わざわざ読んでゃ 「ゆずの宿」便り

「燃える湯魂Burning hot soul」の泣き笑い奮闘記

逢坂(おうさか)関

2012年01月26日 08時11分33秒 | 地域情報
 昨日の夜ばぁから寒さが戻んてきて、外は結構辛いがやけんど…、「茅葺プロジェクト」は、仕上げが近づいてきちゅうがです。



 「おうさかせき」という訓だけ聞いたら、何やら「大阪」と区別がつかんようになりそうながやけんど、漢字で書いたら「逢坂関」で、山城国と近江国の国境となっていた関所のことで「相坂関」「合坂関」「会坂関」らぁの書き方もあるがぁです。東海道と東山道(後の中山道)の2本が「逢坂関」を越えるきに交通の要となる重要な関やったらしいけんど…、京都やら滋賀やらはまるで土地カンがないきに、どうもピンと来んがです。
 また逢坂関は歌枕としてもよう知られちょって、百人一首でも二つの歌に詠まれ、どっちもなかなか深いがぁです。



 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 「蝉丸(第十番)」
意味は⇒これがげにまっこと、「東国へ旅立ちゆう人も、その人を見送っちょいて引き返す人も、ここでびっしりお別れをする」一方で、「知っちゅうもんも、知らんもんも、ここでびっしり出逢いゆう」という、逢坂の関ながやねゃ。




 夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 「清少納言(第六十二番)」
意味は⇒夜がまだ明けん間に、鶏の鳴き真似をして人を騙いちゃおうとしたち、函谷関(かんこくかん、中国河南省にあった関所)ならともかく、この逢坂の関はどいたちいかんちや(騙そうとしても、決して逢いませんよ)。



 さてどういて関所のことらぁ書いたかと言うたら…、「ゆずの宿」よりちくと上流とちくと下流の両方で通行規制がされよって、「10分通して50分止める」みたいなことやき、将に関所そのまんまながぢゃ。



 その関所をちくと奥へ進んだらこんなことになっちょります。もう半年も前に大規模土石流があったくながやけんど…、未だに足が竦む恐ろしい景色ぜよ。



 私の机には、今日もそんな関所を駆け抜けて届けられた大層なお荷物が…、まっこと今も昔も「飛脚さん」には頭が下がるぜよ

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