野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

伊代野“炎上”(12日・名護)

2006-02-12 21:54:17 | Spring Camp
 本日、北海道日本ハムファイターズとの練習試合。1番センター、赤松真人を期待していたのだが、前日に右足甲の痛みと張れを訴え、リタイア。昨年2月3日の左脇腹痛に続き、2年連続のリタイアになってしまった。
「実戦的」という評価を受けながら、いざ実戦になったら、怪我をして、試合に出られない……こういう選手もいる。実力がありながら、実力を発揮することなく消えていく選手も数多くいる。そういう選手に終わるのか、赤松? 本当にガッカリ、した。

 タイガースの先発は、2年目の左腕・能見篤史。立ち上がりの初回、ボールが先行する苦しいピッチング。ファイターズの1番(ライト)紺田敏正を「2-3」からファーストゴロに打ち取ったものの、2番(センター)森本稀哲に「2-3」から真ん中に入ったストレート(128㎞)をセンター前に運ばれ、1アウト1塁。
 3番(サード)『WBC』出場の小笠原道大にも2球目のストレート(125㎞)をセンター前に運ばれ、4番(DH)木元邦之にはスライダー攻めでセンターフライに打ち取り、2アウト1,3塁。5番(キャッチャー)高橋信二を今度はストレート(131㎞)で捻じ伏せて、ライトフライに打ち取って、ピンチ脱出。

【2回裏】は6番(ファースト)小田智之をストレート(130㎞)で詰まらせながら、レフト前に落とされ、7番(セカンド)田中賢介が送りバントで1アウト2塁。これが、トレイ・ヒルマン監督の“スモール・ベースボール”か!?
 8番(レフト)昨シーズン交流戦でプロ入り初ホームランを献上している、小谷野栄一には「2-2」から得意のスライダーで空振り三振。9番(ショート)飯山裕志にもストライクが先行し、「2-1」からのスライダーを打たせて、ショートゴロ。これでチェンジ、と思ったが、これをショート鳥谷敬がファンブルして、2アウト1,3塁。

 せっかく、ピッチャーのリズムが良くなってきた矢先に、このエラーは痛い。これでリズムを崩さなければいいが、と思ったが、1番・紺田にも「2-1」と追い込んだところで、また守りのミス。能見が牽制球で1塁ランナーを誘い出したが、セカンド関本健太郎が2アウトにも拘らず、何故か3塁ランナーを気にしてしまい、オールセーフ。ボーン・ヘッドが出た。
 試合「勘」が鈍っているとしか言いようがない。ピッチャーの能見もこんな場面でランナーを誘い出す必要もなかったのだが。ダッグアウトの岡田彰布監督も苦笑いするしかない。2アウト2,3塁。結局「2-2」からのストレート(129㎞)を打たせて、セカンドゴロ。関本がまたしても、ファンブルして、観客席から悲鳴が上がったが、セカンドとファーストは近い。何とか、アウトを取って、事なきを得た。……チャンピオン・チームの野球ではない。

【4回裏】からは2番手、4年目のサイドハンド・伊代野貴照がマウンドへ。5番・高橋に初球シュートでストライクを取ったものの、2球目のこれはもしかして、キャンプで取り組んでいる「新球」パーム+シンカーの“パーカー”か!? これを難なくレフト前に持っていかれ、ノーアウト1塁。
 6番・小田には速球と変化球で「2-1」と追い込みながら、結局「2-3」にして、フォアボール。マウンド上で自信無さそうな態度が気になる。7番・賢介が2打席連続で送りバントを決めて、1アウト2,3塁。

 8番・小谷野が初球のシュート(133㎞)を詰まりながらもレフト前へ持っていって、2者が還って、「2対1」逆転。9番・飯山も初球のシュート(130㎞)を狙い打って、ファウル。2球目もシュート(128㎞)が来て、これをライト前に流し打たれ、1アウト1,2塁。
 1番・紺田はキャッチャーフライに打ち取ったものの、2番・森本に初球の“パーカー”(114㎞)を痛打され、3塁線を破るツーベースヒット! 2者が還って、「4対1」。伊代野≪炎上≫……痛恨の4失点。

