ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

「埼玉のトリセツ」(昭文社企画編集室編;昭文社)

2023-08-21 18:18:20 | 読む

月に一度埼玉に行くようになって5年になろうとしている。

埼玉に行くようになっていながら、埼玉のことは意外と知らないままだ。

そんなことを時々思ったりもしていた。

そんな折、図書館で標記の本を見つけた。

ちょっと埼玉に対する知識を増やしたくて、本書を手に取った。

 

内容の構成は、大きく4章で成っている。

PART1 地図で読み解く埼玉の大地

PART2 埼玉を駆け抜ける鉄道網

PART3 埼玉で動いた歴史の瞬間

PART4 埼玉で育まれた産業や文化

 

それぞれ、知らなかったことを知ることができた。

PART1に関しては、西に秩父山地、東は関東平野が広がることは知っていた。

名勝の長瀞については、行ったこともあったが、その価値について確認できた。

長瀞は、太古の地中深くで起こった地球規模の地殻変動によって生まれた岩石を目視できる「地球の窓」なのだということだ。

ずいぶん削られてその姿が大きく変わった武甲山は、石灰岩の産出量が半端なかった。

その石灰岩は、遠く南洋で生まれたサンゴ礁が地殻変動で運ばれてきたものであった。

 

PART2について、確かに、各方面につながる鉄道網があるなあとは思っていた。

昔、東京から新潟へ帰るときには、まだ上越新幹線がなく、上越線・高崎線の列車を使って帰っていた。

大宮には鉄道博物館があるけれども、それは大宮が上越線や東北本線との分岐点となっていることが大きいのかなと最初は考えていた。

実は、明治中期に大宮に全国屈指の車両工場ができ、「鉄道の町」に大発展したということが大きかったんだね。

また、鉄道オタクが喜びそうな鉄道のうんちくも多かったと思う。

東武東上線は、東京と上州を結ぶことにその名の由来があるのだそうだけど、その他の東武線についての話もあった。

同様に、西武線についても西武新宿線やよく知らない西武安比奈線のことも紹介されていた。

他にも、埼京線や武蔵野線、秩父鉄道のことなど、鉄道マニアが喜びそうなエピソードが並んでいた。

 

PART3の歴史では、時代の順によく知っているものも出てきた。

古い方では、埼玉古墳群や吉見百穴など。

それよりも、埼玉の歴史の中で重要なものは、交通の発展と用水の整備だということが分かった。

江戸時代には、五街道が整備されたが、埼玉には中山道と日光街道がある。

特に、中山道の整備が進んだことによって、蕨、浦和、大宮、上尾、桶川、鴻巣、熊谷、本庄などの宿場が整備された。

また、中世以降農業用水が整備されたことは、その後の農業県としての発展のもとになったと言える。

特に、「坂東太郎」とも呼ばれる暴れ川の利根川の流路については、かつては東京湾へ流れていたのを東遷し、荒川を西遷し、江戸を水害から守るようにできた。

ほかにも、川越に大火があった後には街並みや新河岸川を整備して船運ルートを開いたことが、その後の川越が「小江戸」と呼ばれるほどの発展につながった。

 

最後のPART4では、来年度新たな紙幣の顔となる渋沢栄一をとり上げていた。

紙幣には、渋沢と共に煉瓦の建物も描かれるのだそうだが、それは、渋沢が日本煉瓦製造を故郷に造ったからなのだそうだ。

他にも、川口鋳物、所沢飛行場、秩父夜祭、三十四番札所めぐりなど著名で興味深い内容が並んでいた。

その最後に扱われていたのは、「日本近代漫画の祖」北沢楽天のことであった。

彼は、大宮にゆかりの深い人物で、手塚治虫が影響を受けた作家のひとりに挙げていると紹介されていた。

1948年に大宮市盆栽町(さいたま市北区)に居を構え終の棲家とした彼は、大宮市の名誉市民第1号となった。

さいたま市立漫画会館に彼の功績がうかがえるのだそうだ。

そんな人物がいたということは、まったく初耳だった。

 

