マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第80話 発覚

2017-01-02 23:47:34 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ナスターシャ「ふふふ予想通り..............」

ナスターシャはラウラが模擬戦の話に乗ると予測し模擬戦の事を持ちかけた。
予想通りラウラは模擬戦の話に乗っかり現在演習地に向かっている。
ーやはり私が集めた情報の通りだ・・・・・・・・
ーこれならば上手く指揮下に入れる事が出来る。
ナスターシャは二人を指揮下に入れて仕事をする気だったようであり、ラウラが自分の思惑通りに動いてくれて上機嫌であった。

しかし・・・・・・・・・

ミリア「ちょっといいかしら?」

ナスターシャ「どうぞ。」

ミリア「アクロワ少尉と話があるので席を外させていただきます。」

「あ・・・・・・・どうぞ。」

ミリアはナスターシャと話をするため人目のつかない場所へ連れていく。
ナスターシャはいよいよ自分の正体がバレるのではないかと思った。
そして・・・・・・・・

ミリア「それにしてもあなたよくラース少尉が模擬戦が好きな事を知っていたわね。」

ナスターシャ「まぁね。」

ナスターシャは普通に答える。
ミリアは続けて話を続ける。

ミリア「普通だったら、コックピットに乗せて動かせるまでよ。なぁぜそのような無茶な事をさせるのかしら?情報を知っていたからできるんじゃなくて?」

ナスターシャ「諜報畑に入ればお茶の子さいさいよ、そのくらいの調べはてあるか・・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・」

ミリア「・・・・やっと滑ったわね、チェルノボグ」

ナスターシャ「なんの話?」

うっかり自分が諜報畑にいる事を暴露してしまう。
ミリアが使ったのは誘導尋問と言うやつである。
簡単にひっかけてうっかり吐かせるVF-Ⅹらしい尋問のやり方である。

ミリア「さっき諜報畑とか言ってなかった?うっかりボロが、でたわね。」

ナスターシャ「!!な.なんの事かしら?きゃっ・・・・・いきなりなんですか?・・・・・」

ミリアがナスターシャの制服の上から胸を触る。
ナスターシャは必死に抵抗する顔をするがミリアは冷静な顔をしながら触る。
だが胸を触りたくてやっているのではない、それは・・・・・・・・・・・

ミリア「それに胸に隠している銃は何かしら?」

ナスターシャ「はっ・・・・・」

ミリアはナスターシャの胸から拳銃を取り出す。
そしてナスターシャの方に砲身を向ける。
一時的に下を向き、目つきを変え顔を上げる。

ナスターシャ「やっぱりバレたか、私も工作員のくせに演技は下手だな。流石はエースのミリア中々やる。」

ミリア「いや、言わせておくけど流石だなじゃないし。て言うかプロになら誰でも分かるわ。」

ナスターシャ「ぐっ・・・・・・」

ミリア「あなた新人ね、それにその名前は本名じゃない・・・・・・・・・確か・・・・噂に聞いたけど・・・・・・・・オルガ・ブラギナ・・・・・・・・・・」

ナスターシャ「なぜそれを・・・・・・・・・・」

ナスターシャはミリアが自分自身の本名を知っている事に驚く。
コードネームで防護されている本名なのに・・・・・・・・

ミリア「単なる噂話よ、噂話。そして洞察力。」

噂話ではない。
実はミリアはオルガの事を知っていた。
第1次星間大戦時のシェルターである幼き姉妹をマックスと共に救助していた。
それがオルガとその妹である。
その姉妹は戦後そのまま新統合軍に引き取られてしまった。
その姉妹の姉であるオルガとこのナスターシャと名乗る女にそっくりであった。
ミリアはもしやと思いナスターシャに問いかけたのである。

オルガ「正解です、だけど合流できるための・・言い訳みたいなので言いませんが。自己紹介遅れましたが私は新統合軍諜報部隊ザスローン所属特務中尉オルガ・ブラギナです。」

ナスターシャは本名を明かした上で自己紹介をした。
彼女の本名はオルガ・ブラギナである。
ミリアに助けられた後、姉妹共々ザースローン機関の工作員になっていた。
階級はミリアと同じく中尉である。

ミリア「私は第3独立戦隊VF-Xダンシング・スカルのミリア・ファリーナ・ジーナス中尉、今新しいおもちゃで遊んでいる馬鹿は新人VFパイロットのラウラ・ベルタリア准尉・・・」

