tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

うぇいと 43

2018-08-07 01:09:05 | うぇいと

※・・・すみません。


買い物をした彼・・・その帰り道で、一人の男に目を止めた・・・

裕福さは見えないが、何故か一緒に居る人と嫌そうな・・・悲しそうな顔で歩いていた・・・容姿は身形とは違う綺麗さがあり、そのギャップが気になった。

ホテルへ先に入る男・・・抵抗があるのか戸惑い足を止めたその男を眺めた。
後退りしていく・・・何だと様子を見に来た男が苦笑いをした。

『必要だから提案したんだろ?何で来ない?』
『してないよ・・・君が噂話を始めたから・・・・ついつい口にした俺も馬鹿だった・・・止めないか?』

『(笑)止めるわけない・・・噂以上か(笑)知りたくて誘った・・・欲しい金額にすると言ったから来たんだろ?金・・・必要なんだろ?』
『・・・それでも売るのは・・・』

『綺麗な体を拝みたいだけさ(笑)無理はしないし・・・楽しませてあげるよ』
『すまない・・・』
『マキさん(笑)抱かせろよ・・・』
謝りながら後退りして言った彼の腰をグッと抱き止めた男が囁いた。

『金はいい・・・』
『ん?(笑)タダなら有り難い』
『そうじゃなくて・・・』
どうにも振りきれない男に苦笑いをした男は、ゆっくりと近付いた。

笑みを浮かべた男が自分達へ歩いてくる事に何だと黙り眺めた。

『久しぶりだ(笑)。そいつと終わったなら、前の続きを話そう(笑)。
携帯が壊れてね・・・連絡出来なかったよ・・・』
自分達よりも背が高く、がっしりした体つきだと二人して見返す事に可笑しくて笑った。

その人の笑みに見惚れる二人・・・若そうなのに自分達よりも大人の落ち着きかたに、離れようと男が彼の身ごと離そうとした。

素早く手を外した彼は、その手を引き抱き止める、驚いた顔の男へ微笑んだ。

『またにしなよ(笑)。断られたんだし引き止める理由は ないだろ?』
『 ・・・』
声も低く強く出された事で緊張した男は静かに離れていった事にホッとした。


『綺麗だな(笑)服以外は・・・』
静かな物言い・・・それは自分にだと思え・・・不味いと身構え男を眺める・・・見つめあう事になり・・・その目に吸い込まれていく気がした・・・

高級そうな服・・・きちんとした身なりの男だと思え、自分との差は大きいのだと思えた。

『(笑)どんな仕事を?』
『今は・・・』
『仕事・・・必要なら紹介する(笑)一緒に来ないか?』
『 ・・・ど・・・んな』
そう言って押し黙る・・・ついつい仕事と言われ聞いてしまった。

職を探していた自分・・・見つからず、思わずぶらついた・・・
そんな日々に疲れた頃に知り合いから声が入り・・・迷う間に来てしまったのだ。

そんな自分が情けなくて・・・流され、それでいいと快楽に溺れていた自分の今から抜け出したかった・・・

ジッと・・・歩きながらも自分の返事を待つ人に驚いた・・・何処へ向かうのかも聞いていなかったが、仕事をするかの返事を待つ姿に驚いた。

『ん?(笑)どんな仕事かは返事次第・・・成果が出たなら給与は上がる仕組みだ(笑)。
それでも(笑)始めたら、早々に辞める事もさせてない事は教えてやる』
『 ・・・嫌な』

『だな(笑)好きなら楽だし、嫌いなら辛いかもしれない』
『 ・・・』
『マキなら(笑)、月に30は出せる』
『 ・・・あ、名前・・・』
『さっき聞いた(笑)。それより駐車場についた、返事を貰おう』

『休み・・・それ、休みはありますよね』
『ある(笑)』
『なら、仕事を下さい・・・』
『分かった(笑)、その車に乗れ』
『今?今すぐに?』
『ん?そうだが?』
『 ・・・分かりました』

そうかと笑う人は、助手席を指さし自分は運転席に乗り込んだ。
暫く走っていたが・・・何処へ行くのかも分からず、明るい陽が少しずつ消えていく・・・以外と遠い事に驚いた・・・