…とまあ、いろいろと学習ができた1冊であった。

このトリセツシリーズは、2019年9月に「神奈川のトリセツ」を発売以来、2022年1月の高知版にて全47都道府県、コンプリート達成とか。

ちなみに、この「埼玉のトリセツ」は、2020年7月1日初版。

他のものも、その気になったら読んでみようか。

そうだとしたら、「新潟のトリセツ」くらいは、読んでみないとな。

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4年ぶりの町内祭り

2023-08-20 22:02:09 | 生き方

COVID-19感染症で過去3年間、いろいろな活動や行事が慎まれてきた。

だが、様々な活動が解禁(?)されて、開催実施されるようになってきた。

各地で行われる祭りもそう。

混雑からくる感染防止を考えて、開催されなかった場合が多い。

それは、大きな都市の祭りだけではなく、小さな地方都市でもそうだった。

さらに、都市でなくても小さな集落や町内の祭りも、開催を中止してきていた。

私の住む町内では、自治会が主催して祭りを行うのだが、去年は会長が開催の意向を示したにもかかわらず、住民や子ども会の親御さんの賛同を得られず、中止となった。

 

今年は、反対意見はなく、実施の運びとなった。

ただ、4年ぶりということで、企画から実施までは、経験のある方々の力が非常に大きかったようだ。

 

当町内では、前夜祭と、祭りとして神輿の巡航を行う。

前夜祭では、町内の祭り実行委員や町内会の人たちが、子ども向けには縁日のような遊びやゲーム、大人向けにはカラオケを準備したり、焼きそばやかき氷などを提供したりしていた。

そこで集まる子どもたちやその親の人たちが、それぞれに楽しそうにしていたのを見て、こういうにぎわいがあるというのは、とてもすばらしいことだなと思った。

 

明けて今日は、神輿の町内巡行。

まず、神主さんによるお祓い。

実施できることの感謝と、安全無事な実施を祈った。

 

その後、町内を子どもたちの神輿巡行。

もちろん大人が付き添って、歩く。

神輿を担ぐ(今回は引く)のは、6年生。

小学生で中学年以上の子どもたちは、軽い金魚の台輪を引く。

低学年の子どもたちと未就学の子どもたちも、もう1台の台輪を引く。

こちらは、親御さんたちが取り囲みながらゆっくり歩く。

 

今年は、猛暑の中ということを配慮して、かつぐと体力を失うので、神輿はキャスターのついた台車に括り付けて、引いて回ることにした。

そして、引いて回る町内のコースも少し短くして行った。

猛暑だから、休みを入れてアイスを配ったり、ジュースを飲ませたりの配慮もあった。

 

幸い具合の悪くなる子やけが人は出ずに無事に終わった。

終わった後、ごほうびの菓子袋をもらって、子どもたちは親御さんたちのもとに満足そうに帰って行った。

 

そんな子どもたちの姿を見ていたら、前の町内会長さんが「子どもたちに夏の思い出を作ってやりたい」と力説していたのを思い出した。

地域に住む大人が、子どもたちの楽しい思い出のために、手作りの祭りを行う。

そのことが、とても素敵だと思った。

以前は、そこまで考えられずに、暑い夏だというのに休日に時間のしばりが生じることの方が嫌だなあなんて考えていた、心の狭い大人だったのだね、私は。

 

今回の祭りを通じて、子どもたちの姿に、何もなかったこの3年間のことが、改めてもったいなかったなあと思えた。

子どもの時代というのは、長くはない。

それなのに、そのうち3年間も貴重な体験ができる機会を失っていたということなのだから。

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気合の入ったプレーで、シーズンダブルの勝利ゲット! ~2023第24節アウェイ福岡戦~

2023-08-19 16:07:54 | アルビレックス新潟

1-0で勝利。

アビスパ福岡に、シーズンダブル!

