今年はラグビーWCロンドン大会の年、その意味もあって今シーズンはスーパーラグビーも、各国ごとのテストマッチも面白い試合が多かった。日本では大学選手権は帝京大の独り勝ちで全体の底上げが図られたかは疑問だが、トップリーグに関しては第1ステージから面白い試合が多く楽しんだが、選手にとっては、厳しい日程の中で大変なスケジュールだったのではないか。
そうした中で上位5チームが5勝2敗で結局セミファイナル進出は勝ち点差でしかもいずれもが1点差の実力伯仲の中からのセミファイナル進出だった。いずれのチームも外人部隊の活躍がチーム勝敗の鍵ではあった。その意味ではサントリーの敗退はニコラスライアン、フーリーヂュプレアに変わるべき補強がなされなかったことが敗因のひとつと言えよう。
セミファイナルの結果
神戸製鋼 12vs41ヤマハ
シーズンでは2STで大敗したヤマハが大差でお返しした結果だったが、一番の勝因は9番矢富の動きだったと思う。これまでのヤマハはフォワードで前に出てもつまらぬミスをカバーできずに押し戻されるシーンの連続だった。しかし今日の試合は9番ー10番そして五郎丸が上手く戦況を読みフォワードを前に出し、勝負どころで矢富がフォワードを動かし得点につなげていた。それに加えて外人部隊が効果的なゲインをし、清宮戦略そのものがズバリ的中した内容だった。それに反して、神戸は9-10番が試合を作れずに終始し、外人部隊も孤立の場面が多くみられた。
東芝 15vs50 パナソニック
シーズン2stでは33-12で大敗したパナソニックが、試合開始から猛攻を仕掛け、圧倒した。終わってみれば一方的な試合だったが、勝因はやはりヤマハ同様にフォワードを効果的に前に進めた9番田中10番バーンズのコンビのなせる技だった。それに反し東芝は一人ステインの孤軍奮闘だけではゲームメイクは出来かねた。
両試合を見て感じたことは、圧倒的にフォワードに差があるチーム対戦は別として、フォワードが均衡した対戦では9番の瞬時の判断力、10番の確実な技術力(ヤマハの場合は15番)の出来が試合を大きく分けることをセミファイナルでは感じさせられた。10番に国産選手がいないことが今後の2019WC JAPANに向けての課題かなと思ったセミファイナルの試合だった。
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