『聞いても?』
『ああ・・・』
『バスか電車の最終の時間とか・・・分かりますか?』
『ん?』
『遠いですよね・・・』

『あーだな。それでも君に必要か?』
『 ・・・もしかして住込なんですか?』
激しく驚いた顔で聞いた彼に、可笑しくて笑いながら運転する・・・

『そうだ(笑)・・・私は八雲という。お前はマキだから、それで通せ』
『 ・・・』
『面倒でな。マキなら俺は呼び捨てるが、他の者はマキさん(笑)そう呼ぶはずだ。それ以上の互いの詮索は禁止にしてる(笑)』

『いったい・・・』
『(笑)行ってから教える』
そう言って車を走らせる八雲という男に驚く・・・

他の者と言った・・・という事は使用人のような仕事・・・名前だけで呼べる場所なら会社勤めという訳もない。

だんだんと怖さが沸き不安という思いが自分を狙うように襲い始めた気がした。

『大丈夫だ(笑)、そんなに悪い仕事でもない。
同じ仕事をしてる者がいる(笑)、ヨシというが少し変わってるから面白いぞ・・・(笑)楽しみにしとけ』
『 ・・・』
小さな頷き一つ・・・それだけしか出来なかった・・・


小さなリモコンを押す・・・何だと前を向けば大きな門が開き出した・・・ゆっくりと通り抜けると森のような緑が見えた事に驚いた。

着いたと眺めれば洋館のような家屋があり、数人が玄関のような場所で この人を待っていたようだった。

あとにつき歩く・・・誰もが会釈して通り過ぎるのを待っていた。
『マキ(笑)、来ないと皆が中へ入れない・・・付いて来い・・・』
『 ・・・はい』

『お帰りなさいませ・・・』
『ん(笑)
彼はマキと言う。ヨシと同じ場所にしたから頼んだ』
『はい。ヨシさんは既に待機しておりますが・・・』

『分かった。マキはヨシに任せるから、他を教えてやれ』
『はい。お食事は・・・』
『んー終わったら、カズに言う』
『かしこまりました』

『ん?』
着いて来ない事に気付き振り向けば、室内を驚きながら眺め動けない姿があった。
可笑しくて笑えば、気づいた人が行けと促し、マキは驚きながら・・・慌て駆け寄る姿に笑み返した。


部屋へ入れば服を脱ぎ捨てていく男に驚きながら、何処まで着いて行くのだろうと考えてしまった。
『ヨシ!』
『はい。準備は・・・』
姿を見せた人が自分に気付くと驚いた顔になった。

『お前が仕事を教えろ』
『はい』
『ヨシと同じにした・・・』
『 ・・・はい』
自分を見て動きを止めたマキを眺め・・・未だ視線を外さない事に苦笑いだった。

『えっと・・・』
何をどうするのかも知らない自分・・・この人と同じ仕事かと、新たに見ていれば綺麗な容姿だと眺めた。

そんな自分が可笑しいのだろう、男の笑みに照れながらうつ向いた。
入り込む男のあとを追うが、急ぎながらもマキの腕を掴み引き連れた。

『同じ仕事の意味を理解して、会話は禁止。見て覚えてくれたらいい・・・旦那様に傷はつけずに従う事』
分かったと取り合えず頷けば、ヨシという人は服を脱ぎ下着一枚で入り込んだ。

ドキドキし始め・・・身を強張らせるほどに緊張してくる・・・下着一枚で・・・簡単に想像はついた。
そこはバスルームだ・・・それより驚いたのはヨシという人の声音だった。

下着一枚で分かるのに、顔や声音は女性のようで・・・驚くしかない。


また名を呼ばれたが、2回目に給料の天引きはされていくと声にもされ慌て脱ぎ捨て入り込んだ。
既に男は裸で立っていた・・・髪をヨシが洗っている・・・素早くスポンジをヨシから持たされた事で体を洗うのだと思ってしまった。

『ヨシ(笑)怠そうだな。病院か?』
『すみません・・・』
『それは構わないよ(笑)だから見つけたマキを連れてきたんだし・・・』
『俺ですか?』

『(笑)そ、ヨシが居なくても出来るように頼む』
『そ、それが仕事・・・』
『(笑)そうだ。だからヨシから教えて貰え』
『 ・・・』

驚いた顔・・・身が固まる・・・男の体を洗う事が自分の仕事なのだと・・・
いつの間にか手にしていたスポンジはヨシという人の手にあった。
丁寧に、ゆっくりと滑らせ洗っていた。

