とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

指揮者 若杉 弘氏 追悼

2009年08月09日 | Weblog
先日新聞各紙で指揮者 若杉氏の逝去が報じられた。今朝BS-HiのN響アワーで追悼番組が組まれた。
学生時代からコンサートに通っていたがN響の岩城、日フィルの小澤は記憶に残るが読響の若杉の記憶はない。70年代から三者とも海外での活躍が主体になり日本経済がバブルの波に乗ったころ、若杉氏はドレスデン国立歌劇場の常任指揮者の触れ込みで凱旋公演がなされ、その模様がNHKで放映された。そのときは世界第一級のオケを日本人がの思いで、経済も文化も日本が制するみたいな気持ちでVTR録画した。昨日改めてそのVTRを取り出して見た。
演目はシュトラウスのティル、最後の4つの歌=エディット・マティス、そしてブラームスの4番それこそドレスデンのお家芸的作品を披露した。

地震があった。我が家も結構揺れた。NHKのテロップ埼玉南部震度3、被害はなかった。

ただ聴き終わっての印象はマティスの印象に支配されたが、全体に整理整頓された音楽で強烈な印象はなかった。
今日のウェーベルンのパッサカリアもマーラーの9番も同様で端正な美しさを表現しているが、金曜日にたまたまバーンステインの9番を見ただけに、何か違う感じがした。
彼のCDは彼がケルン放送交響楽団常任時代に入れたシェーンベルクの編曲によるブラームスのピアノ四重奏が最初だ。
しかしこれも解説的な演奏で、やはり彼のメンタリティーは京風あっさり味なのだろう。その意味からは次の武満徹の「弧」「弦楽のためのレクイエム」三善晃のバイオリン協奏曲は耳に心地よい。





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