝利。

いやあ、本当にすごい試合を見せてもらった。

 

あと1試合、日本チームにはぜひ有終を飾り、パリ五輪出場枠を獲得してほしい。

 

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死闘の末に… ~2023サッカー天皇杯準々決勝川崎フロンターレ戦~

2023-08-30 22:15:53 | アルビレックス新潟

死闘だった。

サッカー天皇杯、準々決勝。

テレビ中継が見られないので、インターネットでの中継を、約3時間、はらはらしながらずっと見ていた。

だが、死闘の末、延長前後半の120分余りを戦い、最終的にPK戦でアルビレックス新潟は、敗れ去った。

川崎フロンターレ相手に、前半先制しいけると思ったが、その得点を決めた谷口がけがをして、前半が終わる前に退場せざるを得なくなった。

後半、同点に追いつかれてしまった。

だが、後半川崎には疲れの色が濃く出ていただけに、延長戦前にゴールを奪えていればなあ、と残念に思った。

延長戦は、何が起こるか分からない。

案の定、延長後半108分にゴールを奪われ、1-2と敗色濃厚となった。

ところが、ホームで負けたくない新潟は、120分を過ぎたアディショナルタイムに、早川のヘディングで同点に追いついた。

 

PK戦になったところで、流れは新潟にあると期待したのだが、3人目・5人目で止められてしまった。

新潟のGK阿部も、これを決められると負ける、という相手の5人目を止めて執念を見せたのだが…。

惜しかった。3-3の

PK戦3-4で敗れ去った。

 

他の試合では、J2熊本がPK戦の末、ただいまJ1首位の神戸を下した。

そして、下位に低迷する柏が、3位で優勝争いを繰り広げている名古屋を破った。

そして、湘南を破った福岡と、意外なチームばかりが準決勝に進んだだけに、新潟は惜しいチャンスを逃した。

勝たせてやりたかったなあ。

でも、よくがんばった。

まだリーグ戦もある。

悔しさをエネルギーに変えて、もっと強くなろう。

 

次は、わずか中2日で、ホームで浦和戦だ。

疲れているだろうが、がんばってほしい。

 

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電信柱1本の貴重な日陰

2023-08-29 18:09:02 | 生き方

埼玉の暑さも復活!?

36℃になる炎天下、さすがに除草作業は厳しい。

無理しないようにがんばるが、気をつけないと、いつの間にか熱中症に陥ってしまう。

だから、30分に一度くらいは休みを入れ、飲水タイムをとる。

1回でペットボトルの半分くらいを飲んでも、まだ足りない、もっと水がほしいと欲しがる体。

その飲水タイム、とってもありがたいのが、日陰。

普通、田や畑には日陰はない。

でも、ここに1本の電信柱がある。

これが、細いながらも貴重な日陰を作ってくれている。

その日陰に感謝しながら、除草作業を進めた。

命を助ける電信柱かもしれないね。

 

だけど、今回は草も伸びていて、暑さも厳しいので、道沿いの辺りや両わきの畑との境界だけやって、終わりにした。

ここの畑の除草、いっぱい残っているけど仕方ない。

あとは、また来月。

 

 

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「名探偵・浅見光彦 全短編」(内田康夫著;光文社)

2023-08-28 20:16:39 | 読む

作家の内田康夫氏が亡くなって久しい。
私は、氏の、浅見光彦が活躍するシリーズが好きだった。
謎を追いながら日本全国各地を回る主人公浅見光彦。
独身であることはもちろん、その家庭事情も面白い設定だった。
エリートの家系で、兄が警察庁長官であること、厳しくもユニークな母、今どきお手伝いさんがいて、居候的な存在であることなどなど…。
内田氏が、プロットをしっかり作ってから書く人ではなかったせいか、小説は長くなることが多かった。
特に、浅見が全国各地を廻るとき、その土地に関する地理や歴史の紹介も交えるから、長くなりもした。
そんなこともあって、浅見光彦が登場する短編小説は少なかった。


