ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

冬真っ盛り、雪に負けずに(?)走る

2023-01-31 20:37:12 | RUN

昨日ほどではないが、今日もよく晴れた時間帯が続いた。

2日も続けて晴れているのを見ると、1週間走っていないから走りたくなる。

だが、朝方冷え込んだから、路面が凍ってすべりやすい。

午前中は、走るのを我慢した。

 

午後、満を持して(?)走りに出た。

走る場所は、いつものように消雪パイプから水が出て雪が消えたところをねらう。

まずは、アンダーパス(地下道)。

ところが、雪が降っていないのに、なぜか水が流れ続けていた。

これでは、シューズが濡れてしまう。

まあ、仕方がない。

シューズが濡れたって、滑らずに走れるのだからいいことにしよう。

…案の定、あっという間にしみてきたけれども…。

まあ、傾斜がついているのにこんなに雪が残っているから、降ってなくてもこうしてとかすために水が流れているのだろうなあ。

 

そんなことを考えつつ走る道の一部には、消雪パイプがないから雪だらけ。

ただ、除雪した後踏み固められているから、ここは気をつけながら走る。

 

そこを抜けると、旧道となってしまった道が、300mほどある。

ここは、消雪パイプの水できれいに雪がなくなっているし、平らなので走りやすい。

さきほどのアンダーパス沿いの道と合わせると、片道850m弱になる。

ここを何度か折り返して走った。

 

走っているうちに、おやまあ、雪が降り出した。

上空が少し暗くなって、気温も4℃から2℃から下がっていたから、降雪も仕方ないか。

 

吹雪に耐えて、もう少し走ろう。

 

そんなふうにして、今日は11km走。

天気を気にせず走れる地方がうらやましいけれども、こんな条件だからこそ走る楽しさを感じられる、とも言える。

冬真っ盛り。

雪に負けずに走ることで、達成感を味わった。

 

早いもので、1月も終わりだなあ…。

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ほっとできる、癒しの雪国風景

2023-01-30 20:08:52 | 自然・季節

最強寒波は行ってしまったのだろうが、あれ以降まだ寒波は続いている。

気温は、朝は相変わらず低いが、日中は0℃を超えるので、少し寒が緩む。

 

今日は午前中に青空が広がった。

雪はあるが、散歩がてら外を歩いたが、雪の合間の青空だけに、いい気分で歩けた。

 

だが、朝は気温が低かっただけに、長靴で歩いてもところどころ日が当たらないところでは路面が滑りやすくなっている。

昨日などは、重い除雪車が通って固くなったた路面に粉雪が降り積もっていたところを歩いていたら、もろに滑ってはでに転んだ。

いやあ、まいったと思って、雪を払って再び2,3歩歩き出したら、また滑って転ぶという醜態をさらしてしまった。

幸い2度とも、うまく手をついて受け身がとれたので、けがをせずにすんでよかったけれども。

 

散歩ができるのも、歩道除雪をしてくださった方がいるからこそ。

早朝からの除雪作業、ありがとうございます。

それがなければ、膝より上の積雪で歩けなかったことだろう。

 

道の脇には、雪つりをした木も見かける。

積雪で枝が折れないようにする、大切な作業だから、やっていてよかったね。

面倒くさがると、先月のわが家のように枝折れや倒木につながってしまう。

 

近くの並木に乗った雪、遠くの山を白く染めた雪、いずれも青空の下でよく映える。

工場のエアコンの換気口には、今年もつららの形が面白い。

 

家では、風除室の内部のガラスにひび割れたように氷の結晶がついていた。

なぜこんな模様になるのだろうか、とても面白い。

 

外側には、とぐろを巻いたような雪の模様ができていた。

これまたなんだかユーモラス。

 

雪国でなければ、こんないろいろを見ることはできないであろう。

雪には、生活が閉ざされるような思いを感じることが多いが、時には、こんな風景を見かけることで、ホッとできるときもある。

 

そんな今日の午前中であったが、冬の天候は変わりやすい。

さっそく午後には暴風雪警報が出て、また雪が降り始めたけどね。

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男女とも決勝は手に汗握る熱戦だった ~全日本卓球選手権大会