すばらしい。

 

それもこれも、新潟の各選手が、暑さに負けずに集中を欠くことなく、気合の入ったプレーを見せてくれたから。

まずは、長谷川巧。

先制得点のシーンから。

前半19分、ペナルティエリア左で長倉が粘り強くボールをキープ。

こぼれたボールを島田が拾って、左サイドの相手陣深くから低いクロスを送る。

すると、猛然とゴール前に走り込んだ長谷川がDFと競り合いながら、ゴールに蹴り込んだ。

…と見えたが、後でこれは相手DFによるオウンゴールと訂正された。

 

だが、松橋監督が試合後のインタビューで、「あれは長谷川巧のゴールだと思っています」と言っていたけれど、同感!

巧がすごい勢いで走り込んで相手と競り合わなければ、ゴールは生まれなかった。

その気合が、得点につながったのだ。

長谷川巧の右ウイング、迫力出てきたね。

 

そして、この試合で、誰もが目を奪われたのが、この夏J2群馬から新加入の長倉だった。

トップ下で起用されると、この先制点のシーンだけでなく、他のチャンスクリエイトやシュートシーンも多く生み出した。

そして、攻守の切り替えが早く、守備でも足を止めずにしっかり仕事を果たしていた。

足を止めないといえば、90分試合に出続けたにもかかわらず、試合終了間際でも相手GKにプレッシャーをかけに走って行きもしていた。

その熱いプレーぶりに、すっかり魅せられてしまった。

あのサッカー解説者の平畠さんが、先日「長倉、こんなもんじゃないよ」と言っていたのが分かる気がした。

なんてすばらしい選手を補強したのだろう。

1年少し前まで東京の社会人チームにいたとは思えない。

引き上げてくれた群馬に感謝。

伊藤涼太郎もすばらしかったが、長倉には別の魅力と才能を見ることができる。

試合後のインタビューでは、ゴールを決めたわけでもなかったということで不満そうな顔をしていた。

これからのさらなる活躍が楽しみだ。

 

守りでは、鬼気迫る活躍をしていたのが、9試合ぶりにスタメン出場した舞行龍。

センターバックで、何度ピンチをはね返してくれたことか。

相手陣内深くまでボールを運ぶシーンもあり、勝利への渇望が見て取れた。

 

ほかにも、藤原奏哉の右サイドは相手に進入を許さなかったし、左の新井も最後は疲労で動きが鈍くなり堀米と交代したけれど、迫力を感じた。

そして最後は、なによりGK小島。

決定的なシュートを打たれても、見事に防ぎ、クリーンシートで勝利に貢献した。

 

名前を挙げた選手たちだけではなく、チーム全体で勝った試合だと思った。

試合の終盤、一気に3人を交代しても、攻守ともに力が変わらないのは信頼できるから。

この試合まで公式戦7試合無敗で、リーグ戦5連勝だった福岡を負かしたのは、なによりのチーム力の表れだと思う。

 

遠い福岡まで駆けつけた新潟サポも500人いたという。

すばらしい。

応援の皆さんも、猛暑の中たいへんお疲れさまでした。

 

次もアウェイで鹿島戦だが、1週間後どんな試合を見せてくれるか、楽しみだ。

 

Visca Albirex!!

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オニバスの花もいいけど、ミズアオイ、ガガブタに、ハクチョウだなっ…!? ~2023福島潟~

2023-08-18 17:04:22 | お出かけ

福島潟は、オニバスの国内北限の自生地になっている。

毎年、あと1週間くらい後に見ごろを迎え、それが地元紙や地元テレビ局のニュースになったりする。

ところが、もう「見頃を迎えた」というような内容の記事が載った。

えっ!?もう見頃!?

少し早いんじゃないか!?