【7回裏】3番手に4年目の左腕・田村領平がマウンドへ。先頭の高校生ルーキー陽仲寿は初球を打たせて、セカンドゴロに打ち取ったが、4番・木元にストレートを3球続けて、「2-1」に追い込んで、その思い切りの良さに感心していたのだが、4球目のスライダーの落ち際を叩かれ、センターのフェンス最上部に直撃のスリーベースを浴びる。
 名護市営球場の強風に押されたとはいえ、これはショック、だっただろう。さらに途中出場の4年目・鶴岡慎也に「0-2」からのストレート(130㎞)を狙われ、打球は高々と舞い上がり、左中間に飛び込む2ラン・ホームラン! これでスコアは「6対4」。田村も被弾して≪炎上≫……

 試合はその後、タイガースのビハインドでCS【sky-A】の中継が終了したが、【9回表】に5番(レフト)林威助のホームランなどで5点をもぎ取り、「9対6」で逆転勝ちしたようだ。「4対6」で終了していれば、いいところのない試合だったが、何とか面目は保てたようだ。これで「5連敗」は免れた……

赤松 今年もリタイア1号…(デイリースポーツ)

横浜ベイスターズ【2006】戦力分析

2006-02-11 13:27:10 | Yokohama Baystars
【先発】三浦大輔 門倉健 土肥義弘 吉見祐治 
ジェイソン・ベヴァリン 那須野巧 吉川輝昭 
【中継ぎ】加藤武治 木塚敦志 川村丈夫 
龍太郎 高宮和也 三橋直樹 佐久本昌広 
【抑え】マーク・クルーン

【先発】は手薄。3人までは決まっているが、不安定な左腕・吉見が4人目で、スワローズから譲り受けたベヴァリンが5人目。2年目の左腕・那須野はキャンプ早々にリタイアし、若手の成長も見込めない。【中継ぎ】から加藤が【先発】に回る公算も。

1番ショート 石井琢朗
2番セカンド 種田仁 (内川聖一)
3番センター 金城龍彦
4番レフト 多村仁
5番ファースト 佐伯貴弘
6番サード 村田修一
7番ライト 小池正晃 (古木克明)
8番キャッチャー 相川亮二

 野手陣の補強はほぼ「0」。3年連続最下位から一気に3位に浮上して、自信が付いたのか、それとも、単に「お金がない」のか? スポンサー(親会社)の選択を間違っているゾ、ベイスターズ!? この戦力で2年連続Aクラスに入れたら、牛島和彦「青年」監督は益々「名将」の誉れを獲得するだろう。そんなに甘くないのが、プロ野球だと思うが。

横浜ベイスターズオフィシャルサイト

狩野と相木に高評価(第2クール2日目)

2006-02-10 13:19:28 | Spring Camp
 第2クール2日目のCS【sky-A】の『猛虎キャンプリポート2006』。この日のゲストは、私が最も信頼する解説者、有田修三氏(元近鉄バファローズ~読売ジャイアンツ)。言わずと知れた名キャッチャーだった有田氏だけに、タイガースの若いキャッチャー達をチェックされていたが、2年目の岡崎太一のキャッチングの問題点を指摘されていた。

 その代わりに、6年目の狩野恵輔のキャッチングの良さを褒めていた。これは「意外」だった。狩野はパワフルなバッティングが評価されているのかと思っていたが、意外にキャッチングで若手「随一」の評価。(素人目には)見るからにキャッチャー体型の岡崎の方が資質が高いのか、と思っていたが、意外にそうでもなさそうだ。
 バッティングでは「随一」5年目の浅井良を含めて、果して「ポスト矢野」の座は「誰が」手中に収めるのだろう? 