2023-01-29 21:31:14 | スポーツ

毎年この時期に行われる全日本卓球選手権大会。

もっとも、かつては12月に行われていたが、1月に移されてから久しい。

ただ、国際試合の絡みなどから、1月になったのだろうけれど。

毎年、最終日は男女のシングルスが行われるが、それをテレビ観戦することを楽しみにしている。

今年も、男女とも期待にたがわぬ好試合が展開された。

 

決勝戦。

女子は、今や第一人者としての貫禄がついた21歳早田ひなと、様々な大会で上位まで勝ち進む力を発揮する18歳の木原美悠の対戦となった。

2人とも、今や国際試合で日本の代表として試合をするようになった実力者だ。

とはいえ、早田の方が力は上だろうと思いながら、決戦を見守った。

ところが、11-9,13-11と最初の2ゲームを取ったのは、木原だった。

 

しかし、このままずるずると敗れてしまうような早田ではない。

ここから一気に4ゲームを奪い返し、見事に逆転勝利した。

9-11,11-13,11-5、11-8,11-7、12-10。

混合ダブルス、女子ダブルス、女子シングルスの3冠を達成は、歴代4人目だという。

さすがに、今や日本の第一人者だけある。

そこは、本人も自覚していた。

試合後のインタビューでは、

「相手の能力を鎮める自信もあった」が、2ゲーム連取されて、「一度負けを認めた」という。

だが、そこから、「チャレンジする気持ちで向かっていった」。

その結果、4ゲーム連取での勝利である。

さすがの実力だと思った。

 

だが、早田をそこまで追いつめた木原もすごかった。

時折繰り広げられる2人のラリーには、これが女子の試合か、と思わせるすごさがあった。

そこに、日本の女子のトップの力が、間違いなく中国に次ぐ世界2位のものであることを示していた。

伊藤美誠、平野美宇、石川佳純、横井咲桜、佐藤瞳、芝田沙希、張本美和らの選手たちの力の伸びもすばらしいものがある。

日本女子卓球、これからますます楽しみだ。

 

男子の決勝がまたなかなか見られない好試合であった。

決勝に進出したのは、昨年の日本チャンピオン戸上隼輔と、世界ランク4位、日本の第一人者張本智和だった。

実力的には、張本の方が上だろうと思っていたが、試合開始から戸上が積極的に攻め立てた。

第1ゲームを11-8で奪うと、第2ゲームも10-8とゲームポイントを握った。

ところが、そこからなんと2本連続して、張本のボールが卓球台の角をかすめて入るエッジボールとなってジュースになると、12-10で張本がこのゲームをものにした。

 

勝負を分ける第3ゲームも接戦となった。

ジュースになるも、張本が先行し、戸上が追いつく展開が続いた。

特に、張本がアドバンテージを握っていた15-14では、戸上を後ろに下げ、張本がスマッシュを決めれば勝ちというシーンがあった。

ところが、戸上は必死でこれをはね返し、次の1球ではなんと後陣からバックハンドを振り抜いて追いついた。

4回連続してゲームポイントを防ぐというすばらしい執念だった。

ここから戸上が3点連取して、大事な第3ゲームを取り、ゲームカウントを2-1とした。

 

勢いに乗った戸上は、次の第4ゲームも11-6で取り、2年連続王者に王手をかけた。

第5ゲームに張本が巻き返したが、戸上の攻勢は続いた。

第6ゲームは、チキータで常に先手を取り、ラリー戦になっても、より強いボールを打ち続け、戸上が先行した。

5-3からのラリーに勝ち6-3。

7-3で、5球目にフォアを打ち抜き、8-3として、勝敗の大勢を決した。

11-8,10-12、17―15、11-6、7―11、11-4で、戸上が2年連続の日本チャンピオンとなった。

 