そう思いつつ、見頃の時期を逃したくないので、さっそく出かけてみた。

すると、たしかに、オニバスの花は、水面上や、突き破った葉の上にたくさんみることができた。

だけど、やっぱり見頃というには、まだ少し早かったようだ。

開いている花も多いが、まだそんなに多くなかった。

完全に開いて中を見せる花もあまりなかった。

うーん。

もう少し後になると、もっと開いてきれいに見えるのですけどね。

記事は、ちょっと勇み足だったかもしれない。

 

でも、今年うれしかったのは、その近くの池で2種類のきれいな花が栽培されていたこと。

1つは、ミズアオイ。

明るい青い花が、とても清楚な感じで咲いていた。

 

もう1つは、ガガブタ。

白い花が繊細な毛で形を成しているような、特徴的な花。

見られてうれしいなあ。

初めて見たのはこのオニバスの池だった。

こんな花もあるんだなあ、と感激したのだった。

けれども、時季が悪いのか、ここ数年は行ってもなかなかお目にかかっていなかったのだ。

再会できて、とてもうれしかったよ。

 

この後、恒例で、遊潟公園にも行ってみた。

咲き残るハスの花を写真に撮っていた。

かわいいヒシの花も見つけた。

 

そんなとき、水ばかりの池にいて水浴びをしている鳥を見つけて、びっくりした。

 

ハクチョウだ!!

こんなに暑い夏なのに、北の国へ帰らずにここで過ごしているんだね。

ケガでもした鳥だったのかな。

この暑さを乗り切って、仲間と再会してほしいな。

そう思ったよ。

 

それにしても、陽射しが強い。

毎日の猛暑日はキツイ。

貯水率0%になったダムも増えてきて、深刻な状況だ。

まとまった雨が降ってくれないかなあ。

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阿賀野市のひまわり畑に行ってきた

2023-08-17 20:42:39 | お出かけ

夏に咲く花、夏の青空に似合う花、といえば、やっぱり

ひまわり!

 

暑いけれども、青空をバックにひまわりがたくさん咲いているのを見たくなった。

ひまわり畑というと、新潟県では長野県境の津南町のひまわり畑が有名だ。

だけど、そこまで行くには、当地からではいささか遠すぎる。

おまけにこの暑さだから、遠出はしたくない。

どこか近くにほかの場所のひまわり畑…と考えたら、そういえば去年、新聞紙上で紹介されていたから、行ってみたひまわり畑があったのだった。。

あそこは、今年もひまわり畑やっているのかな?

 

それは、どこかというと、阿賀野市の新潟県東部産業団地(通称阿賀野テクノタウン)内にあったのだった。

ネットで探してみると、インスタグラムで今年もやっていることを発見した。

https://www.instagram.com/hachibei_official/

【八米お花畑プロジェクト-東部産業団地圃場】として、今年もひまわりを咲かせているようだ。

インスタグラムでフォトコンテストもやっているらしい。

 

それならば、今年も出かけてみよう。

ということで、行ってきた。

広いひまわり畑には、私たちのほかに1人しか見ている人はいなかった。

やはり暑いせいかな。

今年は、鉄管を組んで小さな展望台もできていた。

そこに上って、見てみると、ひまわりがみんなみんな、こっちを向いている。

これが観衆なら、サマーロックフェスティバル、というところですな。

大量のひまわりの花は、1本1本がそんなに大きくはないが、なにより数に圧倒される。

そして、その花もあまりこった種類のものではなく、実にシンプルなひまわり。

いいねえ。

この猛暑に負けず、りっぱに咲いていた。

去年は、周辺の野草の花も見つけて喜んでいたのだが、今年は草たちはみな水分がなくて枯れそうで元気がなかった。

真新しいもの、珍しいものには会わなかった。

 

