ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

エボラ出血熱と壊血病

2014-11-19 19:08:52 | Weblog


科学の進んだ21世紀にエボラ出血熱の感染で世界中が戦々恐々としている。
300年あまり前の世界では壊血病で想像を超えた人が亡くなっていた。
商船や軍艦の乗組員が長期の航海中に罹って乗組員の半数以上が亡くなって
死体の処理に困るほどだったらしい。
1000人の乗組員で出港した軍艦が帰港したとき乗組員が500人に減っている
凄い状態にもかかわらず一向に解決に向かわなかった。
その一番の原因は「人の命」を大切に考えていなかったからだろう。
船員が死んでも補充すればいい、と為政者は考えていた。
イギリス海軍のネルソン提督がスペイン艦隊を撃破したのはイギリス海軍が
壊血病の治療に柑橘(レモンなど)が効くことを熟知して乗組員に毎日摂取させて
健康な状態を維持していたからだった。
一方スペインやフランスの軍艦の状態は
不潔で壊血病で動けないような乗組員ばかりだった。
現在のエボラ出血熱は壊血病と違って感染症だから進んだ科学を持ってしても
簡単には解決出来ない。
壊血病に効くレモンのような薬が見つかれば良いのだが、中々難しそうだ。
しばらくは
感染地域の衛生状態の改善や病気に対する啓発を続けることが大切なのだろう。