戸上がこの試合でよかったのは、攻めの姿勢だった。

とにかく、チキータを中心に先に攻める。

前からでも後ろからでも、バックハンドを豪快に振り抜く。

その攻撃的な姿勢がとても魅力的だった。

インタビューにこたえて、「(第3ゲームのジュースでは)死ぬ気でがんばった」と言いながら、アントニオ猪木ばりに「元気ですかー!?」と叫ぶ彼の姿が微笑ましかった。

さすが、有名なプロレス好きだけのことはある。

おまけに、インタビュー後、場内には「イノキボンバイエ」が流れていた(^^♪

 

それはともかく、世界ではまだダブルスのほかに好成績を収めることができていない戸上だが、世界で戦う意識が高いので、これからの活躍が楽しみだ。

水谷が引退した今、張本に並ぶエースが日本には必要なのだ。

戸上のさらなる進化成長を期待したくなった。

 

こうして、今年の全日本の決勝戦は、男女とも手に汗握る熱戦だった。

非常にレベルの高い試合を見ることができた。

これからも、がんばれ卓球ニッポン!!

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冬、ぎんがをかけて遊んだものだった

2023-01-28 20:52:50 | 新潟

ぎんがをかける。

 

こんなことを言うと、なんだかスペースオペラみたいだね。

漢字を入れると、

「銀河を翔ける」みたいで、なんだかすごくかっこいい感じがする。

 

でも、この「ぎんがをかける」という言葉は、私にとって子どものころの懐かしい冬の遊び方のことなのだ。

小学校の頃、雪が降ると、雪国独特の遊び方があった。

雪玉を固めてぶつけ合って硬さを競う遊び「ダマ」のことは、以前ここに書いたことがあった。

 

 

昔、冬の雪遊び「ダマ」 - ON  MY  WAY

すっかりの雪景色となって2週間近くになる。会う人会う人との話は、天候の話が多いものだが、新潟だとどうしても雪の話になる。昨日も、職場に年輩の方の来客があり、そんな...

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(おお、書いてからもう7年も前になるのか…!)

 

その遊びは、勝ち負けを競うからもっぱら男子の遊びだった。

 

では、女子が楽しんでいた冬の遊びは、というと、その1つが「ぎんが」だったのだ。

 

「銀河」は、夏の夜に空にかかっていたものだった。

では、ここでいう「ぎんが」はというと、冬の地面に関係する。

雪が固まった地面はつるつる滑る。

陽射しを反射してぴかぴか光ったりもする。

その、雪が地面で固くなって滑りやすくなっている状態のことを「ぎんが」と言うのだ。

そして、雪面をつるつる滑る状態にすることを、「ぎんがをかける」と言ったのだ。

 

今日の午前中のように気温が低くて粉雪のような雪が積もって晴れた日は、ぎんがを作って遊ぶのにとても適した日だった。

「休み時間に、ぎんがかけて遊ぼで(遊ぼう)!」

子どもの間では、そんな声がよく上がったものだった。

 

滑りやすくするために使う靴は、校内履きの運動靴だった。

あの当時の校内履きの運動靴は、靴裏の模様も深くなく、それで雪を固め靴裏に力を入れてゴシゴシこすると、雪面が固くなりつるつるになるのだった。

これが長靴だと、靴裏が雪で滑らないように加工してあるので、つるつるの地面は作れなかったのだ。

ぎんがをかけた後は、その上をみんなでキャアキャア言いながら滑って遊ぶのだ。

女子にとっては、男子みたいに雪玉を作って割り合うようなことよりも、みんなでつるつるに滑る道を作って、一気に滑って遊ぶことが楽しいことだったようだ。

 

時々、男子もぎんがをかけて遊んでいた。

ただ、ワルの奴は、いたずらに使っていた。

作った後にほかの奴を呼んで、気付かれないようにしながら、ぎんがの上を通らせ、滑って転ぶのを見て喜ぶのである。

私も、ひっかかったことがある。(くそ~!)

ひっくり返って転ぶと、転んだ下は固められたぎんがゆえ、固い地面と変わらない。

とても痛い目にあったのであった。(>_<)

子ども時代の「ぎんが」。

今日午前の晴れ間に、道路の雪がカチカチになって滑りやすくなっていたから思い出した。

今の子どもたちには見ない、懐かしき冬の遊びであった。

 

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また明日から「大雪になる」って?

