ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

視点が面白い“なれの果て図鑑” ~「花の果て、草木の果て、命をつなぐ植物たち」(田中徹著;淡交社)~

2023-04-30 21:49:18 | 読む

植物は、花を咲かせた後、手段や方法に様々な工夫を凝らし、種や繁殖体を散らして次々に生き続けようとしている。

 

本書は、そうやって一度枯れてしまった後、どんな姿になっているのか、その姿からどうやって生きつないでいくのか、ということが書かれている。

前書きには、

現生するすべての植物は、はるかなる過去の時間をくぐり抜けてきた植物たちの「末裔」であり、あるいは「なれの果て」ということができる。

「果て」は今も続き、くり返されている。

と書かれてあった。

なるほど、これは「なれの果て植物図鑑」なのである。

紹介されている植物については、どれも1ページか2ページの写真入りで、それぞれの特徴がわかりやすく短い文章が添えてある。

だから、理屈っぽくはなく、読みやすい。

たとえば、「ツルボ」という植物がある。

この花は、秋に咲いて、初めて見つけたときは喜んだものである。

その説明は、次のようであった。

ツルボの仲間は約100種を数えるが、わが国にはツルボただ一種が分布するのみで、貴重な植物である。

春に出た葉は例外なく夏までに地上から姿を消す。秋になると、2枚の葉の間から花茎が生じるが、そのなかにまったく葉をつけずに花茎だけのものが混在する。日本列島と大陸のツルボが混じり合って複合種が生じた結果だと考えられている。飢饉の際、その鱗茎(りんけい;葉や葉の一部が多数重なって球形になった地下茎)が多くの人々の命を救った話が伝わる。食用となる大きな鱗茎は葉のない時に限られるので、枯れた果茎でその場所を探り当てる。

そうか、そんな珍しさがある植物だったのだな、地下茎を食べることもできたのか、と初めて知った。

枯れた状態がどんな具合なのか知らなかったが、この写真で見ることができた。

 

また、近年、秋に田んぼなどで見るようになったものに、ヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ)がある。

北米原産のヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ)は、戦後わが国に渡来した。水湿地や浅水中に生えるが、ところによっては水田雑草の優占種となる。水田に侵入できるのは一年草だからである。この植物が気根(呼吸根)をもつことはあまり知られていない。浅水中の群落の周りには泥土に横走する根から分かれた支根が水面に向かって直上根となって列をなす。直上した根は、水面では浮いて横たわり「浮根」と呼ばれる。一年草では非常に稀な性質といえる。

次代につなぐために、気根をもつとか、浮根になるなんて方法、考えられないよ。

でも、そうか、そういうやり方で、毎年同じ田んぼで見かけるようになったのか、と感心した。

 

多少専門的すぎるかとも思ったが、それでも分かりやすいように長くなり過ぎないように配慮してある文章も、読みやすかった。

最初は、「果て」だから、枯れた姿ばかりを写したものかと思ったのだが、違っていた。

そんな姿から、次代へ命をつなぐ方法や手段に焦点を当てて解説していたのだ。

視点が面白い植物図鑑(?)であった。

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いい試合だったけど、連敗⤵… ~2023第10節アウェイFC東京戦~

2023-04-29 22:22:07 | アルビレックス新潟

FC東京対アルビレックス新潟。

世間は、アルベル前監督との戦いということで、いろいろと盛り上げてくれていた。

アルベル監督の思いや、新潟の選手の思いなどが、ネット上で何かと取り上げられていた。

注目されていた一戦だったが、FC東京の2-1での勝利に終わった。

 