オルガ「いえもう遅いかもしれませんが自己紹介しなくても、知ってます。」

ミリアも改めてラウラを含めた自己紹介をしたがオルガから必要ないと言われる。

ミリア「あらそうなの・・・(まったく統合軍総司令部は何を考えているかしら、重大な危機に新人を送ってくるなんて・・・)」

ミリアは新統合軍総司令部に対したいした経験のないオルガを派遣した事に呆れる。
送るならもっと優秀な実績を持つ人じゃないと。
その時。

オルガ「まったく統合軍総司令部は何を考えているのかしら?重大な危機に新人を送ってくるなんてって思ってますね。」

ミリア「なんですって?」

ミリアはオルガの意外な言葉を聞いて驚く。
ここからオルガの反撃が始まる。

オルガ「洞察力って奴よん、さっきあんた言ったでしょ。あんた諜報活動分かってないわ。まぁ当たっているけど、普通だったらまぐれ程度の正答率。それに諜報畑がって平気で言う奴を素人やプロが信じると思う?そんなペラペラ喋る人間は諜報ではないし、プロだったら普通は信じないわ。それに、いろいろと調べさてもらってます。」

ミリア「何?」

普通諜報畑と自称する人はあんまり信じない。
自称傭兵と言っている人を本当に傭兵なのかと疑うように。
諜報機関の人間はそう簡単に諜報畑と漏らさない。

オルガ「エースのミリアと言われ、プライドの高い戦士だが今では年頃のお茶目で旦那に近づく女は、全員敵と言う心情を持つそしてまだ幼い生まれたての愛娘をまるで兵士のように育て工業衛星奪取作戦では周りをハラハラさせたと言う。」

ミリア「ふ~んその程度?」

オルガ「ちなみに好きな食べ物は、惑星エデン産のホーカーケーキで嫌いな食べ物はニンジンとピーマンと言う子供らしい性格がある!」

ホーカー
 
惑星エデンで取れるマンゴーとブドウが合わさった食べ物、ブドウの形だが果肉はマンゴー出あると言う不思議な果物である。


ミリアは好きな食べ物と嫌いな食べ物をオルガが知ってして衝撃を受けた。
特に嫌いな食べ物は家族以外知らないと言うのに・・・・・・・

ミリア「なっ(ポッ)なんで知ってるのよ?」

オルガ「それはね、秘密♪」

ミリア「秘密って(なんか監視されているみたいで怖いわ。)」

ミリアはオルガが怖くなった。
流石未知のベールに包まれているザースロン機関。
改めてザースロン機関の恐ろしさを知る。

オルガ「大丈夫!プライベートの細部はプライバシーの侵害するので、そこまでは調査してません。」

ミリア「こいつ・・・・・・・・・・」

オルガは素敵な笑顔でプライバシーの侵害をしないと言う。
例えば家族と過ごしている様子など。
そんな事は信用するのが怪しいとミリアは反って思ってしまう。

         ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン

オルガ「ベルタリア准尉が帰ってきたわね、以外に早くデストロイド隊を壊滅させるとは流石エース。まぁまだ私の正体をバラすわけにはいかないからまだ内密にね。」

ラウラは帰ってきたが・・・・・・・・・

『おい小娘!まだ勝負はこれからだバトルロイドで勝負だ!戦力差はあるまい!!』
『望む所よ、バトル・ロイドに乗ってもう1戦かかってこい!』
『生意気言うじゃねぇか、もう1戦やるぞテメェら!!』

ミリア「あの馬鹿はいつまで遊んでいる!!!!!!!! 

ラウラはまた演習する事が決まった。
思わずミリアは外に向かって怒鳴る。
結局バトルロイド部隊が出撃して行ってしまい、もう怒鳴るのが無駄と思いつつミリアは本題に戻る。

ミリア「オルガ・・・・・・あなたはどうやってラウラにあなたの正体を伝えるのよ?」

ミリアはオルガにどうやってラウラに正体を伝えるか聞く。
オルガはポケットから小さな赤い物を取りだす。

オルガ「これ・・・・」

ミリア「バナナケチャップ!・・・・・本気で使うの?」

オルガ「そうバナナケチャップ。」

オルガが取りだしたのはバナナケチャップである。
バナナケチャップはオルガの大好物である。

オルガ「惑星エデンに入植したフィリピン系の夫婦が作ったエデン環境で独特に進化したゴッドバナナで作ったバナナケチャップ。これに絡めたスパゲッティは最高よ。」

                  ジュルリ

オルガはバナナケチャップのうんちくを語り終えると工作員らしからぬ表情をする。
ミリアはこいつ本当に大丈夫なのかと思って来た。
それに言動何処かの誰かさんに似ているようなと思ってきた・・・・・
いや今はいないがさっきまでいた誰かさん・・・・・・そうラウラに・・・・・・・・