2023-01-27 20:13:07 | 自然・季節

さすが「最強寒波」というだけあって、一昨日からいろいろ支障が出た。

凍ってしまって水が出なくなった2階のトイレには、バケツの水を汲んでおいたが、幸いそれを使うのは2,3回で済んだ。

凍り付いた窓も、気温が0℃になると、だいぶとけてくれた。

冷たい風が吹きつけなくなると違うものだ。

 

ところが、氷点下の気温が少し上がりはしたけれども、気温が2℃以下であれば、降るのはやっぱり雪。

寒風吹雪の一昨日。

それが昨日は雪に変わった。

勢いよく降った時間があった。

それで積雪量も増え、庭に立てた「積雪棒」によると、40cmくらいだった。

午後には除雪車も通っていった。

だから、車庫前や玄関前は除雪が必要で、体を使って除雪作業。

30分余り、いい汗をかいた。

 

さて、今日は、前日より積雪量は10cmくらい増えていた。

積雪量は、昨日見えていた50cmの黄色い印あたりを示していた。

今日も除雪作業をしたが、隣家の人と会話したのは、

「いつもの冬になった感じがしますね。」

ということ。

昨年一昨年の1月はよく雪が降ったのだが、幸い今年はこの寒波が来るまでは少なかった。

いつもの冬になったと感じるくらいだから、ここ2年に比べると、今がそんなに大変だとは思わない。

天気予報では、また明日から「大雪になる」と聞いても動じなくなったのは歳を重ねたせいだろうか。

「どうやら、明日からまた少し降るらしい」くらいの感じで受け止めている。

 

今まで60数年間、こんなふうにして冬をやり過ごしてきた。

だが、朝から活動する人たちにとって豪雪は、とんでもない負担だ。

自分も、数年前まで毎朝冬の朝の厳しさに負けず、必死で除雪して仕事に出かけていた。

今は、毎日毎朝仕事に出かける生活ではないから、その厳しさや難儀さを感じなくてもいいから、以前に比べて自分はすごく楽になっている。

 

今回の寒波で、各地で水道管の破裂から断水なども起こっている。

雪だけでなく、伴う被害も頻発している。

いずれにしても、今は当地の最厳寒期。

寒くない方が、雪が降らない方が、一般人にはありがたいのだが、さて、明日からはどうなることだろう…?

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「吉田拓郎 終わりなき日々」(田家秀樹著;角川書店)を読む

2023-01-26 20:00:18 | 読む

先日、図書館で本を探していたら、分厚い1冊が目に留まった。

それが、「吉田拓郎 終わりなき日々」(田家秀樹著;角川書店)。

いつごろ出た本かと言えば「平成22年6月30日初版 発行」と書いてあった。

いささか古く、今から13年近くも前の本になる。

ページ数にして487ページもある単行本。

中身をぱらぱらとめくって見ると、インタビューなどを丁寧に再現しているせいか、結構文字でびっしり埋まっている。

これを全部読むのか、と思うと、普通ならやめておこうとなるのだが、今回は迷った。

なぜなら、吉田拓郎は、去年最後のアルバム「ah-面白かった」を出して、音楽活動から引退したのだった。

そのアルバムを聴いてみてのことは、前にここでも書いた。

 

 

吉田拓郎のラストアルバム「ah面白かった」を聴いた - ON  MY  WAY

先週、吉田拓郎が、自身で「ラスト・アルバム」と位置づけるニューアルバム「ah-面白かった」が発売された。「フォーク界の若手旗手」とか言われた彼も、もう76歳。のどに...