アルビレックス新潟を応援する人にはつまらない結果となってしまった。

けれども、試合としてみれば、いい試合だったと思う。

新潟の選手たちのプレーからも、なんとか勝ちたいという気持ちがよく出ていた。

前の鹿島戦のように負けてしまうのはごめんだ、という意思が感じられた。

だけど、思うようにはいかなかった。

開始8分で、警戒していたカウンターから、警戒していた仲川に決められ、先制を許してしまった。

それでも、12分、ゴール前で得たフリーキックを伊藤涼太郎が見事に決めて、すぐさま同点に追いついた。

勢いに乗る新潟は、圧倒的にボールを保持し攻め入るのだが、有効な最後の一手(一足?)に至らない。

そうこうするうちに、34分、ディエゴオリヴェイラに、無回転のスーパーゴールを決められてしまった。

 

結局は、前半のこの2失点が勝敗を決してしまった。

2点とも、ちょっとした油断から生まれたように思う。

カウンターは警戒していたはずだし、J1で活躍する外国人選手たちは高い技術を有するから、もっと距離を詰めて自由な態勢で蹴らせないようにしなくてはいけないと分かっていたはずだったし。

もったいなかったが、また宿題をもらったようなものだ。

宿題が早めに済ませた方が楽になるように、アルビも出た課題は、早めに解決しておきたいものだ。

ただ、内容的には互角以上に戦えていただけに、有効な決定機を増やしたり決めきったりできるようにできたらな、と思う。

前節も今節も悔しい負けだったから、4日後のアウェイ横浜FC戦では、きっと目が覚めるような試合を展開してくれることだろう、と期待したい。

 

SNSから得た情報もあるけど、付記しておきたいことが、3つ。

 

1つめは、アルベル監督の「新潟愛」。

試合が終わると、わざわざ新潟サポーターのスタンド前まで涙をふきながら来て、日本流に深々とお辞儀をした。

そして、自分の胸をたたいてみせた。

自分の心は、今もアルビと共にありますよ、と示しているように見えた。

こんなことをしてくれる人は、なかなかいない。

新潟のサッカーを変えてくれた人であったし、慈愛に満ちた人でもあったのだなあ、としみじみした。

 

2つめは、試合も終盤の90分のプレーでのこと。

ボールをもっていた東京の選手が、急に痛そうにして倒れた。

そのボールを近くの小見選手が奪って、新潟チャンス!と思ったら、主審の笛。

てっきり、倒れた選手のことを思ってプレーを止めさせるための笛かと思ったら、長い笛で小見選手のファウルで倒されたという判定。

それはないよ。

ビデオで見ても、小見はまったく触れていない。

勝手に倒れただけなのに、ひどい誤審だった。

そのために試合も長く中断し、結局東京ボールで始まるという不始末。

こういうときにVARは使えないのかねえ。

 

3つめは、よくぞ掲げた、という思い。

こんな弾幕が掲げられていた。

またぞろ出てきた秋春制談義。

早ければ2026シーズンから、なんて言われているけれど、とんでもない。

この弾幕の言葉が、端的に指摘しているとおりだ。

「日本サッカー発展のために切り捨てられるクラブはいくつ?」

「雪国に何一つメリットの無いシーズン移行に反対。数々のデメリットに対する具体的な解決策を。」

1月や2月にスタジアムに行って試合観戦なんてできません。

選手たちの練習場所もありません。

Jリーグ100年構想が聞いてあきれる。

秋田、山形、新潟などは、いらないってことか!!?

 

 

さて、話を戻そう。

今節で連敗となってしまい、順位も下がった新潟だけど、心配はしていない。

絶対にもっと強くなるから。

選手や監督を信じているし、彼らは信じられる人たちだから。

 

Visca Albirex !!!