オルガ「ちなみに食堂で正体をバラすのに使おうとしてね。」

ミリア「なぜバナナケチャップを?」

オルガ「ただの私の趣味、司令部経由で伝えられたはずよ。バナナケチャップこそ、正義なのよ。」

ミリア「はぁ」

ミリアはオルガがバナナケチャップを使う理由について呆れる。
ていうかそもそもバナナケチャップを使う必要はあるのかと思った。
ミリアは頭を抱え、思った。ラウラと遠回しの同系列の馬鹿だと。
このオルガ・ブラギナと言う女はラウラと同類だ、もしコンビ組んだら最悪だ・・・・・

オルガ「ラウラと遠回しの馬鹿だと、思ったでしょ?そして最悪とね・・・・うふん♪」

ミリア「ぬっ!!(~_~;)」

ミリアはこのオルガ・ブラギナと言う女はただ者じゃないと思った。
案外新人と勘違いしていると下で使われてしまうな・・・・・・・・・
ーさてラウラにどう伝えるか・・・・・・・・
ミリアは珍しく悩む問題に直面し頭を抱える。
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明日はうますぎWAVE

2017-01-02 21:18:23 | 日記
明日は新年初のうますぎWAVEです。
いよいよスーパーロボット大戦最新作.スーパーロボット大戦Vも発売は2ヶ月切りました。

その話題も増えてくるかもしれませんね。
早く買える事を自分は楽しみにしていますし、新年初のうますぎは何をやるのかが楽しみです。
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第79話 機動試験

2017-01-02 20:59:01 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
            【キャピタル陸軍基地 ハンガー】
今回の任務のターゲット.ライト・ケネディはハンガーの2回の通路でボケっとしていた。
胸のポケットから煙草の箱とライターを取りだし、煙草を口に咥え火を使おうとする。

「ライト・ケネディ大尉。」

ライト「あんだよ?何か問題でもあるのか?」

「問題も何も......ここは禁煙だ、煙草を吸うんじゃない。」

ライト「うるせんだよ、俺が何処で煙草を吸おうが勝手だろ?それとも殺されてぇんのか?」

「あ.ありません(統合軍の汚物め・・・)」

警備の兵士がハンガーでの喫煙を注意しようとしたがライトの鋭い睨みの威圧感で怯えこみ逃げて行ってしまう。
そんな兵士を気にせず煙草を口にし火をつけ楽しむ。

ライト「うしししし、煙草は上手い。」

                カツカツカツ

ライト「うん?」

ライトはバトルロイド・カタナ生産番号101号機の方へ向ける。
すると結構人だかりがいる。
その視線の先には変装し偽名を名乗っているミリアと技術士官として潜入しているナスターシャである。

ライト「・・・・・そろそろ行動しないとまずいか・・・・・・・ちっ・・・・・・」

舌打ちしながらハンガーから出る。

「ではコクピットの中を確認してください。」

ミリア「ヘルメットの調子はどう?」

ラウラ「キツイけど、頭にぴったし。」

ナスターシャ「では搭乗口へ・・・・・・」

搭乗許可が出ているので機動準備を進めていた。
ラウラは陸軍用のデストロイド隊ヘルメットを着用し、MBBー09バトルロイドのコックピットに入る。
操縦系統は可変戦闘機とは若干異なるが大樹が開発に加わっていたためか、直ぐに扱いになれて乗れると確信した。

ナスターシャ「バルキリーの操縦方法は変わらないけど、大丈夫?」

ラウラ「大丈夫です、こいつはいい機体です。」

ナスターシャ「ではシステム起動をやってください。准尉・・・」

ミリア「・・・・」

ラウラは気がつかなかったがナスターシャは一瞬のミスをした。
それをミリアは見逃さなかった。
今のラウラは准尉じゃない少尉、本来の階級を知っている当たり・・・・・・・

ラウラ「了解、ブート、OK、システム、ノーマル、タイプ、XL、スタンバイ 射撃システム起動終了。視覚調整よし下方視界よし背面視界よし。オートバランサー正常作動。下方視界良好、ミサイルシステム OK。全システムオールグリーン。」

