この手の映画、ダメなんだよねえ。
公道で勝手にレースしちゃうんだよ。
街なかで逆走までするんだよ。対向車もスクールバスも、パトカーだって、ただ真面目に働いて日常をきちんと生きている人が乗ってるんだよ。その人達を危険な目に合わせ、怪我をさせる権利が、なぜ、この馬鹿者達にあるんだ?
と、最初からマイナスイメージで観る。
それを、覆すか!と、思った時もあったが、131分は長いなあ。単純なストーリーだから間延びする。
もちろん、300キロのスピードで走る自動車だ。迫力がある。レース中のカメラより、ヘリやセスナが登場するシーンのカメラが見事。アメリカの素晴らしい自然をロングでバッチリとらえてる。
男同士の友情も素晴らしい。多分田舎のハイスクールの同級生達だ。アメリカ、広いのに、結局地元のハイスクール仲間が大活躍だ。
イギリス訛りの、なぜこのお姉ちゃんがこんなに力があるのか分からないが、なるべくしてなるキュートなヒロインだ。どっかで観た事があると思ったら「28週後・・・」の、10代のお姉ちゃんではないか。
いやあ、大きく、立派な娘さんになったもんだ。なるほど、イギリス訛りな訳だ。
この、お姉さんと田舎の修理工の主人公が、吊り橋効果で恋に落ちるけど、主人公の田舎町に行ったら、お姉さん、我に返るんだろうなあ・・・。
主人公のドライブテクニックも、所詮金持ちの道楽で、手の平で転がされて終わるみたいだし。
アメリカを横断するだけあって、自然の景色がきれいな映画でした。それに比べて、公道レースをする人間のなんと愚かな事よ。