健康断食のススメ

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断食とカルシウム

2012-04-18 12:07:36 | 断食
骨は硬いイメージがありますが、常に代謝している臓器です。




もちろん、カルシウムを補給できない断食中は、体内のカルシウムはどうしても減少してしてしまいます。




これは、何も食べないことで体内のバランスをとる健康法である断食の宿命であり、弱点でもあります。




そのような意味で断食後の補食にカルシウムを補給することはとても大切なことです。




ではなぜ?鉄でも亜鉛でもなく、マグネシウムやカリウムやナトリウムではなくカルシウムなのでしょうか。




それは、日本が火山の国だからです。




日本は、世界の7%の火山が集中する火山大国です。




国土の表面のほとんどが火山灰に覆われているため(沖縄や奄美を除く)、土や水にカルシウムが少なく、日本人はカルシウムが不足します。




日本はカルシウムが不足してしまう土地柄なのでカルシウムの補給がとても大切なわけです。




都道府県別の死亡率に関しても、これは、私のあくまで推察ですが、カルシウムの摂取量との関連は否定できないと思います。




火山灰の影響の少ない沖縄県、奄美諸島、長野県の寿命が長く、火山灰の影響の大きい青森県の平均寿命が短いことを考えれば、私の推察も、全く否定することはできないでしょう。



ではなぜ、カルシウム摂取量と寿命が関係あるのでしょうか。



まずは、ガンです。



カツシウムは体内では情報伝達に働きます。



カルシウムは摂取量が不足すると、骨からカルシウムが血液中や細胞に供給されるのですが、不足状態が続くと骨から供給されたカルシウムは細胞の内外に“たまる”性質を持っています。



細胞にたまったカルシウムは渋滞を起こし、情報の流れがスムーズに行かなくなるのです。



体内にがん細胞が発生したとき、これをすばやく免疫細胞に知らせるのもカルシウムの役目ですが、カルシウムが渋滞を起こしていては、せっかくの免疫機能も働くことができません。



なぜ日本人の2人に1人がガンを発症するのか?それは、カルシウムが不足しているからなんです。



また、日本人の死亡原因の2位は虚血性心疾患、3位は脳血管障害で、どちらも、動脈硬化が原因です。



カルシウム摂取量が不足するとカルシウムは骨からカルシウムを供給しますが、この骨から供給されたカルシウムは血管の内壁に沈着するという性質も持っていて、これが、脳血管障害や心筋梗塞、血石、肩こりの原因となります。



もちろん、すべての死亡原因がカルシウム不足が原因だとは言いませんが、大きく関与していることは間違いないと思います。



その大切なカルシウムが少し減少してしまう断食では、断食後の補食にカルシウムを補給する必要があるわけなんです。



佐下橋聡 拝


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