ここにひまわり畑があるのは、「八米HACHIBEI」というハチミツとコメの生産販売をする農家の団体が、「お花畑プロジェクト」という事業をやっているからだ。

今回は、ひまわり畑のことを調べていたら、そのことを知った。

2018年には、「ミツバチと農福連携が生み出す『お花畑プロジェクト』~耕作放棄地に蜜源と景観植物を~」と名付けた活動が認められ、環境省の「第6回グッドライフアワード 環境大臣賞 優秀賞」を受賞している。

受賞するだけあって、なかなかすばらしい活動ぶりだ。

 

地域社会に貢献する、ハチミツとお米の生産販売「八米」。 | Things(シングス)|新潟のローカルなWebマガジン

Things

 

 

たしかに、花にミツバチが付いているのも見かけた。

このお花畑プロジェクト、長く続いてほしいなあと思った。

なお、今は、フォトコンテストやムービーコンテストも実施しているようだ。

 

まずは、たくさんのひまわりの花を見て来られて、満足した。

平日なのと暑いせいで、ほかに訪れる人もいなかった。

逆に、このひまわり畑、もっと多くの人に知ってほしいと思ったよ。

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「谷保恵美のまもなく試合開始でございます♪」(谷保恵美著;ベースボール・マガジン社)

2023-08-16 20:34:49 | 読む

書名を見て、表紙の写真を見たら、

「まもなく試合開始でございます」

と、あの特徴的な声が聞こえてきそうな気がした。

そうそう、千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)の場内アナウンスのあの声、あのリズムですよ。

「4番、ライト、サブロー~~~~~~!」の、あのアナウンスは、忘れられませんなあ。

なんかふざけたアナウンスのような気がしていたが、聴き慣れると、今はなんだかとってもいい感じになっている。

 

本書は、去年、場内アナウンスを2000試合連続して担当した記念に企画されて出版されたらしい。

こういう人にも焦点を当てて出版するとは、さすがベースボール・マガジン社!

 

野球部監督として甲子園に何度か帯広三条高や帯広北高を甲子園に出場させた方を父にもったせいか、野球が大好きだったという著者。

野球部のマネージャーを経て、場内アナウンスの仕事に憧れをもった。

その夢をかなえたくて、就職しながらも、12球団に問い合わせの電話をかけ合い続け、3年目にやっとロッテの球団職員になれたことから、憧れの仕事に近づくことができた。

そして、やがて希望を叶えるチャンスをつかんでから、アナウンスの仕事に関わるようになった。

 

本書では、野球や場内アナウンサーへのあこがれを抱いて成長してきたことや、プロフェッショナルな場内アナウンス嬢としての努力や工夫、心得などが述べられている。

普通のアナウンスだと暗く聞こえるから、どんなときでもできるだけ明るくなるようなアナウンスにしようとするから、あのような独特のアナウンスになるのだという。

スコアブックを書きながらのアナウンス、選手による登場曲とアナウンスのタイミング、40度近くの高熱がありながら行った初芝の引退セレモニーのアナウンスなども、すごい。

やっぱり、NHKの「プロフェッショナル」に取り上げられるだけある。

また、一軍公式戦2000試合アナウンスを記録した中で、著者が選ぶ「マリーンズ思い出の名場面」というのは、ロッテファンでない私が読んでいても懐かしいものがある。

初芝のサヨナラアーチ、イ・スンヨプの一発、福浦の2000本安打、佐々木朗希の完全試合など…。

 

人生で夢をもって実現に向けて努力すること。

人を大切にして誠意をもって仕事をすること。

一つのことを楽しみながら続けていくこと。

何のくせもない、読みやすい文章をたどっていると、そんなことが大切なのだと教えてくれている気がした。

 