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10km走った後は花見、という花見遠足RUN

2023-04-28 22:38:29 | RUN

去年の新潟シティマラソンは、26kmまでがマラソンで、残りの16kmは遠足だった、と書いた。

これは、遠足が目的ではなく、マラソン完走が目的だったはずなのだったが。

 

今日は、10km走ったのだが、走ることがメインではなく、着いた所での花見が中心目的であった。

だから、今日は花見遠足のための10kmのRUNということであった。

花見のためなら、10kmくらい走って行けよ、ということですな。

 

いい天気だったので、ふとんを干して、いざ出発。

1km手前で、国道7号線脇の歩道を走る。

陸橋の坂が結構きつい。

 

2km手前で、橋を渡る。

加治川の合流地点の向こうに見える二王子岳の雪もだいぶ少なくなった。

 

はっきり見えるということは、黄砂の影響は少ないということだね。

 

約3kmの地点で、国道に別れを告げ、旧道へ。

4km地点の辺りは、田んぼを横目に山に向かって走る感じ。

このあたりの田んぼは、すでに田植えを終えていたり、今その真っ最中だったり。

5km付近で、山がだいぶ近くなったが、新緑が美しい。

6km付近で振り返ると、大天城公園の小高い丘が見える。

7km~8kmの山(丘)と並行して走る農道には、田植えに向け水が張られているところが多かった。

まもなく9kmというところで、また旧道に合流。

ここら辺でちょっと苦しくなって走るのをやめ、20秒ほど息を整えた。

 

目的地、桜公園が近いと示す看板があったが、この辺の道は実はゆるく長い上り坂だった。

いよいよ大峰山につながる道に入る。

ゴールの桜公園は、もうすぐだ。

 

ゴール地点、桜公園の駐車場&管理用建物に到着。

ここまで10km強。ちょうどRUNにいい距離だった。

要した時間は、1時間00分57秒。

無理なく走ってくることができた。

管理用建物のおばちゃんに、「10km走ってきた」と話すと、「なんでそんなきついことをしなければいけないの」とあきれられた。

桜公園では、ほとんどの桜は終わりを迎えていたが、楽しみにしていた緑色の桜「御衣黄(ギョイコウ)」がまだ咲いていた。

それ以外に咲いているものもわずかながらあったが、その一つ、「梅護寺数珠掛桜」なんて名前の桜もあるんだね。

これは、「ばいごじじゅずかけざくら」と読むのだ。

 

美しいタニウツギも咲いていた。

タニウツギの白花を見たのは、初めてだった。

 

「花見遠足」を満喫!

ああ、楽しかった。

ただ走るだけでなく、到着地点で花見ができるというのは、なかなか乙なものですね。

 

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山笑う春の景色に見とれる

2023-04-27 22:09:19 | 自然・季節

春の山野草を見に行って、山の方に行った。

 

春の山の景色については、よく「山笑う」という形容があるが、よく言ったものだと思う。

新緑の山の景色は、単純に緑とか黄緑とかいうだけではない、幅のある緑の濃淡が目の前の一面に広がる。

そして、緑だけではなく、赤っぽく芽吹き広がる葉もある。

そこに、山桜のピンクが入ってまた別な彩を与えている。

遠くには、まだ一部山ひだに白い雪が残る、青い山々。

紅葉の時期は息をのむほど美しいと思うことがあるが、春のこの時期はそれよりも穏やかでありながらしみじみとした美しさを感じる。

 

その風景に川の流れがあると、さらに美しさが引き立つ。

うさぎ追いし かの山

小ぶな釣りし かの川

と、「ふるさと」でも、山と川が一緒に歌われているのは、日本人の心の原風景に欠かせないからなのだろう。

 

先日、車で移動中にそんな風景に出合った。

新発田市赤谷地区。

思わず車を止めて、その景色に見とれた。

写真にもとったが、残念なことに、カメラではその風景は収まり切らなかった。

だけど、心にずうっととっておきたいと思った、山笑う春の景色であった。

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初めて出合った アズマシロカネソウ!

2023-04-26 20:09:29 | 草木花

期待した場所で、コシノコバイモの花が終わっていて残念だった。

だが、もう少し花見をしたかった。

早い春の「素通り」(?)で、あまり今春見ていなかった野草の花、ミヤマカタバミ。

それを探して、別な場所に移動した。

見つけた、見つけた、ミヤマカタバミ。

初めて、この花を見つけたときもときめいたが、この日もたくさん咲いているのを見かけてうれしくなった。

 

そのミヤマカタバミをたくさん見つけられたところを、ずっと歩いて写真を撮っていた。

ふいに、今まで出合ったことのない山野草に出合った。

それがこれ。

何だ、これ?