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さて、本書に書かれているのは、もう13年も前のことになるのだが、その頃も体調不良によるコンサートツアーの中止などが相次いだ。

その頃、彼はどんなことを考えていたのだろうか。

どんなことからツアーが中止になってしまったのだろうか。

もう引退してしまった彼のことだからこそ、知りたくなった。

迷った末、借りてきた。

 

この本は、田家秀樹氏による、密着ドキュメント。

そういう言葉が当てはまる。

 

中心になるのは、最後の全国ツアーと称して行っていた2009年6月スタートの“Have A Nice Day LIVE2009”のできごと。

そのツアーは、結局途中で中止されてしまった。

その代替ツアーがされることもなかった。

なぜそのような事態になってしまったのか、吉田拓郎はどのように考えて「最後のツアー」と称したツアーに臨んでいたのか、などが分かる1冊であった。

 

それ以前の2003年の癌の手術を経て復帰した拓郎だったが、それ以降の6年間にわたる彼の軌跡が描かれてあった。

内容は、大きく言って3章に分かれる。

1章目は、「ガンバラナイけどいいでしょう」

2008年のエイベックスへの移籍や2009年のアルバム「午前中に…」に関することから始まる。

2章目は、「早送りのビデオ」

ここでは、2004年の復活のツアーや2006年の「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋」を中心にしながら、1975年の伝説的なつま恋での12時間の野外コンサートにもふれる。

3章目は「俺を許してくれ」

最後の全国ツアーとなるはずだった2009年の“Have A Nice Day LIVE2009”。

そのツアーに密着して、拓郎の言動を書き表すことによって彼の真の姿を浮かび上がらせることに成功していた。

だが、体調不良に陥ってもなんとか続けようとしていたが、結局ツアーはまたしても無念の中止となってしまった。

拓郎へのインタビューは、その後にもなされていた。

そのインタビュー内容が、最も興味を引きつけられる面白いものであった。

 

著者の田家氏は、吉田拓郎の様々な言動やエピソードから、彼の人間性を浮き彫りにした。

時代の寵児と呼ばれたこともあったが、彼は、音楽が大好きだったのである。

多くの人に自分の作った音楽、よりよい音を聴いてもらいたい、ということで、彼の人生は一貫していたのだ。

それを、周囲が様々なレッテルを貼ったり、本人の意思によらない見方をしたりすることによって、ねじ曲げられてきたのだということが、著者の文章から伝わってきた。

あとがきには、次のようなことが書いてあった。

2010年は、吉田拓郎のデビュー40周年にあたる。

“最後の全国ツアー”に至る数年の日々の中で、彼が見せていたものは、若い頃よりも心身ともに音楽に没頭しようとする姿であり、力尽きるまで“吉田拓郎”として歌おうとする執念のようなひたむきさだった。

 

分厚い1冊を読み終えて、この書名「終わりなき日々」は、吉田拓郎と彼の音楽には終わりがないというような意味ととらえることができた。

しかし、それから10余年、彼の音楽活動は終わりを迎えた。

 

ただ、終わった後になってしまったとはいえ、本書で拓郎の音楽に対する深い情熱にふれることができたのは、自分にとってもとても幸福なことだった。

30数枚持っている拓郎のレコードやCDを、これからも聴くことはきっとあるはず。

彼の音楽への気持ちを思いながら聴くと、きっと今までとは違うことを感じることだろう。

 

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なるほど、強い寒波だ

2023-01-25 20:06:15 | 自然・季節

「10年に1度の最強寒波」は、やはり高速や鉄道の立往生、交通事故などの災害を生んでいる。

名神高速や近畿の鉄道では、長時間その解消のめどが立たず大変だったという報道がされていた。

それに対して、新潟県では、佐渡で軽乗用車が吹雪で田に横転したというニュースはあったが、今回は、大きな混乱はなく過ごすことができたようだ。

これは、やはり先月の大雪でのことが教訓となって働いていると言える。

高速や国道を早めに通行止めにして除雪作業が行われたこともよかったようだ。

また、鉄道も、早めに運転の休止や運転時間の限定を公表していたことによって、無難に過ごせているようだ。

 

さて、そう言いながら、わが家でも寒波の影響は現れている。

朝、洗面所の蛇口をひねると、出てきたのは茶色く濁った水。

給湯器のシステムが、「凍結予防」作用を行ってくれたらしいが、それでも一部は凍り付いたらしい。

まず、茶色く濁った水、それが薄くなって流水が止まりそうなほど細くなったが、次第に流量が多くなり、普段通りのお湯が出るようになった。

 

前日夕方、2階の水洗トイレの水がよく出なくなり、やがて出てきたのは赤黒く汚い水。

どうやら水道管が凍り付き、流水と共に錆びた部分が一緒に流れ出てきたようだ。

そんなことがあったから、警戒はしていたのだが、今日の夕方、2階のトイレを利用してみたら、タンクの水は流れたが、タンクに水は補給されなかった。

どうやら、寒さのせいで水道管が完全に凍り付いたらしい。

2階ゆえ、直す方法は今のところ、なし!