前人未到の一軍公式戦2000試合アナウンス。

これからもZOZOマリンスタジアムの試合で、谷保さんのアナウンスが響いているのを聞いて、大いに楽しませてもらおう。

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猛暑で植物が次々と枯れてきている

2023-08-15 21:26:45 | 自然・季節

台風7号の通過によって、関西や鳥取県などでは、雨によるひどい洪水被害が発生している。

梅雨のころからずうっと、日本各地で大水の害が発生していたというのに、まだこうして別な地域で新たな洪水被害が起こっているのを見ると、つらくなる。

どうかこれ以上の被害が起きませんように…。

 

ところが、新潟県の当地では…。

<昨日14日のNHKニュースから>

新潟地方気象台によりますと県内は広い範囲で危険な暑さとなり、日中の最高気温は三条市で39.8度と全国で最も暑くなったほか、長岡市寺泊と上越市で39.5度、柏崎市と魚沼市で38.8度、新潟市で38.5度など23の観測地点で35度以上の猛暑日となりました。

<今日15日のニュースから>

日中の最高気温は長岡市寺泊で39.6度と全国で最も暑くなったほか、上越市大潟で39度ちょうど、三条市で38.9度、魚沼市で38度、胎内市で37.9度など20の観測地点で35度以上の猛暑日となりました。

…連日の猛暑にぐったりしている。

 

【熱中症警戒アラート】

(環境省・気象庁発表)新潟県では、明日は熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予想されます。熱中症予防のための行動をとってください。

 

8月になってから、ほぼ毎日、この熱中症警戒アラートが発令されている。

ほとんど毎日が猛暑日であり、「危険 激しい運動は中止しよう」という警報に従って、8月になってから走ることを自粛している。

先月までは、日陰を走ろうと思っていたのだが、日陰も暑い。

これは、去年以上の酷暑だ。

 

ぐったりしているのは、人間だけではない。

植物もだ。

ほとんど同じ場所の様子を、2週間ほど前と今を、写真で比べてみる。

2週間前は、暑い日が続いていたが、まだ緑が美しかった。

それが、今日は、地面の草は枯れ、枝の葉は色があせ、黄色が多くなるだけでなく、その枚数も少なくなっている。

地面の土もひび割れている。

雨がしばらく降っていない証拠だ。

 

いつもは日陰をたくさん作ってくれる桜の木々の道なのに、やたらと枯葉が多い。

さらに進むと、日当たりのよいところの桜たちは、もっとヒサンな様子。

残っている葉が少ない。

足元を見ると、季節を勘違いしそうな無数の落葉。

季の種類によっては、もう完全に葉を枯らしてしまったものもあった。

去年の12月には、突然の重い雪でたくさんの枝が折れた木たち。

今度は、暑さと水不足で枯れそうになっている。

受難の1年だ。

 

草は、日が一日中、当たるところと、少しでも日陰になるところとで、枯れる・枯れないがギリギリ分かれている。

動きの遅い台風が代わる代わる2つも来て、そのせいでフェーン現象が起き、高温で雨が降らない毎日。

今回の台風7号に関しても、日本海を北上していくようだが、新潟県に多くの雨が降る予報はない。

まだまだ数日は雨が期待できないだけに、この干ばつによる被害の拡大が心配だ。

特に、米や野菜など、農作物への影響が懸念される。

一部の地域だけに集中して豪雨が降るのではなく、こんな日照りの続く地方にも降り分けて被害が少なくなるといいのに、と思ったりするのだ…。

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「大学的新潟ガイド こだわりの歩き方」(新潟大学人文学部附置地域文化連携センター 編;昭和堂)を読む

2023-08-14 22:04:00 | 読む

書は、教授など新潟大の研究者たちが、新潟県に関する考察を寄せた本である。

実をいうと、この本に興味を持ったきっかけは、今月5日の「日報抄」に、アイドルとして20周年を迎えたNegiccoのことが書いてあったことから始まる。

多くのファンは、ねぎっこの3人が少女から成長していくのを見守り、結婚や出産といった節目を、わがことのように喜んでいる。疑似恋愛の対象というより、人生を一緒に歩く道連れのような存在と捉えているのかもしれない。