謝る声に笑い出したのは彼だった。
天上に添えられたシャワーヘッド、その下へ入る彼・・・その間にヨシは自分へ囁く。

『流す間に・・・前を・・・手は止めず・・・今からするから見てて』
『 ・・・』
何をだと驚いたが、頷き見返せば笑みを浮かべたヨシは彼へ謝り目の前に立ち彼の泡を流した。

払い・・・優しく触れ流していく・・・それは背も同じように始めた。
上から下へ・・・そして彼へ・・・その始まりのようなのに仕事のようでもあり・・・微動だにない彼の姿・・・その間に自分の髪から泡を流す姿に何だと眺めるしかなかった。

終われば湯船へ浸かる・・・笑っていた彼がヨシへ呟いた。

『出たらマキには俺が教える(笑)、ヨシは今日は休んでいい』
『はい、少し教えたら出ます』
『(笑)分かった』
素早く出れば、柔らかなバスタオルで優しく拭かれ・・・バスルームから出て行った。

『ヨシさん・・・』
『(笑)金はいい、貯めるには一番・・・だから貴方は、彼に傷をつけず望まれた事だけしとく。
傷・・・痛み・・・それは給料から引かれてく』

『はい?』
『(笑)取り合えず、これからの事。
バスルームから出たら、このタオルで水滴を取る・・・待たせないように出て、旦那様の居る場所へ行って声を待つ』

『な・・・何・・・何を・・・』
『(笑)明日から、ちゃんと教えますから。早く行った方がいい』
素早く水滴を拭かれた自分に驚いた・・・

『あ、服・・・』
『今は遅すぎる・・・謝りながら取り合えず行って・・・』
早くと急かす人に驚くが、何をするのかという方が気になり進める足も出なかった。

『マキ!早く来い!』
ほらなと囁かれる彼は、何処だと探しながら歩いた。
部屋の扉が開いていた・・・笑う彼が手招く・・・入れば扉は閉じられた。

『今日はしなかったが(笑)』
『なっ何を・・・』
驚き思わず声にした彼に笑う男が、優しく唇へ触れた・・・話を止める事は駄目だったようだ・・・謝りながら男を眺めた。

『俺が湯へ入ってる間に、お前はシャワーで洗い流せ・・・時間短縮だ』
『 ・・・はい』
『(笑)・・・抱いていいか』
笑みながら呟く彼に声を失った。

『特別に(笑)聴いてみたが、いつもなら(笑)ヨシは、俺がベッドに入り寝るまで待機はしてる』
『 ・・・そうします・・・』
次からはという声は話せなくなった・・・塞がれた唇・・・全身は腕の中へ運ばれていて動けなかったが、何より驚いた事で戸惑った。

絡み付く・・・体験さえした事もない熱さは全身へ駆け巡り、力は抜けていくような気がした。
キスもSexもした事はある・・・その快楽に溺れ・・・不味いと仕事を探し、自分から離れた。

それでも疼けば夜へ入り一夜という時間を誰かと過ごす事もあった。
感じた事もない行為・・・いつの間にかベッドにいた自分・・・そうかと気づくだけで先へ自分はどうなるのかも考える事は出来なくなった。

『動くな(笑)』
大の字にさせられた自分へ股がり、両手を押さえた八雲が声にする。
『わ、分かりました・・・』
『(笑)はい、でいい』
『はい』

ナオの返事に笑いながら・・・押さえていた手は撫でながら巡りだした・・・唸りそうで・・・声が出そうで堪らなかった。

全身へ触れ始めた事で体は熱く・・・震え・・・ビクつく自分の体に驚いた・・・笑みが溢れた男の顔に恥ずかしくて自分の顔を隠した・・・動かしてしまったが、いいという呟きは自分の顔の下から聞こえた。

触れた唇に酔いしれる・・・目と口を塞ぎ堪え忍ぶしかなかった。
触れの優しさは、次第に焦れったくなる・・・果てそうな声を知るのか、駄目だと囁かれ荒い吐息は吐き出される・・・自分へ注がれる男の熱さまで手助けしているようで辛くなった。

昂りがまし・・・天に上り詰めていく自分・・・押さえる唇で震える自分の身がベッドへ戻された。
しつように張り付き絡まる手が、深みへ運ばれていく・・・唇が加わり余計に蠢く自分の中で戦った。

忍び始めていた事に、少しずつ感じていくが既に止めようもなく溢れる全てが自分へ襲うようだった。
男が笑う・・・それも恥ずかしくて・・・自分が変えられていく事も拒否さえ億劫で・・・吐き出せない事を知る。