ぴょこんと立った茎から上方に葉が数枚出ていて、そのうえからさらに首を伸ばして花を咲かせている。

その花の色は、きみどり色に近い黄色の花びら。

なのに、花びらの一部は、紫色になっている。

丸い形をした花の中は、黄色いおしべが鮮やかなオレンジ色。

なんて特徴的な、可愛らしく美しい花なんだろう!

何枚も写真を撮ったが、小さいせいもあって、なかなか花にピントが合わなかった。

春にこんな花が咲いているのを、初めて見た。

いっぺんで魅せられてしまった。

 

家に帰って、さっそく調べてみた。

ほどなく見つかった。

キンポウゲ科の「アズマシロカネソウ」というのだそうだ。

 

日本海側の山地のやや湿ったところに生える高さ10~25cmの多年草。

花は黄緑色で外側は紫色を帯び、径は7~10mmでやや垂れ下がって咲く。

名は、シロカネソウに姿が似ていることから付けられた。

 

地下茎は短くうろこ状のもので包まれる。

葉は根のところから出る茎につき、3枚の小さな葉がつく。

花は、うすい黄緑色で、花びらのもとの方が一部分赤紫色になると共に、5枚の花弁の1枚はほとんど赤紫色になる。

地上で走る枝が出ないことと花の色が特徴である。

日本海側の秋田から、石川までによく見られる。

 

ふむふむ、なるほど。

日本海側に特徴的ということは、それなりに珍しいということだ。

その珍しい野草の花と新たに出合えてうれしかったよ~!

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野草の花たちにも、今年の春は早く過ぎていく

2023-04-25 18:25:59 | 草木花

今年の春は、暖かくなるのが早い。

いつもなら、少しずつ咲いていく花が増えていくのを見て喜んで春の訪れを感じて喜んでいたのに。

今年は、あっという間に好きな春の花たちの季節が終わってしまう感じがする。

【キクザキイチゲ】

 

今春まだ見ていない花で、お気に入りの花がある。

それを見に行こう、と出かけてみた。

だが、残念。

すでに終わりの時期になってしまったようで、花が付いているものは一株しか見つけられなかった。

その花とは、これ。

コシノコバイモ。

これは、もう咲き終わりの花の姿。

ただでさえなかなか見ることができないのに、暖かさのせいで時期が少しずれて早く咲いてしまったようだ。

もっとも、生えている場所も荒れていた。

以前のように、きれいに管理されていないうえ、荒天で落ちた杉の葉や枝が多く、コシノコバイモも育たない環境になっているのかもしれなかった。

 

ひょっとすると、心ない人による盗掘もあるのかもしれない。

先日行ってみた場所には、「ここにはイワナシが咲いていました。掘り取った人は返してください」などという張り紙看板が掲げられていた。

イワナシやコシノコバイモが、鉢植えポットで売られているのを目にしたことがある。

これらって、栽培したように見せているけど、実は盗掘してきたのではないのか?

そう思ったことも、何度かある。

いずれにせよ、美しく咲いているコシノコバイモに会えず、残念だった。

 

でも、代わりといってはなんだが、ニリンソウが咲き始めていた。

花びらの一部がうす紅色をしたものもあり、一層可愛らしく思えた。

 

そして、今年もルリソウは元気にたくさん咲いていた。

ルリソウのこの青い花は、本当に美しい。

少し紫がかって咲いているものもある。

ピンクが多いものもある。

いずれにせよ、青い花は美しい。

 

ウシハコべ(?)とのツーショットもいいね。

 

たくさんルリソウを見た後、よく日が当たる場所にキジムシロの花を見つけた。

 

その上方のがけに、ヒトリシズカが見えた。

たしかにひっそり静かに咲いている様子。

 

 