なるほど、そのとおりだよと思った。

さらに、こんな文章が続いていた。

「長く支え、答えを急がない」。このようなスタンスが、新潟のローカルアイドルを育んでいる-。情報メディア論が専門の中村隆志・新潟大教授は、新大の研究者が本県に関する考察を寄せた本「大学的新潟ガイド」の中で、こんな見方を披露している。

そんなことを書いてある本なら読んでみたいなと思い、図書館から借りてきた。

 

該当していたアイドル論は、期待していたほど詳しく書かれた文章ではなかったけれど、NegiccoとNGT48のことが書かれてあったので、最初に読んだのであった。(^^;)

ただ、その新潟のアイドル論のことよりも、新潟のほかのたくさんのことの方が、興味深かった。

 

地域づくりに関する章では、トキの野生復帰や大地の芸術祭など、内容的に新しく明るいものはいいなと思った。

新潟水俣病に関することも暗くなりすぎないように扱われていた。

もちろん、伝統的な新潟の日本酒文化についても書かれていたが、よく飲む「麒麟山」の酒造会社がSDGsに関係した活動を行っていることも初めて知った。。

興味深かったのは、原発誘致を争点とした住民投票運動のことである。

保守的とも言われる地域住民が、最終的に「NO」の結果を引き出した背景や理由などに、そうだったのか、と納得した。

 

新潟の歴史に関する章では、あの憧れの縄文式土器、火焔型土器のこともあった。

湊町としての新潟では、様々なモノが、日本海交流があったことを物語る。

特に、糸魚川のヒスイはその大きな証拠になっている。

また、全く知らなかったことだが、戦前には、津川町(現阿賀町)出身の薄益三・守次という人物が、大陸で活躍したということを知ることができた。

 

最後の章は、新潟といえば、雪と暮らしについて語る章。

春を呼ぶ祭りに関して扱ったところでは、昔の祭りを復活させたものもある。

旧栃尾市の「ほだれ様」にもふれていて、自分が知ったときはまだ復活間もない頃だったのかなど、新しい気づきもあった。

村上市の町屋の暮らしと祭り、越後瞽女の存在、佐渡の鬼太鼓、鬼の踊りなど、県内の独特の文化や生活などにふれていた。

今は観光の呼び物になっているこれらについて、知識を深めることができた。

最後の最後には、長岡空襲と長岡花火のことについて扱っているが、平和や、安寧を願う市民の祈りが感じられることが、本書のラストにふさわしい。

 

新潟大学の人文学部の教授等が書いているので、全体的にカタい文章が多くて読みづらく思うときもあった。

だが、こういう見方もあるのか、とか、こういうものを題材にして紹介するのか、とかの、発見も多かった。

研究者の皆さんらしい視点からの文章が、普通のガイドブックとはさすがに違っていた。

県外の人より、少し知っている県内在住者の方々にとっての方が、本書は面白く読めるかもしれないな。

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厳しい暑さの下、盆を迎えた

2023-08-13 22:22:06 | 自然・季節

8月13日。

盆の入り。

墓参りに行ってきた。

 

暑い陽射しを受ける中の墓参り。

線香に火をつけるときの熱いこと。

撮った墓の写真を見ても、まぶしい夏の感じが伝わって来る。

 

 

暑すぎる夏だから、ここのお地蔵さんには、粋な計らいがなされていた。

ひまわり模様の腹掛けもすばらしい。

それ以上に、今風の麦わら帽子をかぶったお地蔵さんなんて初めて見たぞ。

おまけに、帽子には涼しげな紙の飾りが付いている。

見ながら、とてもさわやかな気分になったよ。

 

だけど、それは一瞬。

動き出すと、すぐに汗が出てきた。

暑い盆だ。

 