ナスターシャ「ラース少尉、前進。」

「ではハンガー開けるぞ。」

「前進!」

ラウラ「エスケスタ。」

  ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガション ガション

MBBー09バトルロイドはしっかりと前進を果たした。
ハンガーの外へ出ると銃の持って構える。
そしてダンスするかのような機動性を見せる。

「中々やるもんだな。」

ナスターシャ「中々だよ、ラース少尉。」

ミリア「本当動きも姿もバトロイド形態のバルキリーにソックリね。」

バトルロイド・カタナはバルキリーのバトロイドのような動きをこなしている。
なんせバトロイドをベースにしているから当然であろう。
武装にはガンポッドを流用しており、シールドも装備している。
陸上兵器としては完璧と言うべき性能があった。

ナスターシャ「弱点だった格闘戦を強化し、戦闘ポットや対応できる自信作だそうよ。先行量産型と最新OS機がうちに配備されているわ。」

ミリア「ふーん。」

ナスターシャ「現在基地司令が、これから出航予定の移民船団に導入するかしないかの会合を開いています。」

ミリア「なるほどね。」

ミリアはナスターシャの話を聞いている感じと軽く受け流す感じで受け答えする。
ナスターシャはミリアの様子を確認する。
ーまさか気がついたのかミリア・ファリーナ・ジーナス中尉
ミリアは自分の正体に気がついたかと疑う。
だがここで仕事を中断するわけにはいかない、共倒れになる。

ラウラ「せっかく動かしたんだし、一暴れしてみたいなぁ・・・・・・・・」

ミリア「おいコラッ!!」

ラウラはバトルロイドに乗ってゼントラーディ人としての血が猛烈に熱くなっていた。
これを機会に一暴れしたいと思ってきた。
それを聞いていたミリアは強くラウラに対して怒る。
完全に本来の任務をほっといて自分の戦いに没頭するラウラに腹が立った。
するとナスターシャは・・・・・・・・・・・

ナスターシャ「ラース少尉.デストロイド部隊を演習対象として試してみます?」

ラウラ「いいんですか?」

デストロイド部隊との演習は実戦に近い形であり、弾はペイント弾を使う。
命中個所で破壊と死亡判定が出る仕組みになっている演習である。
ラウラは丁度いいストレス発散先になる事からゼントラーディ人としての血を熱くする。

ナスターシャ「勿論、基地司令官の許可証はあります。隣接する演習場で、戦闘して来たなさい!部隊は既に待機中、戦闘データは担当官が収集してますので。」

ラウラ「エスケスタ!ありがとうございます。」

ナスターシャの言葉を聞いた途端、物凄い感動に包まれたかのように喜ぶラウラ。

ナスターシャ「どういたしまして.......」

ナスターシャは笑顔でラウラに答える。

         ガシャン ガシャン ゴォォォォン

MBB-09バトルロイドは少し徒歩の後、ジャンプして隣接する演習場へ向かう。
他のハンガーからデストロイド・トマホークが出撃してくる。
ラウラのストレス発散にふさわしい戦いが今始まろうとしていた。
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第78話 遭遇ナスターシャ・アクロワ

2017-01-02 01:44:46 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
                     【倉庫裏】
ラウラはミリアに頬をつねられながら倉庫裏に回る。
ミリアはまるで赤鬼のように恐ろしい顔をしてラウラを壁にぶつける。
苦痛な顔をしていたラウラに対し壁ドンで一気に押し込むミリア。
それに屈せずラウラはミリアに対し反抗する目つきをし抗議する。

ラウラ「痛いじゃない、それにバトルロイドの試乗できたのに邪魔して・・・」

ミリア「ラウラ・ベルタリアあなた、本来の任務を忘れてない?」

ラウラ「忘れてない、ライト・ケネディの逮捕最悪の場合射殺でしょ。」

ミリアから本来の任務を忘れていないかどうか聞かれたが、ラウラはしっかり覚えている。
ラウラは任務を忘れると言う愚かな行為はしない。
ゼントラーディ軍時代からずっと命令を忘れたら消去刑(死刑)と認識しており。
地球の文化と触れてもその心意気は変わっていなかった。
だがその覚えている発言はミリアを納得するわけではない。

ミリア「だったら覚えているなら、"何故"MBB-09バトルロイド・カタナに乗ろうとしているのかしら?」

ラウラ「いや乗らないと不自然でしよ、名目上技術士官・・・シューフィッターだし・・・・・・それに乗らない方が怪しまれるよミリア・ファリーナ一級元空士長?」

ミリア「ぬ・・・・・・」

確かにそうである。
シューフィッターがまだ実戦経験のない最新OS搭載されたバトルロイド・カタナに乗らないとおかしい。
流石のミリアもこれは負けたと一瞬思えてきたが........ある事に気がつく。

