1 生命エネルギーのおおもとが不足すると、慢性的に耳鳴りが起こる
(腎陰虚)
50歳前後になれば、誰でも気力や体力がおとろえます。このような老化
現象は、生命エネルギーのおおもととなる腎の精が慢性的に不足して腎の働きが
おとろえるために起こります。
からだがこのような状態にあるときにかぜをひいたり、精神情緒が不安定に
なったり、発汗や出血あるいは下痢、持続的なストレスなどによる消耗が重な . . . 本文を読む
脾と胃の病証
脾胃は中焦に位置し、経脈で相互に絡属しているので、脾と胃は相表裏とされ
ます。脾は水穀の運化を主り、精微を輸布して蔵営(営養物質を蔵す)します。
胃は受納を主り、水穀を腐熟するので、「水穀の海」と呼ばれます。脾気は昇、
胃気は降で、燥湿相済し、共同で飲食物の消化、吸収と輸布を完成させ、気血
生化の源となり、「後天の本」とも称されます。脾はまた主統血、主四肢、
主筋肉の機能を持ちます . . . 本文を読む