 ブルペンの投手陣では、移籍の相木崇を指して「ええのん獲ったね!」「何で出したんやろっ?」と絶賛。サイドハンドながら、球に相当「力」があるピッチャーのようだ。
 オリックス・バファローズでは、チーム事情で専ら先発で起用されていたが、タイガースでは(本人も希望している)中継ぎとして、働きブチがありそうだ。ただセントラル・リーグには、左のいいバッターが大勢いるだけに、その辺りはどうか?

 ルーキーの渡辺亮もチェックされていたが、「いい真っ直ぐが来る」とストレートの良さを褒めていたが、投げ方が天井を向くのが難点のよう。これでは球が高めに浮いて、低めに集まらないらしい。フォームを変えた方がいい、とアドヴァイス。
 逆にクローザー久保田智之は「(腕が)上から叩けている」と絶賛。渡辺もこれができるようになると、1軍で戦力として使えるようになるのだろう。今のままでは厳しいかもしれない。
 その横で颯爽と投げている橋本健太郎(2年目)を見ながら、今シーズンは(やはり予想通り)ルーキー受難(不作)の年かもしれない……と思いを巡らす。

“虎の俊介”相木 アピール45球(デイリースポーツ)

広島東洋カープ【2006】戦力分析

2006-02-08 21:37:37 | Hiroshima Carp
【先発】黒田博樹 大竹寛 小山田保裕 ショーン・ダグラス
佐々岡真司 大島崇行 マイク・ロマノ 長谷川昌幸 河内貴哉
【中継】横山竜士 永川勝浩 佐竹健太 天野浩一 広池浩司
【抑え】ジョン・ベイル

 “ALL-IN”などと言う訳の判らないキャッチフレーズを付けられて、外国人マーティー・ブラウン監督の下、チーム再建を目指すカープだが、道程は険しいだろう。この投手陣を見れば、一目瞭然。新外国人のダグラスの<サプライズ>(的活躍)やベテラン佐々岡の「突然の」復活でもない限り、今シーズンも苦しい戦いを強いられるだろう。

1番センター 緒方孝市
2番ショート 山崎浩司 (尾形佳紀)
3番ライト 嶋重宣
4番ファースト 新井貴浩
5番ライト 前田智徳
6番サード 栗原健太
7番セカンド 東出輝裕 (松本高明)
8番キャッチャー 倉義和 (石原慶幸)

 1番・尾形、2番・松本の打線が組めるなら、カープも再建、伝統への回帰、お家芸の機動力野球が≪復活≫できるだろう。そうなると、他球団にとっては要警戒。尾形の怪我の回復次第、「快足」松本の成長次第だろう。この二人に今シーズンのカープの浮沈が懸かっている、と言っても過言ではない。

広島東洋カープ

4年目に跳ぶか、田村領平(第1クール4日目)

2006-02-06 12:44:38 | Spring Camp
『猛虎キャンプリポート2006』を放送しているCS【sky-A】は3日目までは野手中心の映像を流し、視聴者から「もっとブルペンを映せっ」の抗議のメールが多数寄せられたようだが、ディレクターの(タイガースOB)福家雅明氏は、4日目のゲスト解説に湯舟敏郎氏、5日目に工藤一彦氏を招き、じっくり解説してもらう算段だったようだ。

 そのブルペンで目立ったのは、4年目の左腕・田村領平。フォームを微調整して、腕の振りがコンパクトになっていた。振りかぶったピッチングフォームは往年の遠山奨志を思い起こさせるし、腕の振り方は星野伸之を思い起こさせる。いずれもファーム(2軍)のピッチングコーチの薫陶を受けて、変身への過程を辿っているようだ。
 格闘家(プロレスラー)の田村潔司(U-FILE CAMP.com)の若い頃に顔が似ている、田村。同じ名前だからといって、何でそんなに顔が似ているんだ? と不思議に思うが、4年目の今シーズンにブレイクして、注目される存在になって欲しい、と思う。

 その他で目立ったのは、移籍の相木崇と新外国人のクリス・オクスプリング。オクスプリングの方はまだ5~6分の状態で、解説の湯舟氏も「何とも言えない」と言っていたが、相木は既に「腕に張りがある」状態らしく、初日からアピールが続いているようだ。
 サイドハンドで中々面白い存在になりそうだ。サイドハンドといえば、桟原将司だが、こちらの方はサイドハンドと言うよりも、スリークォーターという感じで、昨シーズンより腕の位置が上がっているような気がする。日本シリーズの悔しさを思い出せ!!