本書が出版されたのは、2022年2月。
著者は内田康夫でも、企画協力は、「内田康夫財団」となっていた。
6つの短編が集められていたが、1986年から1993年に発表されたもの。
30年以上も前のことになるから、内容には懐かしささえ感じるものもあった。

でも、久々の再会。
いや、再読かな?
30年もの間、30歳くらいの年齢で探偵小説の主人公であった浅見光彦。
6つの短編集を、懐かしさを感じながら楽しく読んだよ✨

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埼玉の方が暑くないなんて

2023-08-27 20:33:33 | 自然・季節

毎月恒例の埼玉での除草作業に来た。

夏の作業はつらい。

埼玉県北部は、いつも夏の気温が高い。

熊谷とか伊勢崎とかはよく地名が出てくる。

去年の夏は、除草作業していたときに、熱中症になってしまったことがあった。

だから、今年も、暑さを覚悟してきた。

 

ところが、である。

この夏は、新潟は同等いやそれ以上に暑い日が続いている。

そのせいか、いざ着いてみると、埼玉も暑いとは思うけど、この夏は新潟の方が厳しい暑さだったと実感した。。

 

おまけに、午後、急に少し暗くなったかと思うと、10分間ほどざっと雨が降った。

目の前で雨が降るのを見るのは、ずいぶん久しぶり。

短い間だったけど、夕方の水やりにはちょうどよいくらいの雨だった。

いいなあ、雨。

新潟にも降ってくれないかなあ。

農作物や街路樹などを救う、恵みの雨が。

 

夕方の除草作業は、この8月の夕方でもっとも涼しく感じられ、がんばることができた。

そう言いながら、全身汗だくになったけれども…。

明日は埼玉も暑い日になるとの予報だけど、気をつけながら除草作業がんばろう。

 

 

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男祭りにやられた ~2023第25節アウェイ鹿島戦~

2023-08-26 20:47:03 | アルビレックス新潟

「真夏にたぎる男祭り」

うーん。汗のにおいがしてきそうな…。

これは、ホーム鹿島の、今回の新潟戦の告知ポスターであった。

今の新潟だと猛暑の8月だから、少し気分が乗らないなあ。

今なら新潟の告知の方が、高木豊次男坊の高木善朗の爽やかさが感じられてホッとする。

まあ、それはともかく、鹿島は第10節以降ホームで現在5勝2分けと負け知らずらしい。

その前の第9節で、新潟はクリニック能力を発揮してしまい、鹿島に勝利を与え、よみがえらせてしまったのであった。

だから、今回は、そのクリニックの治療費を回収しなくてはいけない。

そんなことを言っている人がいて、うまいこと言うなあと思ったよ。

 

はたして、試合は、男くささが勝つか爽やかさが勝つか。

はたまたクリニック治療費が回収されるか、踏み倒されるか。

期待をもって、今回もDAZN画面を見守ることにした。

 

メンバーを見て、ちょっとびっくり!

高木と長倉がFW争いで先発。

右に長谷川、左に三戸。

前のメンバーが、小粒!

だけど、ピリリと辛さを発揮してほしい、と願った。

 

だが、試合が始まると、鹿島の男くささが新潟を凌駕した。

当たりは強いわ、ボールに足が出るのが速いわ、審判に文句は言うわ…。

まあ、それが男くさいというのかどうかは分からないが、とにかく目の前の相手に勝つためにガツガツといっていた。

それは分かり切っていただろうが、それでもやられてしまったのは、鹿島の方が上だったということ。

前半まだ9分、前から来た鹿島にボールを奪われたことがもとで、新潟の右からセンタリングを上げられ、ヘッドで決められ先制を許した。

センタリングも、相手FWの入り込み方もうまかった。

先制を許すと、サッカーでは試合は難しくなる。

攻め手が見つからないまま迎えた30分、追加点を奪われてしまった。

相手のスローインからクロスを上げられると、ヘディングでうまくそらされたボールはゴール前へ。

そこに走り込んだ相手に、頭で押し込まれた。

 

