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Hanshin Tigers Series 2024

天才・今岡、復活の5打点!(1日・横浜)

2007-10-02 22:25:55 | Koushien Stadium
 鳥谷敬の欠場(右脇腹痛)を聞いたとき、真っ先に頭に浮かんだのは「大和」の二文字。【5回裏】1-OUT_1,2塁で高いバウンドのショートゴロを(送球を焦った)ショートのベテラン秀太が弾いて、手痛いエラー! その瞬間、マウンドで引っくり返り、グラヴを(思いっきり!!)叩きつけた先発ベテラン下柳剛
 1-OUT満塁のピンチになって、再びショート正面へのゴロ。またしても、併殺のチャンスだったが、秀太の送球がスローモー(に見えた)で1塁「セーフ」。併殺崩れの間に1点を献上……またしても、グラヴを叩きつけ、怒りを顕わにする下柳。 

 下柳は打たせて取るピッチャー。今まではこんなことはなかった。今まではショートでフルイニング連続出場(398試合)を続けいていた鳥谷が(意外に)堅実な守備を見せ続けて、(グラウンド・ボール・ピッチャーの)下柳の≪怒り≫に火が点くようなことはなかった。
 秀太は30歳を過ぎても、未だに若手のような“初々しい”(危なっかしい)(不安定な)プレーをすることがある。ベテランでありながら(なかなか)堅実さが身に付かない、珍しい選手だが、それ故にレギュラーを獲りきれなかった。
 鳥谷が欠場するなら、ここは若手を抜擢して、2年目の(前田)大和を起用して欲しかった。若手(2年目)でありながら、ベテランのような堅実な守備を見せる大和は(きっと)下柳の≪お眼鏡≫に適ったことだろう。
 ベテラン選手を使いこなすことに掛けては、≪手練≫の岡田彰布監督だが、こと若手の登用に関してはいつも≪後手≫を踏んでしまう。この欠点さえ直れば、真の名監督になれると思うのだが…… 

 この試合、先制したのはタイガース。初回に2番・関本健太郎が1,2塁間を抜いて、2-OUT後、4番・金本知憲の内野安打で1,2塁。ここで5番「帰ってきた」今岡誠が初球を打って、左中間スタンドへ(第3号)3ランホームランを放って、「3対0」! 久々に今岡の気持ち良い一撃を見た。しかし、それにしても「第3号」か…… 

【5回表】には先頭の下柳が「2-1」と追い込まれながら、左腕・吉見祐治からレフト前に流し打って、出塁。こういうバッティングを見ると、この試合に懸ける下柳の≪意気込み≫のようなものが伝わってくる。その≪思い≫は(この裏の)【5回裏】に爆発することになるのだが……
 2-OUT後、3,4番が四球で歩いて、2-OUT満塁になって、5番・今岡に打席が回ってくる。チャンスに滅法強かった2005年の今岡が戻ってきて、1,2塁間、セカンドのグラヴを弾いて、2者が還って、「5対0」! 久々の楽勝に見えたのだが…… 

【7回裏】『JFK』の先陣を切った左腕ジェフ・ウィリアムスが「まさかの!」3ラン(金城龍彦に第13号)を喫して、「5対4」1点差にされて、【8回裏】に久保田智之、そして【9回裏】に向け、藤川球児の準備が始まるが、【9回表】先頭の矢野輝弘がセンター前ヒットで出塁して、2-OUT後、代打・桧山進次郎の敬遠を挟んで、4連打で「9対4」(5点差)!  

 これで藤川の出番が無くなり(セーヴ・シチュエーション消滅)【9回裏】のマウンドにはダーウィン(・クビアン)が上がったが、このダーウィンが3連打を浴びて、1-OUTも取れずにKOされて、「9対6」3点差に迫られて、急遽、藤川の出番。
 しかし、この試合に勝てば、CS<クライマックス・シリーズ>進出が決まる重要な試合なのだから、5点差であろうと、セーヴが付かなかろうと、【9回裏】の頭から藤川を投入すべきだったと思うが……岡田「采配」。
 急遽、登板の藤川はソロホームラン一発(村田修一に第31号)を浴びて、「9対7」2点差に迫られるが、何とか試合を締め括って、予定外の(70試合目登板)45セーヴ達成! CS進出も決めて、10月≪初勝利≫。 

上園 新人王狙い今季最終戦先発出陣 (デイリースポーツ)


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