こんなことは、築30余年のわが家でも初めてのことだった。

なるほど、強い寒波だ。

 

それもそのはず、今日は、新潟県内はすべて氷点下の真冬日を記録したそうだ。

このことは、「21世紀になってから初めて」の出来事だったと、NHK新潟の夕方のニュースで言っていた。

だから、家の2階の窓ガラスも、1日中ずっと凍り付いていた。

 

まるで元々からガラスにはこんな模様がついていたようになっていた。

 

…とまあ、こんな具合。

幸い、日中吹雪はしたが積雪は増えてはいない。

風も吹いたが、こちらでは停電が起きたりはしていない。

 

だが、当地の明日の最高気温は1℃の予報となっているが、暖かくはならない。

それなら雪は降るだろうし、困ったこともどれだけ解消するか、ちょっと期待薄だ。

数日、じっと我慢して耐え忍ぶしかないなあ。

 

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最強寒波襲来

2023-01-24 17:52:59 | 自然・季節

最強寒波、最強寒波、最強寒波…。

今日は、テレビでもネットでもこの言葉ばかり耳にし、目にしていた。

朝からちょっと騒ぎ過ぎじゃないかとも思うくらいであった。

 

朝は、わが家の庭は少し残雪があったくらいで、寒くもないし、晴れ間だって見られたのだった。

寒波が来るなら、しばらく走れなくなるからと、午前10時過ぎに走り出した。

そのときは、南東の方角からは、薄日が差してきていた。

だが、西の方からはたしかに暗い雲が近づいてきていた。

 

道路わきの気温表示は、8℃を示していた。

まだ暖かいなと思って走り続けていると、5分もしないうちに小雨が降ってきた。

このくらいならまだ大丈夫と思っていたが、風が急に冷たくなってきた。

そして、小雨がみぞれ交じりとなり、まもなくあられが打ちつけてきた。

痛い、痛い。

さすがにあられが顔に当たるのはキツイ。

あられはまもなくまたみぞれに変わった。

風がさらに強くなり、雨も強くなってきた。

ランニングシューズのつま先も、ウエアの上から太ももや膝も、当たった雨がしみてきて、冷たい。

 

雨風があまりにも強いので、走るのを5km余で切り上げた。

再び気温表示を見ると、3℃。

つい少し前から5℃も下がっていた。

濡れた服を着替える時、自分の太ももや膝が真っ赤になっているのを見てびっくりした。

寒さの中を走った証だった。

 

走り出す直前に、暴風雪警報が発令されていたことを後で知った。

走るのをやめて10数分後、風雨は吹雪に変わった。

 

それ以降、当地ではずっと吹雪いていて、時折風の音が強くなったり家がガタガタ鳴ったりしている。

さらに、北や西向きの窓は、強い寒風を受けて、夕方を待たずに日中から凍って開かなくなってしまった。

 

なるほど、強い寒波襲来だ。

当地のピンポイント天気予報では、明日は最高気温-2℃、最低気温-6℃となっている。

朝と同じわが家の庭も、すっかり吹雪風景。

 

さて、これからこの寒波でどのようなことが起こるだろうか、心配だ。

大雪による交通渋滞、除雪中の事故、路面凍結による事故、水道管の破裂、…考えたらきりがない。

大した被害が出ないといいが…。

 

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小椋佳のラストアルバム「もういいかい」を聴いて

2023-01-23 20:35:21 | うた

 

先日、ポチッと押して購入した小椋佳のアルバム「もういいかい」。

2年前に最後のオリジナルアルバムとして発売されたものだ。

ほどなく手元に届いた。

 