前半のうちに2点は、きつい。

しかも試合内容は、ボールを握ってもチャンスに至らず、相手の守りにはね返されてばかりいるのだから。

 

それでも、後半になると、ようやく吹っ切れたように相手陣内で戦う場面が増えた。

三戸の俊敏な動きも久々に見た思いだった。

もっと早くから見たかった。

長倉も、今日は徹底的にマークされていた感があった。

いろいろと選手交代で期待も高まったが、あわやという場面も作りはしても、最後のところではね返されてしまった。

それでも、FWに鈴木孝司が入ってからは、ずいぶん攻撃に幅ができたように見えた。

ここのところ、どのチームとやってもいい試合ができるようになってきていただけに、負けたのは残念だ。

まあ、今日鹿島に勝てなかったことは、また強くなるために足りないものに気づいたということになるだろう。

新潟クリニックの治療費は回収できなかったが、この借りはもっと強くなって、来季しっかりいただこう。

後半は、相手を崩せそうな場面も増えた。

J1のチームに対する対応力はついてきているのだ。

 

水曜日の天皇杯川崎戦にこの悔しさをぶつけて、勝利してもらうことにしよう。

 

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今週毎日新潟県が全国一の暑さ そんななかでも「秋」の名が付いた花が咲き始めたが…

2023-08-25 21:13:46 | 自然・季節

♬ 毎日毎日 ぼくらは鉄板の上で焼かれて いやになっちゃうよ~

 

…と、これはご存じ「およげ!たいやきくん」の歌い出しだ。

われわれは鉄板の上にはいないが、毎日毎日厳しい猛暑で、焼かれている気分だ。

もう「いやになっちゃう」以上にいやになっちゃっている。

 

今日も、日本のあちこちでゲリラ豪雨となって不安定な天気になったところがあったようだ。

ところが、先月下旬から雨が降っていない当地では、その豪雨の一部を分けてほしいと思うくらい、今日も猛暑日だった。

今日も、最高気温が全国で最も高いのは新潟県。

阿賀町津川での38.3℃。

 

週明けからずっと新潟県が全国の最高気温を記録している。

21日(月)阿賀町津川で38.4℃

22日(火)新潟市秋葉区で38.9℃

23日(水)長岡市で39.0℃

24日(木)長岡市で38.9℃

25日(金)阿賀町津川で38.3℃

すべて新潟県が全国1位の暑さ!

明日26日も県内は猛烈な暑さになるところがある見込みで、日中の最高気温は阿賀町津川で36℃、長岡市で35℃などと予想されているのだそうだ。

だから、気象庁と環境省は、明日も新潟県に熱中症警戒アラートを発表している。

おいおい、もう8月下旬だよ。

なんでこんな高温ばかりが続くのだ。

 

そして、予想通り土日に出ていた☂マークは、天気予報から消えた。

週間予報を見ても、なくなっている。

そればかりか、新たな台風の続出によって、新潟県のフェーン現象は長く続きそうだ。

だから、雨はますます期待できなくなってきた。

(+_+)

 

こんなに暑いのに、わが家の庭には、漢字では「秋明菊」と書く秋の花が咲き始めた。

音読みのとおり「シュウメイギク」である。

秋の訪れが遠いと思っているのに、彼らは秋が近いと思って咲いているのだろうか?