全てに男がいるような錯覚・・・唇が舞い・・・自分のスイッチを探す・・・その笑みは楽し気で・・・色んな思いが沸くのに考えも出来なくなった。

息をする行為までが辛く・・・気づいたのか沈ませた深みで自分を待つような仕草に驚いた・・・大丈夫と言いたげで、男の優しい手が自分を撫でる・・・

持たないと自分へ運ぶ手は、優しく止められ戻された・・・送り出される自分・・・繋いだ手が優しく引かれるような・・・そんな気がした。

何がなんだか分からない・・・朦朧として目の前の男さえ目で見れなくなったマキだった。


目覚めればベッドで寝かされていた事を知った。
熱が出たらしく額にタオルが乗せられていた・・・落ちそうで手で押さえてみれば、スッと伸びた手があり驚いた。

タオルが交換されたのか少しヒンヤリした・・・
『ヨシさん・・・』
『激しかったんだね(笑)。旦那様が連れてきてくれたから寝れてる』
『 ・・・俺・・・』

『あれも君には仕事の一つ・・・
旦那様が帰ってきたら洗って綺麗にする(笑)それから寝室に・・・寝る日もあるけど寝ない日もある・・・寝付きが悪い時はマッサージをする』
『仕方も・・・』

『(笑)本格的にしなくていい・・・全身の血行が良くなるように触れてく(笑)優しく擦ってくだけ・・・寝たら(笑)その日は終了だから自分の部屋に戻ればいい』
『風呂の掃除とかは翌日に?』

『掃除には掃除担当の子達がいるから、しないで。仕事が無くなったら辞めるしかないから・・・』
『 ・・・』
『高い給料が貰える場所だからね(笑)。マキさんは旦那様の世話を・・・それだけよ』

『 ・・・それ以外の時間は?』
『自由時間(笑)。手が空いて暇と言うならマサさんに聞いて時間を潰すといい』
『ヨシさんは?』
『お金が貯まったから出れる(笑)。直ぐじゃないから安心して・・・』

『娼婦みたいだ・・・』
『 ・・・(笑)風呂係り・・・その間の話し相手だったり・・・
(笑)本当に時々だけど、違う人を洗えと言われる事もあるし・・・それも丁寧に(笑)迷わず出来たら給料も上がるから・・・』

『辞めるには?』
『(笑)下が出来たら・・・
それでも少しずつお願いはする事・・・でも来月とかじゃ無理(笑)頑張れ』
『ヨシさん・・・ヨシさんは辛くない?こんな仕事・・・』

『(笑)嫌いじゃないし。
昔は誰でも抱いて遊んでたし(笑)、こんな容姿だからヤバいって事もあったけどココに来て楽になった』
『もしかして本当は・・・』

『ん・・・女性になりたかった・・・
(笑)子供の頃から女の子の格好で暮らしてもいたから・・・回りは気味悪いって・・・本当に好きな事も出来ず、気持ちも理解してくれなくて。
自分が可笑しくなりそうで・・・家を出たら楽になった。マキさんは?』

『仕事探しで人生が終りそうな気分だ・・・世へ出たら職場に馴染めず、寂しくて・・・』
『ずっと男だけ?どっち?』
『両方(笑)・・・俺は気にならなかった・・・熱い体を冷やしたくて(笑)それだけで誘われたら・・・誰・・・』

『(笑)そっか。同じだね・・・だから誘われたのかも』
『最初から資金を貯めたくて?』
『そう話したからね(笑)』
『口調が(笑)性別を越えてる・・・』
呟きながら笑むマキにキスをしたヨシに驚いた・・・

『(笑)本格的に体に教えるから・・・誰かへ回されないように身につけな』
『 ・・・まわ』
『(笑)そんな家系みたいだ。前の人は旦那様の従兄弟の所に行ったよ(笑)上手と誉められたとか聞いてる・・・』

『俺、俺は・・・』
『次が来ない事を祈って(笑)、旦那様を大事にして・・・鍛える(笑)・・・体力をつけて・・・かな』

笑いながら話すヨシに苦笑いをする・・・行為は嫌いでもない・・・何処まで自分からと思った瞬間・・・それは本当に娼婦のようだと思えた自分に苦笑いをした。

それでも金は貯まり、いつか彼のように出れると夢見た。
求められる以上の事が出来るかは分からないが、努力はしてみようと思えたマキだった。