帰りに通った道で驚いたことがあった。

日ごろ緑の多い道を行ったのだが、道路わきの雑然とした林が、すっかり紅葉や黄葉になっていた。

まるでその辺りだけ秋のような風景だった。

ずうっとまとまった雨が降っていないうえに、ここのところの猛暑日の連続で、木々の葉が枯れてきているのだ。

数日以内にある程度の雨が降らないと、植物たちにはかなり厳しいところまで来ているようだ…。

 

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高木善朗、真の復活! 2ゴールで窮地のチームを救う ~2023第23節ホーム湘南ベルマーレ戦~

2023-08-12 22:59:42 | アルビレックス新潟

やっぱり高木善朗!

今日は、高木の父親参観日。

父高木豊氏が見守る中、後半途中出場した息子高木善朗の2ゴールで追いつき、アルビレックス新潟は、湘南ベルマーレとの試合を引き分けに持ち込んだ。

 

先発メンバーに高木は入らず、控えで始まった。

控えには、J2群馬から移籍してきた注目の長倉も入っていた。

前半は、グダグダだった。

警戒していたのに、こちらの右サイドから進入を許し、ラストパスを送られて、10分に早くも失点。

それ以降は、危ない場面もなく、新潟がずっとボールを保持していたが、決定的な場面は訪れなかった。

なのに、ゴール近くで微妙なレフリングでファウルを見過ごされたこともあり、26分追加点を献上。

最下位湘南に、0-2とリードを許すというまさかの展開になってしまった。

おいおい、これではよもやの残留争いに巻き込まれてしまうじゃないか。

なんとかしてほしい、という願いもむなしく、0-2のまま前半終了。

 

なんとかするために、松橋監督は、三戸に代えて高木を投入。

その後も、長谷川に代えて松田、小見に代えて長倉、星に代えて島田を入れた。

すると、次第にあと少しという場面が増えていった。

 

そして、ついに75分、松田→長倉→島田とつなぎ、そこから左へパスが渡ると、そこに待っていたのは高木。

コースをねらって放った、実にうまいシュートでゴールネットを揺らした。

これで1点差。

がぜん盛り上がるスタジアム。

 

そこからも新潟の攻めは続いた。

湘南は、パスがつながらず、やたらはね返してカウンターをねらうしかなくなった。

そして、終盤、時間が少なくなる中で、アディショナルタイムに入って3分を迎えたところで、新井がペナルティエリア右にスルーパスを出すと、鈴木が抜け出して、ペナルティエリア中央に折り返すと、高木が受けて右足を振り抜いた。

蹴った高木は派手に転んで1回転したが、ボールは豪快にネットに突き刺さった。

土壇場で試合を振り出しに戻す、貴重な同点ゴール!

場内大興奮!!!

このまま勝ち越し点まで奪えればよかったのだけど、そこまでうまい話にはならなかった。

とはいうものの、0-2の負け試合をドローゲームに持って行ったのだから、観衆の顔はほとんどが勝ちゲームに等しい笑顔であった。

この引き分けで、とりあえず残留争いからは一歩引いたところにいられるから、ほっとした。

 

後半途中出場した長倉も、すばらしいスピードを見せてくれた。

十分戦力になり、これからの活躍が楽しみだ、と誰もが思ったに違いない。

 

そして、なにより高木善朗。

ケガでの長期離脱から、今回の2ゴールで本当の復活を遂げたといえる。

彼が入ることで、他の選手の動きが変わって来る。

そして、魂のこもったプレーは本当に頼もしい。

窮地を打開できるアイディアと技術をもった彼は、やはり新潟の中心、欠かせない存在だ。

試合後の選手たちの場内1周の挨拶が終わるころ、スタジアムにはサポーターから「ヨシアキ、ヨシアキ」の大合唱の声が上がった。

だれもが彼をたたえていた。

これからの試合で、またすばらしいプレーを見せてくれるだろう。

大いに期待している。

 

Visca Albirex!!

コメント
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