この近くの日なたに生えて咲いていたタンポポの花は、大きいものだった。

よく見てみると、苞が反り返っていなかったので、セイヨウタンポポではないようだ。

この辺だと種類は、エゾタンポポなのかもしれない。

 

毎年出かけている場所だったが、いつもだとキジムシロやヒトリシズカは見られない。

見ることができたのは、やはり春が早く来ていたからということらしい。

10年ほど前より10日から2週間くらいも、花ごよみが早くめくれたようだ。

それで楽しめなかった花あり、それで楽しめた花あり。

そんな今回の「花見」であった。

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白いサギゴケ、愛おしく咲いていた

2023-04-24 20:17:54 | 草木花

山野草に詳しい方から、雑草の花の中で最初に教えてもらったのは、春先のオオイヌノフグリだった。

雑草の花も、よく見ると本当にきれいだなあ、と今までまったく見る目がなかった自分を恥じた。

それで野草・雑草の花に興味をもった私は、それ以降よくきょろきょろと地面に目を向けるようになった。

 

最初に興味を持った春の野草の花は、ムラサキサギゴケだった。

鳥が飛ぶような形で花が咲いているのが可愛らしい。

しかも、群落を作ると、そこだけがパアッと明るくなっているのだ。

 

家の近くの小さな公園には、今、草が元気に生えてきている。

その一部に、ムラサキサギゴケが生えているところがあって、そこだけまぶしい感じになっている。

思わずそこに引かれて見に行った。

すると、よく見てみると、1つだけ白いものがあった。

 

そうなると、名前は、「ムラサキサギゴケ」と呼ぶのははばかられる。

「ムラサキ」を取って、「サギゴケ」という呼び方もあるし、

「シロバナ」を付けて、「シロバナサギゴケ」という呼び方もあるようだ。

 

でも、数少ないから、なんだか清楚な感じがして愛おしい。

 

公園のムラサキサギゴケ、明るく輝いてほしい。

そして、白い花のサギゴケも、ここにずっと生き残ってほしいなあ。

 

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数字以上に完敗 ~2023第9節ホーム鹿島戦~

2023-04-23 21:11:49 | アルビレックス新潟

ホーム鹿島戦。

試合後のスタッツを見て、驚いた。

試合を見た実感と、合わない!

ボール支配率は、63;37。

圧倒的に新潟が上回っている。

シュート数を見ても、13:11。

新潟の方が上だ。

 

だけど、実際にスタジアムにいて試合を見た人間としては、新潟が上回った試合とは思えなかった。

たしかに、ボールは保持していたが、決定的な場面は数少なかった。

守備を固めた鹿島を崩すことはできなかった。

パスを回すときでも、鹿島の選手がガツガツ来ていて、相手ゴールに迫る前にボールを取られてしまうような場面が多かった。

 

名門鹿島が、4連敗で崖っぷちに立たされ、そこから懸命に立て直そうとしていた。

試合を通して、その必死さがうかがわれた。

ボールに対する一歩が非常に速かった。

新潟の選手が、よりよい姿勢でボールを受けようとするところに、鋭い動きで突っ込んでいく。

だから、ファウルの数も多かったし、傷んでしまう姿も多かった。

でも、そこまでしても勝とうとする執念は、新潟を上回るものがあった。

それが試合の立ち上がりでの得点、前半のうちでの追加点につながっていた。

前半のうちに2点のリードを奪って、さらに動きに余裕が出てきたように見えた。

【試合前からずっと気合の入っていた鹿島サポの応援も迫力があった】

 

対するに新潟は、連係がよくなかった。

先発メンバーに、藤原、堀米の両サイドバックの名前がなかった。

今季初めて左には田上を使ったが、堀米や渡邊泰基に比べて、展開力に乏しかったように思えた。

ずっとセンターバックとして起用されていたから、サイドバックに不慣れな感さえ感じてしまった。

後半途中から、右に藤原、左に新井としたが、こちらの方がかなりスムーズに動けていた。

できれば、最初からこの布陣で戦ってほしかったなあ。

また、ボールを運べないからでもあるけれど、FWに有効なボールが渡らないから、決定機となるようなシュートはあまり見られなかった。

 

