欧米の映画の公開本数、少ない。先週の興行成績もベスト10が全て邦画だ。Netflixなど配信サービスのせいなんだろうなあ。
なので、食傷気味のMARVELだけど、161分だけど、映画館で観た。
一言で言えば暗い。161分飽きないけど。全編、前ブラックパンサーのワカンダ国王ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンへの追悼映画。画面も夜だったり、暗い室内だったり、洞窟だったり、水の中だったり、本当に暗い。
ワカンダ国王の話だから出演者も肌も黒い。(ん?この発言は大丈夫かな?)
ティ・チャラが死んでしまって、その戸惑いと、これからのワカンダ王国をどうしたらいいんだろう、アメリカや白人主導の国がワカンダ王国の資源・ヴィブラニウムを狙ってるし、おまけにタカロンという海の王国まで敵みたいだぞー、あ~どうしよう!という、ストーリーも暗い。
ワカンダ戦士の「頑張るぞ!」という戦闘ポーズが、「翔んで埼玉」の埼玉ポーズにしか見えたり、マヤやアステカの王朝の王の衣装をモチーフにしたタカロンのネイモア王が新ブラックパンサー戦うシーンは「RRR」のラーマ王かと思ったり。自分で適当に明るい話題に脳内変換。
タカロン国、南米のスペイン支配の1,500年代からわずか500年で、あそこまで海の民として進化して文明を作り上げたのかあ。ヴィブラニウムの力もあるんだろうが・・・。たった500年かあ。無理だな。青い人もいれば、黄色人種もいるし、どんな風に進化したんだろう?
それに、わずかな村人からあんな爆発的に人口が増えたんだろう?ワカンダ王国より規模は小さいはずなのになあ。ワカンダや地上の他の国が攻撃したらすぐに負けそうに思える。
あと、音楽がうるさい。歌入りBGMがやたら流れる。英語がネイティブな人は、歌詞を聞いてしまうから本編を見てて邪魔にならないのだろうか? それとも、本編にしっくり馴染む歌詞だったんだろうか? 英語が分からない私には、歌入りBGMなのか、催眠装置の音なのか、武器としてのソナーの音なのか、分からなくなるシーンもあったぞい。
で、ラスト。
MARVELだけど、エンドロールの最期にはおまけの映像はない。エンドロールの途中に「えっ、そうなの!」というシーンがある。でも、これって、またシュリの精神状態混乱しないかなあ?この2年の苦労は何だったろう!とは思わないのかなあ。それとも、あと15年自分が頑張ればいいのかって気が楽になるのかなあ。
今回の映画は女性ばかり活躍するので、なんかエムバク役のウィンストン・デュークが落ち着いた素敵な素敵な男性に見えてきた。不思議だ。
アメリカのヒーロー映画なのに、アメリカ国家を悪者として描くのは凄いなあ。
もうMARVELはいいや、と思いつつも、本編前に流れた「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の予告編で、エルトン・ジョンのWhen are you gonna come down?が流れてた。「ソー:ラブ&サンダー」でやたらGuns N’ Rosesや知ってる曲が流れてたけど、あれ位70年代や80年代の曲を使うんだろうか。そうなら、行っちゃおうかなあ。