ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

小松座公演「兄おとうと」を観る

2006-02-21 22:37:59 | Weblog
二ヵ月に一度の市民劇場で井上ひさし作の「兄おとうと」を観る。吉野作造(偉大な政治学者)と十才も年の離れた弟吉野信次(農商務省大臣)とのお話。楽しかった。作者のイメージから、面白いものだとは予想していたが、まさしく大当たりだった。大正デモクラシーの旗手となった自由で進歩的な兄と官僚のトップから大臣になった弟との政治信条の対立を歌とコミカルなスッテプやお芝居で軽妙に見せて、笑いを取りながら暗く厳しい時代に向かって行く様子をパロディにしてくれた。キャスチングがまた最高だった。兄作造は辻 萬長・その妻に剣 幸そして弟は大鷹明良・その妻に神野三鈴。それぞれ適役で、特に女性のスタイルと歌のいいこと。聞き惚れました。大正時代の髪型や服装そして踊る時の仕草に、モガというものを感じました。本当はよく分りませんが。テレビと違って生はいい。