ところが、暑さや熱風のために、花びらの末端部分やつぼみ、葉などが傷んでいる。

きれいではない。

それでも時季になると花を咲かせようとするのは、けなげだな、と思うよ。

さすが、「秋明」菊。

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異常な暑さは続く そんな中でも矮性ひまわりがさわやかに咲いた

2023-08-24 20:30:11 | 自然・季節

今日も新潟県内では高温が続いた。

全国第1位は、長岡市の38.9℃だった。

以下、新潟市秋葉区で38.4℃、

魚沼市と阿賀町津川で38.3℃、新潟空港で38.1℃、

三条市で37.7℃…。

県内各地が全国上位を独占した。

当地も36℃になっていた。

 

夕方のニュースによると、新潟市の8月の降水量の平年比は、0%だとのこと。

0%ですよ、0%。

つまり、全く雨が降っていないから、0%なのだ。

 

今月に入って、週間予報でずっと雨の予報がない。

まれに1週間後に☂マークが入って、雨を期待するのだが、その日が近づくとそのマークは消え、見あきた☀マークに変わってしまう。

8月は、そんなことの連続だ。

今週も、土日には☂マークが入っていたのに、今日見ると、まず土曜日はなくなり、日曜日はマークが小さくなった。

いったいいつ本当に雨が降ってくれるのか?

 

もっとも、昨日新潟市の一部ではにわか雨もあったと聞いた。

昨日夕方、新潟市の方向の空を見ていたら、もくもくとわいている雲を見た。

きっと、あの雲の下では雨が降っていたのではないだろうか?

 

 

様々な植物が水不足で枯れていく中、ここ2,3日、プランターの矮性ひまわりが咲き始めた。

毎日夕方の水やりをしてきたかいがあった。

この猛暑だけに、ちゃんと咲いてくれたことがとてもうれしい。

いくら矮性で背丈が低いとはいえ、小さんプランターの中で、しゃんと茎を伸ばして育ち花を咲かせている姿は、見ていてさわやか、気持ちがいい。

 

明日も県内の気温は上がる見込みで、各地の最高気温は長岡市と阿賀町津川で38℃と予想されている。

今週はずっと新潟県内の都市が全国1位の高い気温を記録している。

明日も連続記録を作るのだろうか?

 

暑いだろうけど、咲いたヒマワリのように背筋を伸ばしてシャキッとした過ごし方をしたいものだ。

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この異常気象、いったいいつまで続くのか!?

2023-08-23 22:21:16 | 自然・季節

この異常気象、いったいいつまで続くのか!?

 

毎日が猛暑日。

危険な暑さ、と毎日熱中症警戒アラートが発令されている。

昨日は、新潟市秋葉区の38.9℃が、今日は長岡市の39.0℃が、全国で1日の最高気温を記録した。

新潟県は、雪国だから涼しいというイメージがある人もいるかもしれないが、夏はそれなりの暑さがある。

でも、毎日毎日猛暑日なんて、続き過ぎだ。

これで、8月になってから新潟県が全国で日中の最高気温を記録したのは、何回目?

たぶん7回前後になるのじゃないかな?

全国で一番多いのだ。

新潟県が連日最高気温を記録しているなんて、異常な状態だよ。

 

今まではこんなことはなかった。

60数年生きてきて、初めての暑さだ。

暑すぎて、外作業なんてできない。

エアコンのある部屋にこもり切りになるほかはない。

 

夕方4時過ぎ、外の車庫にかけられた温度計は、日が当たったせいで50℃の目盛りを超え、計測不可能になっていた。

家に入って、エアコンのない部屋の室温を見たら、38.5℃ !!

今まで室内でこんなに高い気温になったのを見たことがなかった。

ビックリであった。

 

おまけに、フェーン現象が続いている。

なにしろ、雨が降らない。

8月になってから、雨らしい雨は降っていない。

去年は、降りすぎて出水した日もあったというのに、極端すぎる。

だから、わが家では毎日水やりをしていたのに、枯れる植物が続出している。

いくら水をやっても、アジサイは日に日に元気をなくしている。

ミニトマトは完全に枯れた。

ネコヤナギの葉の色も茶色くなってきて、枯れそうな様子を見せ始めた。

今度の土日には雨が降るらしいが、それも微量らしい。

もう、盆はとっくに過ぎて、8月の下旬だというのに、この暑さは異常というほかはない。

 

今夜も暑い。

この異常気象、いったいいつまで続くのか…!?