アルバムにはどんな楽曲があるのかというと、全13曲で構成されていた。

  • 開幕の歌
  • ラピスラズリの涙
  • 生きろ
  • 僕の憧れそして人生
  • 俺は本当に生きてるだろうか
  • 笑ってみよう
  • 花、闌の時
  • 朝まだき
  • 老いの願い
  • 置手紙
  • もういいかい
  • 山河
  • SO-LONG GOOD-BYE

 

この中で以前から知っていたのは、「山河」のみ。

五木ひろしに提供して、彼がよく歌っていたあの曲だ。

 

1曲目から全曲聴いてみて思った。

なるほど、「最後のオリジナルアルバム」だ。

「オリジナル」の意味は、「独創的」だとか「目新しい」という意味があるが、そこに「最後の」が付いているとおり、彼の人生での「最後」を意識した曲が多かった。

人生での最後、というと「老境」であることを意味する。

そう考えると、「老境」にいるソングライターが、それを意識した曲を集めてアルバムにした人はいなかったのではないかと思った。

かつての小椋佳のイメージどおりの曲は、「ラピスラズリの涙」「朝まだき」「花、闌の時」くらいであった。

それら以外、このアルバムには、まぎれもなく小椋佳が自らの老いをテーマに作った曲たちが散りばめられていた。

 

1曲目の「開幕の歌」は、コンサートの最初などに流されるのかもしれないが、思わず苦笑してしまう。

その2番は、

既にもう喜寿の歳 見返れば道遥か

年老いて体力の衰えは残酷で

ステージも最後まで持つかどうか不安です

兎に角に最後までお付き合い願います

…だもんね。

 

老境にいる小椋佳個人の今の思いや考えが出ている歌がずらりと並ぶ。

曲名を見ただけでも、それがわかる。

「生きろ」「僕の憧れそして人生」「俺は本当に生きてるだろうか」「笑ってみよう」「花、闌の時」「老いの願い」「置手紙」「もういいかい」「SO-LONG GOOD-BYE」…。

「花、闌の時」は、「闌」を何と読むのか分からなかったが、「たけなわ」であった。

「闌」(たけなわ)の意味は、「盛り、あるいは盛りを少し過ぎたとき」の意味である。

この曲名には、人生の盛りを過ぎた意味が入っていると見たくなる。

 

「生きろ」は、自分や周囲の人に対する叱咤激励である。

この世に美しい死 などというものはない

讃えられたり 褒められたり みんなまやかしさ

腹の底の 命の声を 裏切ることなく

出来る限り 手だて尽くし 生きろ 兎に角生きろ

 

在らん限り 力尽くし 生きろ 兎に角生きろ

精一杯生きろ

 

「置手紙」という曲もある。

その曲名を聞くと、われわれの世代では、「かぐや姫」の名曲を思い出す。

だが、小椋佳の曲は、「未だ蒼く若い人」への「悔いなく生きよう」というメッセージソングであった。

 

アルバムタイトルにもなっている「もういいかい」は、こんな詩で終わる。

流石に喜寿 疲れました 疲れました もういいかい

 

ラストの曲「SO-LONG GOOD-BYE」は、

涙するほど ただ感謝です

心は満ちて 幕引きの時

SO-LONG GOOD-BYE

 

こんなふうに、老境小椋佳の独白のような曲ばかりであるが、これはこれでよいと思う。

ラストメッセージが、次々と並んでいる。

今まで、このような高齢者のつぶやきのような曲が並んだアルバムなんてなかっただろう。

そんな意味でも、聴いてみる価値があると思った。

 

だから、五木ひろしの歌う「山河」もすごいが、小椋佳の歌う「山河」は、歌のうまさでは劣っても、さらに人生の重みと迫力が感じられた。

顧みて、恥じることない足跡を 山に残したろうか

永遠の水面の光増す夢を 河に浮かべたろうか

愛する人の瞳に 愛する人の瞳に

俺の山河は 美しいかと。

美しいかと。

 