岡田監督 サブマリンにホレた(デイリースポーツ)

東京ヤクルトスワローズ【2006】戦力分析

2006-02-03 13:10:07 | Tokyo Swallows
【先発】川島亮 藤井秀悟 石井一久 石川雅規 館山昌平
高井雄平 R・ガトームソン 鎌田祐哉 松岡健一 石堂克利
【中継ぎ】五十嵐亮太 木田優夫 ディッキー・ゴンザレス
河端龍 山部太 花田真人 三澤興一 松井光介 高津臣吾
【抑え】石井弘寿

 阪神タイガースが開幕戦(神宮)で当たるスワローズだが、この強力投手陣。その陣容には目を瞠らされる。川島、藤井の左右の両輪にメジャー帰りの左腕・石井一が加わり、さらに左腕・石川、5人目にサイドハンドの館山がいる。
【中継ぎ】にも人材豊富。メジャー帰りの木田と高津(予定)が加わり、ルーキー松井も使えるだろう。唯一の悩みは【先発】に較べて、左腕不足か。解雇した山本樹の「穴」が埋まっていない。
【抑え】には左腕・石井弘が君臨。(社長との)口約束を破ってまで、メジャー移籍を断念させ、残留させた、この執念。他球団にとっては脅威であり、迷惑この上ない話だ。(充実の投手陣で)タイガースを追走する一番手に名乗りを挙げるかもしれない。

1番センター 青木宣親
2番ショート 宮本慎也
3番サード 岩村明憲
4番レフト アレックス・ラミレス
5番セカンド グレッグ・ラロッカ
6番ファースト アダム・リグス (鈴木健)
7番キャッチャー 古田敦也 (小野公誠)
8番ライト 宮出隆自 (武内晋一)

 投手陣に較べ、打撃陣に大きな変動はなく、ラロッカが唯一の補強。6番にリグスが入るこの打線は少々厄介だ。個人的には、伊良部秀輝(引退)のかつてのライヴァル=鈴木健の復活に期待したいが。打線のバランスの上でも(左の)鈴木が入った方が潤滑する。8番ライトで早稲田出身のルーキー武内がポジションを獲れるかどうかも見所の一つ。

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「宜野座市」に「安芸ドーム」(1日・宜野座)

2006-02-02 20:03:11 | Spring Camp
 今年のスプリングキャンプは、岡田彰布監督の爆笑スピーチで幕を開けた。「宜野座村」を「宜野座市」と言い間違え、立派な「宜野座ドーム」を「安芸ドーム」と言い間違えた。
 宜野座村の助役(村長はペルー視察の為、不在)のスピーチが4分(正味)と長かったせいもあるかもしれないが、この間違い。緊張感の弛みと思いたくないが、しかし、セレモニーを終えて、ダッグアウトに戻る選手たちの表情は皆厳しくて、引き締まっていたのが印象的だった。

 引き締まっていた、と言えば、シェーン・スペンサー。昨年とは見違えるほど、引き締まっていた。昨年は日本球界を舐めていたと言うより、左肩の手術直後でトレーニング不足で、それが原因でデブッとした体付きで来日し、キャンプの途中で太腿も痛め、明らかな調整不足で実戦に突入し、不本意なシーズンを送ることになった。
 今シーズンは本来なら「1年で解雇」のところを優勝の翌年のチームの余裕もあって、「もう1年」チャンスをもらい、今シーズンに懸けているだろう。兄貴分のアンディー・シーツの活躍を指を咥えて見ているだけの自分にサヨナラし、弟分も兄貴に対等に伍したい。メジャーリーグでの実績と名声はシェーンの方が上なのだから、意地があるだろう。ライヴァルはアンディー、だ。

岡田監督 いきなり爆笑スピーチ (デイリースポーツ)