それでも、高木のJ1でのリーグ戦出場はうれしいできごとだった。

今日も、途中出場ではあったが、いい動きをしていた。

今後の新潟の可能性をさらに広げてくれそうだと実感した。

 

ともかく今日は完敗、負けるべくして負けた試合だった。

敗戦後の選手たちのあいさつして回る姿は、あまりスタンドには目を向けず、肩を落として歩く、悔しさ以外にないという姿だった。

だけど、J1だからこんな負け方をする試合だってあるだろう。

大事なのは、この悔しさを忘れずに負けから学んで強くなることだ。

自分たちの弱かったところを強くし、試合に勝利することでしか、悔しさは晴らせない。

 

次節は、前監督アルベルさん率いるFC東京とのアウェイ戦だ。

選手やアルビレックス新潟というチームの成長を見てもらう、絶好のチャンスだ。

アルベルさんの叫んだ言葉を実現しよう。

「Visca Albirex !!」

 

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見間違い、思い違い、人違い…

2023-04-22 20:39:27 | 生き方

人の名前を間違えてしまうなんて、あってはいけないと思っている。

だけど、そのことを自分がしてしまうとは…うーん…。

 

ずっと感染症禍であったために、人と会う機会が少なかった。

しかし、近ごろは、今まで開催中止になっていた会が、少しずつ増えている。

だから、久々に出席してみるようにもなってきた。

 

今日またそのような会が一つあったので、行ってみた。

すると、受付に4,5日前に会ったAさんがいた。

「先日は、どうもお世話になりました」と言うと、

「いえいえ、こちらこそお世話になっています」と言う。

 

会場に入っていすに座ると、隣には知ってる方。

「ああ、Bさん、どうも久しぶりです」とあいさつすると、

「こちらからあいさつせずにすみません」との返答。

うーん、なんだか気まずい。

 

そんなことがあって、受付で受け取った要項と一緒に出席者名簿があったので、何気なしに見ていた。

あれ?変だぞ?

受付で会ったAさんの名前も、隣席のBさんの名前も、…ない!

そんな…、なぜ名前がないのだ?

そう思ってから、ハッと気付いた。

 

見間違い、思い違い、人違い………??!

 

もう一度、名前を確認してみると、Aさんと思い込んでいた方は、Cさん。

Bさんと思い込んでいた方は、Dさんだったのだ。

 

ああ…なんたるこっちゃ!!?

Cさんはまだいいとして、Dさんには「Bさん」と呼びかけてしまったぞ。

いくら皆まだ口にマスクをしているからと言って、2人も間違えるなんて…。

ああ、恥ずかしい。

ごめんなさい。

 

観察力、認識力、確実に落ちている。

人を間違えてしまうなんて、あってはいけないよなあ…。

この感染症禍で会わなかった数年間の時間的な空白に加え、さらに年を経て高まった老人力。

それを確認して、多少なりともがく然としたのであった。

 

昨晩と今朝、2回も見た、あの「永遠の5歳」の女の子の声が聞こえたような気がした。

ボーッと生きてんじゃねーよ!

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チューリップの花に癒やされた

2023-04-21 21:23:48 | 草木花

チューリップの花。

今は色も種類も豊富にあるようになった。

今、あちこちでチューリップの花を見かける。

今日は、車で通りかかったところのチューリップ畑がきれいだった。

オレンジのチューリップもいいな。

オレンジのチューリップには、「アルビレックス」という品種もあるのだと知った。

日曜日のホーム鹿島戦では、試合前のイベントで少し用意されるのだとか。

具体的にはよく知らないけどね。

チューリップなら、個人的にはふっくらした花が好きだな。

ふっくらの花は、見ていてなんだかほっとする。

たくさん見た。

チューリップに、癒されているような気がしたよ。

 

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