ミリア「でも趣味で乗りたいんでしょ~」

ラウラ「それは・・・・・・」

ミリアが少年を誘惑するかのようにラウラを問い詰める。
ラウラは顔を赤くしながら恥ずかしがる。
なぜならば、ミリアの言っている事は図星であるから。
今回のシューフィッターとしての任務は調節だけでも済むし、乗って動かす必要はない。

「ちょっとすいません。」

ミリア「誰?」

赤い髪のボブカットの髪型した、若くて美しい女士官が立っていた。
ザースローン機関のナスターシャ・アクロワ(偽名)である。
いつもはキリッとした表情だが、今の表情は年相応の女性の表情である。
そしてナスターシャはさっそく動き始める。

ナスターシャ「すいません、私はE4試験隊のナスターシャ・アクロワ少尉であります。うちの隊長さんから、ラース少尉に乗ってくださいと熱望してますと伝言を伝えに来ました。・・・」

ミリア「ナスターシャ・アクロワ?」

彼女はE4試験隊に潜入して所属しており、伝言を利用しラウラとミリアに接触してきたのである。
昨夜は遠くから除いていたが、今日は直接接触したのである。
ー当分は正体を隠して行動しよう、発覚するのは今でなくてもいい。
ー後で明かせばいい。

ナスターシャはいきなり正体を明かすのは得策じゃないと思い現時点での自分の正体を明かす事を封印する。
そんなに慌てるようなことじゃない。

ミリア「そ.そうなの、今すぐ行くと伝えて・・・」

ナスターシャ「了解しました。」

ナスターシャは敬礼をする。
彼女の心の中では...................................
ーメディアで見るイメージよりかは普通だな。
ーとなりにいるラウラ・ベルタリアは別として。
ー上もロクなのを寄越してきたな、全く困ったわ。

とナスターシャは上の人選に失望する。
ーだが、ミリアは天才エースではあるので一応保留だがラウラはどうだろうか?
と考え始めた。

ラウラ「・・・」

ジー

ナスターシャ「どうしました?」

ラウラはナスターシャにジーと見る。
ナスターシャは内心ラウラが私の正体を見破ったのではないかと思った。
別に発覚してもいいが、もし見破ればラウラ・ベルタリアと言う女は切れ者だとナスターシャの頭の中に固定する。
だが帰ってきた言葉は......

ラウラ「あなたってゼントラーディ人?髪が赤いから、記録参謀・・」

ナスターシャ「残念、私はロシア人よ。まぁイギリス.スコットランドの血は引いているけど。」

若干期待が外れた、見破る目的ではなかったようだ。
ナスターシャはロシア人であり、ゼントラーディ人じゃない。
ラウラはティレノール記録参謀や元上官のキヨラが赤毛だったためゼントラーディ人と勘違いした。
ナスターシャの赤毛はゼントラーディのように濃く鮮やかであった。

ナスターシャ「短い間ですけど、よろしく。」

ラウラ「どうもよろしく。」

ラウラはナスターシャと握手する。
ナスターシャと握手したラウラは何か親しみを感じた。
親交を重ねたら親友になれそうだと。

ナスターシャ「そちらはメリローバ少尉ですね、よろしく。」

ミリア「よろしく・・・・(こいつ胸の身分証名称で名前を見たな・・・・)」

ミリアとナスターシャと握手する。
握手と同時にミリアはナスターシャの胸を見て、何かを感じ取った。
見た目は普通の新統合軍の女性士間ではあるが、彼女の手から出てくるただならぬ気配を感じた。
ーまさかこの女性が..........................
するとミリアは出発前の言葉を思い出す。

ー情報員はロシア系の21歳、赤毛のボブカットがトレードマークだ。合図は、バナナケチャップと言う事だ。

マックスが言っていた女性とピッタリ。
ボブカットで赤毛のトレードマークの女、バナナケチャップは持ってないが似ている。
そしてミリアはナスターシャの胸に注目し、数秒後...彼女への疑惑は確信に変わった。

ミリア「・・・・なるほどね。こいつが・・・・・・・・・例の・・・・・・・・・・・・・」

ミリアはこの女性の正体を見破った。
彼女も私たちと同じここに潜入していると言う事を・・・・・・・
ミリアの鋭い目つきはまるで何か獲物を捉えたような感じであった。
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