学生時代や社会人時代に買った小椋佳のアルバムもよかったが、こうして自らの詩を大切にした曲たちというのは、小椋佳ならではのものだろう。

私より人生の一歩先を行く先輩の、偽りのない思いにあふれた歌たちが並んでいるように思えた、小椋佳のラストアルバムであった。

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都道府県対抗男子駅伝、゛山の妖精”山本唯翔選手の活躍で、新潟県チーム、23位に食い込む

2023-01-22 21:46:30 | 新潟

今日の日中楽しみにしていたのは、全国都道府県対抗男子駅伝。

女子の都道府県対抗駅伝は京都で行われるが、男子は広島での開催。

3年ぶりの開催となったが、新潟県チームがどれだけやれるかに注目していた。

 

女子は、1区で第一生命の小海遥選手が区間賞をとる活躍を見せ、最終的に28位と、目標だった20位台を達成した。

では、男子の目標や期待する選手は?

2日前の新潟日報には、「20位台前半を狙う」と本県の目標が出ていた。

 

 

期待は、本来は青学大の岸本選手だったのだが、残念なことにけがで欠場になってしまったとのこと。

それでも、あの箱根駅伝で5区を走り、区間新で区間賞を獲得した城西大の山本唯翔選手が走ると聞き、そこに期待することにした。

 

新潟県チームは、1区の高校生が意欲を見せてくらいついていこうとしていたが、41位となって出遅れてしまった。

しかし、2区の中学2年生小海楽空選手が区間25位と健闘し、順位を4つ上げ37位。

3区、社会人・日立物流の横山徹選手は、区間18位と好走。

さらに順位を4つ上げて、33位でたすきをつないでいった。

4区の高校生で36位、5区の高校生で35位と、少々停滞した。

 

だが、6区の中学3年生安達駿選手がよかった。

区間8位の好タイムで、順位を32位と3つ上げて、7区最終走者の山本唯翔選手にタスキを渡した。

 

これなら、20位台前半は無理でも、20位台には上がれるかもしれない、と期待を抱いた。

はたして、山本選手は、その期待に応えられるか!?

そう思って、通過順位の速報を見ていた。

13kmの区間で、5.2㎞地点では3人を抜いて29位に上がっていた。

そして、9㎞地点では、さらに2人を抜いて27位になっていた。

おお、すごい。

23位の選手とは24秒も差があるから、そこまでは難しいが、24位の選手なら2秒差しかない。

これなら、47都道府県の真ん中の24位に行けるかもしれない。

そう思いワクワクしてテレビを見ながら、新潟県チームのゴールを待った。

来た。ゼッケン16番、新潟県のナンバーだ。

山本選手が、前の選手を追いかけてスピードを上げて勢いよくゴール。

山本選手は、前の選手を抜けなかったことで非常に悔しそうな表情をしていた。

だが、新潟県チームの順位は、23位。

おおすばらしい。

半分より1つ上の23位だ。

ということは、チームの目標達成ではないか!

やったね!!

 

なお、山本唯翔選手の記録は、一気に9人を抜いて、区間4位タイの37分42秒という立派なものだった。

さすが、“山の妖精”だ。

この愛称について、箱根駅伝後、城西大の櫛部監督は、「白い帽子をかぶって、木々の中をすいすい走る山本選手の姿が妖精みたいだ」というところから来たと明かしていた。

「キャラ的にも山本はそういうキャラ。本人も神なんて恐れ多いという謙虚なタイプなので、『じゃあ妖精でいいんじゃないか』」

とその命名について秘話を打ち明けていたのだそうだ。

“山の妖精”山本選手は、平地でも強いというところを見せた。

 

都道府県対抗駅伝で、女子は小海遥選手、男子は山本唯翔選手が、将来性を感じる活躍を見せてくれたことは、頼もしい。

新潟県人として、うれしいことだった。

これからのさらなる活躍を楽しみにしたいなあ。

 

あともう一つうれしかったのは、長野のアンカーが立教大の監督を務める上野裕一郎選手だったこと。

高校生たちが作ったリードをきちんと守って、区間12位のクレバーな走りで、優勝のゴールテープを切った。

さすが現役選手兼監督。

立派な存在感を見せてくれたよ。

コメント
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