阪神タイガースの一応、代打の切り札なのに……東京ヤクルトスワローズに「4対3」1点リードされた【7回裏】1-OUT一塁二塁の場面で名前をアナウンスされたのに、京セラドームの観衆(35,768人)はあまり沸かない。期待感がその程度、なのだろう。放送席では(スカイA)上田二朗氏(70歳)が「今年の隼太を見ていると、非常に積極性があると言うか…」という頓珍漢なコメントを発している。元々初球から打ちに行く早打ちの打者なのだけれども……伊藤隼太(打率.297、1本塁打、2打点)。
打席に入っても、落ち着きがない。肩を何度も揺らしてみたり、深呼吸をしたり。打席での足の上げ方も、投手の投球動作にタイミングを合わせようとしているが、タイミングが合わないと簡単な凡打に倒れる。素人目に見ても、期待感が持てないから……
だから、打球が上がった瞬間、センターバックスクリーンに一直線! 普通の打者なら誰もが本塁打を確信するのに、観衆は半信半疑。沸き方が微妙。着弾した瞬間、放送席のアナウンサーも驚きの実況。そんなに驚くのって、失礼だろうってレヴェル。代打逆転3ランホームラン!
この打席は何故か(打席での)右足の上げ方が小さく、投手の投球(147km)にばっちりタイミングが合った。タイミングさえ合えば、東京六大学の三冠王(2011年=大学4年生の春のリーグ戦)の地力を発揮できるのだが……。
阪神・俊介、プロ初4の4だ!「1番」起用6試合で打率・462(SANSPO.COM)