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Hanshin Tigers Series 2024

江草、相木、桟原、筒井で完封リレー(13日・ONNA赤間)

2006-02-13 21:28:29 | Spring Camp
 本日は、韓国のチャンピオンチーム、三星ライオンズとの練習試合。タイガースの先発は、ローテーション入りを目指す左腕・江草仁貴。【1回裏】1番チョ・ドンチャンに初球いきなり143㎞を投げて、度肝を抜かされた。打席のバッターもそうだろう。
 2球目のスライダー(126㎞)も外れて、「0-2」になったが、3球目の141㎞をファウルさせ、完全に振り遅れたバッターは唖然とした表情でマウンド上の江草を見上げている。4球目の142㎞を呆然と見送り、5球目の144㎞(MAX)でバックネットにファウルを打たせ、最後は外のフォーク(136㎞)を打たせて、ピッチャーゴロ。

 格の違いを見せ付ける、江草。しかし、2番キム・ジョンフンに2球目の甘いスライダー(136㎞)を叩かれ、三遊間を破るヒット。さらに3番・左打席のヤン・ジュンヒョックの初球に暴投するが、3球目の速球(142㎞)で詰まらせて、セカンドゴロ。4番キム・ハンスには「2-3」にするが、最後は144㎞の速球で空振り三振に仕留め、貫録勝ち。

【2回裏】5番・左打席のパク・ハンイにも速球(141㎞)で詰まらせ、サードゴロ。不馴れな(!?)サード、前田忠節がお手玉するが、間一髪アウト。6番パク・ジンマンにも速球(142㎞)で完全に詰まらせ、ファーストフライ。7番ヂン・カクリョンは初球(143㎞)を打ち上げて、ライトフライ。危なげないピッチング、江草。

【3回裏】8番・左打席のカン・ドンウにも初球を打たせて、ファウルフライ。しかし、これをサード前田が捕球できず、結局「2-3」にしてから、141㎞を打たせて、ショートゴロ。深い位置から鳥谷敬が捌いて見せた。昨日(12日)のようなブザマなプレーは二度と見せてくれるなヨ、と思う。
 9番キム・ジェゴルには4球目の143㎞をジャストミートされたが、ライトフライ。1番チョも早々に「2-0」に追い込んで、4球目のフォーク(128㎞)で空振り三振! 見事なピッチングだった。
 前日の先発、能見篤史が130㎞台前半の球速に終始しただけに、江草の球速、球威には目を瞠るものがあった。レヴェル(格)の違いがあったとはいえ、このピッチングなら、先発でも十分に通用すると思えた。

【4回裏】2番手には移籍のサイドハンド・相木崇が登場。そういえば【4回表】のライオンズのマウンドには、昨シーズン1年間タイガースに在籍したジェイミー・ブラウンが登場していた。先頭の浅井良にヒットは打たれたものの、その後は打ち取り、無失点。
 1年前はちょうど現在のクリス・オクスプリングと同じ立場で、先発ローテに入れるか、興味の的だったが、見事に期待を裏切ってくれた。しかし、それも若手の成長を見込んでいた首脳陣の「想定内」だったが。今年のオクスプリングはどうか? 若手投手陣に勝てるか?

 相木は先頭の2番キムを「2-2」に追い込みながら、抜いたスライダー(121㎞)を引っ掛けられ、レフト前ヒットを浴びるが、3番ヤンを同じく抜いた球(114㎞)でセンターフライ。4番キムをシンカー(120㎞)シュート(136㎞)で追い込んで、最後は高めの釣り球(139㎞)を振らせて、空振り三振! お見事!! 5番パクも高めの釣り球(135㎞)で詰まらせて、レフトフライ。このピッチャーは「使える」。

【5回裏】も相木は3者凡退に打ち取り、【6回裏】から3番手に桟原将司が登場。ライヴァル(になるであろう)相木が2回を無失点。サジキも負けてはいられない。先頭の9番キムの3球目に早くも144㎞を計測「2-1」。そして、4球目にスライダー(128㎞)を配して、ハーフスウィング、三振! この球速の落差!!
 1番チョにも初球カーヴ(109㎞)で目を眩ませて、2球目(145㎞)ファウル。3球目(144㎞)を詰まらせてライトフライ。この日ヒット2本の2番キムには2球続けて、スライダー(128㎞)を配し、3球目の147㎞(MAX)でセカンドゴロに打ち取る。

【7回裏】3番ヤンに「2-3」にするが、143㎞で詰まらせて、セカンドゴロ。4番キムにも初球の143㎞(シュート)でバットをへし折り、2球目のカーヴ(111㎞)で翻弄して、サードゴロ。5番パクにも「0-2」にするが、143㎞で棒立ちにさせ、シュート(139㎞)でファウルさせ、最後は142㎞で詰まらせて、ショートゴロ。ショート鳥谷の送球がやや不安定なのが気になるが。桟原はここで降板。彼も貫禄を見せた。

【8回裏】4番手には左腕・筒井和也。6番パクに「2-0」から3球勝負でスライダー(124㎞)を落として、空振り三振! 代打パク・チョンファンには136㎞を打たせて、サードゴロ。代打キム・ヨンボクにも「2-1」と追い込んで、最後は内角にズバッと136㎞を決めて、見逃し三振! 筒井も安定感抜群。マウンド上の背番号19を見ていると、頼もしくなるのだが……
【9回裏】代打パク・ジョンホをサードゴロに討ち取ったものの、1番チョにデッドボール。2番キムにも「2-3」にして、不安が掠めるが、8球目(136㎞)を打たせて、ライトフライ。3番ヤンも初球(134㎞)を打たせて、センターフライ。レヴェルの違いで逃げ切ったか……「3対0」タイガースの完勝!

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