ザ・チャンピオンシップはすでにオールブラックスの優勝が決まってしまった消化試合だが、現在のところは205ワールドカップ1-4位で行われる世界最高峰のリーグ戦。2試合を観た
オールブラックス 36vs17 ロス・プーマス
前試合(9/10)は、前半「もしかしたら」と思わせるロス・プーマスの素晴らしい攻撃で戦ったものの、後半は選手交代での、戦力ダウンで終わってみれば 57vs22の大敗になったが、10月1日は地元でのホームゲーム。気迫をもって迫力ある展開を示したが、空回り、前半の終了間際にオールブラックスのこれぞラグビーを示す34分相手ボールのラインアウトをスチールしてのトライ、38分には相手ボールのキックをチャージしてのトライそして圧巻は残り数十秒を、自陣から回して走り切ってのトライと、前半で29-3のロス・プーマスをノートライに抑えた。しかも、このトライに21歳のCTBレイナートブラウンがいずれもからんでのトライであることも、次から次へと有望選手が出てくるところにオールブラックスの強さの源を見せつけられた。
でもロス・プーマスもこの日は後半戦をがんばった。キャプテン、クレービーが退場して前試合は後半崩れたが、今回はホームゲームの意地を見せ後半では14-7とオールブラックスを上回り、WC 4位の意地を見せた。今度日本で新生Japanとテストマッチが行われるが、Japanがロス・プーマスにどのような試合をするかが楽しみだ。
スプリングボックス 18vs10 ワラビーズ、
正直見ていて面白くない試合だった。ラグビーの醍醐味である、15人の個性を繋ぐトライこそがラグビーの醍醐味だが、この日の試合は、ただ「勝つため」の戦略が優先された。スプリングボックスはそのため確実に点を稼げる、キッカーであるモルネ・ステインをヤンキースに替え10番で起用し、それが見事的中し、2本のドロップゴール、60mのPGを含む6本のキックで18点を奪い、彼のキックでノートライで勝利した。その意味では終了間際のドロップゴールがこの試合のハイライトだった。
それにしてもワラビーズの勝パターンが見えてこない。イズラエル・ファラウの最大の武器がチームとして生かされないのはチームとしての戦略に欠いている。エディー・ワラビーズの声が上がらないのも不思議な気がする。
Japan トップリーグは1試合を観た
ヤマハが強い。前半ヤマハは5トライ33-0 勝負は決まった。それにしてもお客が少ない。最も私もTV観戦ゆえ、そのことは言えないが、以前は東芝の株主として応援していた(もっとも、大野と広瀬のファンだったが)会社の不祥事で、今はヤマハの株主になり応援している。しかし株主優待券は「磐田の試合だけ」なのが気に入らない。それはともかく、今日の試合は太田尾がいい味を出して、いい仕事をしていた。絶妙のキックでフォワードの団子三兄弟を使っている。日野も伊藤もJapanに選ばれたのは良いことだが、怪我が心配だ。ヤマハの欠点は先発と控えの差が大きいことだ。その差は、日本のディン・コールズと言われる日野と本人の差ぐらい感じる。この試合では、矢富の後釜がいないのも厳しい。矢富だったらあと3つ?はトライを獲れたシーンがあった。
早稲田 46vs12 筑波
これまで関東対抗戦グループは帝京大の一人勝ちだttが、各大学も打倒帝京大でチーム作りをしており昨年は明治が大手をかけたが跳ね返された。早稲田は促成栽培か?花園組を1年生を5人導入してのシーズン入りだが結果はいかに?と見たが、正直高校ラグビーを観ていないので、彼らの試合を観たのはこの日が最初だった。したがって誰が1年生で誰が4年かは判らずに見たがチームとしてはまとまっていたと思える。それに比筑波は試合慣れがまだできておらず、選手間のコミュニケーションが不足が敗因と思われる。早稲田にとっては怪我人なしで選手層の厚い帝京大と当たれるかにかかっていると思う。
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