 

 

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長い年月の間に

2023-08-22 13:11:40 | 生き方

先日の町内祭りの最中に、私に声をかけてくれた人がいた。

同じ町内に住んでいながら、もう20年近くも顔を合わせたことがなかった方であった。

「オレのこと、分かる?」

そう聞かれたので、

「はい。えーっと、Hさんでしたっけ。」

と返答すると、

「違うよ。Bだよ。」

と笑いながら答えてくれた。続けて、

「お母さんは、お元気ですか?」

と、言葉もかけてくれた。

「いやあ、もう20年近く前に亡くなりました。」

「そうかあ。うちは一昨年。97歳だったよ。」

そう答えた相手の方、Bさんは、小学校時代に見ていた顔の面影がある。

私より年上の男性で、子ども時代は同じ小学校の2学年先輩であった。

名前を忘れてしまったのは、ゴメンナサイであった。

それでも、同郷の出身者ということで、ずいぶん話し込んだ。

 

 

前に会ったのは、私の勤務先でバスを依頼したら、その運転手がBさんだったとき。

なんともう20年も前になる。

定年退職後は、バスの運転ができるということで、結構働くところはあるのだそうだ。

「地域を巡る今のバス運転も、72歳になるまであと数年やめられないんだよ。」

たしかに今、県内の大型バス会社は人手不足で困っているようだ。

だから、経験のあるBさんのような方は、結構重宝がられているようだ。

「そういえば、Aって、 50foxさんの同級生にいたよね。彼、同じ仕事していたけど、ある日どこへ行けばいいか、全く分からなくなったのだって。若年性の認知症になってしまって、会社やめたんだよ。」

そんなことも教えてくれた。

 

現在、夏休みなので、横浜から小学生の孫がひと月近く滞在中なのだとか。

「いやあ。齢だから、孫の動きについていけなくて、大変。」

そう言いながらも、せっかくだから、小学生が参加するこの町内の祭りに孫も参加させてやりたくて、連れてきたのだという。

そんなことから、子ども時代の話にもなった。

「あの頃は、今よりまわりがずっときかなかったよね。」

『きかなかった』というのは、気が荒い、乱暴だというようなことを意味する。

「そうですよね。そちらの学年ではK男、私の学年ではM男ががっとでしたね。

『がっと』は、加減がきかない、強いというような意味だ。

「でもね、オレたちは、小学校の同級生たちとは今もよく会って飲んでいるんだ。だけどね、K男は、オレたちの集まりには一度も出たことがない。」

「そうですか。私らの同級会も今まで3度やったけど、ボス的存在だったM男は1度も参加したことがないですね。」

「やっぱり、みんなに顔向けできないものがあるんだろうね。」

そうかあ…。

リーダー的な存在ならいいけど、力任せだけのボス的な存在は、みんなから疎まれるということか。

50年以上が経過してなおこのような状況になるのが、人の心ということだね。

 

実は、このBさんに対して、子どもの頃の、50数年前の私はいい思い出を持っていない。

先述のK男にいじめられていたときに近くにいていやな思いをさせられたイメージが残っているのかなあ…。

まあ、それが被害者の心理というものだね。

今はこうしてすべて許せたり細かいことについては忘れたりして生きている。

Bさんは、子どものころ弱くていじめを受けていた私を知っているから、

「そんないじめの経験があったからこそ、50foxさんは『育』業の仕事にうってつけだったんじゃないですか?」

「そのうえ、長にまでなったのだから、大したもんだ。」

と、私を持ち上げてくれた。

子どものころの私だと、Bさんが私の人生を肯定的に認めてくれるなんて、思いもしなかっただろうなあ…。

 

Bさんと話しながら、自分の人生とBさんの人生のつながり、人とのかかわりなどについて、いろいろな思いを抱くことができた。

長い年月を間においた、貴重な再会になった。

 

 

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