今月の所沢ミューズは凄い。11日にはゲルギエフのそれこそボリュームたっぷりのロシア音楽を堪能した後に、今日は久しく体験しなかった涙が出るほどの感動を味わった。超のつくほどの素晴らしいブラームスのバイオリンソナタの全曲演奏会だった。最初に演奏された2番のソナタこそ自分の所持するCDとの聞き比べをしてアファナシェフとの時はとかスークとカッチェンとの演奏ではとか比較しながら聞いていたが途中からは二人の演奏に完全に引き込まれ、それこそ素晴らしさに手に汗がにじむくらい緊張して聴いていた。
クレーメルの引き締まった音色とツィメルマンの包み込むような柔らかい音色が溶け合いブラームスのロマンテックなメロディーを醸し出し、1番ではそれが最上の形で表現された。また3番では二人の個性のぶつかりがスケールの大きな表現となって、現われその迫力に圧倒された。昨年の6月に聴いたツィメルマンのしまりの無いふらつく音色は消え去り1音1音に迫力を感じた。
アファナシェフとのブラームスは、ロマン性ではなく底なしの沼に引きずりこまれそうなペシミズムを感じたが、今日の二人の演奏には外に向かって束縛をとき解く解放感を味わった。
アンコールにフランクのソナタを始めたのにも驚かされたが、これまた超のつく名演奏だった。全曲ではなかったが何かステーキのあとのビーフシチューの味わいのようで食べすぎで消化不良を起こしそうな贅沢なコンサートだった。
クレーメルの引き締まった音色とツィメルマンの包み込むような柔らかい音色が溶け合いブラームスのロマンテックなメロディーを醸し出し、1番ではそれが最上の形で表現された。また3番では二人の個性のぶつかりがスケールの大きな表現となって、現われその迫力に圧倒された。昨年の6月に聴いたツィメルマンのしまりの無いふらつく音色は消え去り1音1音に迫力を感じた。
アファナシェフとのブラームスは、ロマン性ではなく底なしの沼に引きずりこまれそうなペシミズムを感じたが、今日の二人の演奏には外に向かって束縛をとき解く解放感を味わった。
アンコールにフランクのソナタを始めたのにも驚かされたが、これまた超のつく名演奏だった。全曲ではなかったが何かステーキのあとのビーフシチューの味わいのようで食べすぎで消化不良を起こしそうな贅沢なコンサートだった。
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