オカリナ奏者とキーボード・パーカッション奏者のユニットで結成された「オカリナアートJOY」によるクリスマスコンサートが12日、一関市東山町松川にある「太陽と風の家」で開催されました。
今回同町松川の小野寺彩さんの企画で本県でのコンサートが初めて実現しました。
十数年前に脱サラし、オカリナの世界に飛び込んだオカリナ奏者の野口善広さん。
平日は自らオカリナを製作しながら教室を開き、土日は全国各地に演奏活動で飛び回っているそうです。
お二人は宮沢賢治関連のイベントでの演奏経験などもあることから、曲目も賢治に関する曲やクリスマスソング、自ら作った自然を題材とした曲など16曲を演奏しました。
トランクに入れた大小様々な20個以上のオカリナを曲目に合わせて使い分け、透明感のある音色を響かせました。
第1部ではご夫妻でオカリナを演奏する場面もありましたが、夫婦ゲンカをすると演奏が合わなくなるなど裏話もあり会場の笑いをさそっていました。
著名な曲は演奏に合わせて一緒に歌ったり、「きよしこの夜」の演奏では選ばれた数人の観客の方も合図に合わせてハンドベルを鳴らし一緒に演奏するなど会場は盛り上がっていました。
終了後、野口さんが製作したオカリナやCDの販売もありましたが、すごい人だかり。皆さんオカリナに魅了されたようです。その場で買い求めオカリナを吹いてみたりする人もいました。今頃、皆さん練習に励んでいるのではないでしょうか!
奥州市江刺区田原字中下田代にある及川ヒロ子さん方ではクリスマス・ガーデンリース展が開かれています。
休みを利用し趣味の分野で足を運んだのですが、先生とお話しているうちに東山町とご縁のある方だと分かり取材に変更しました。
はじめは市民の方々が作ったリースを眺めていましたが、先にリース作りを始めた地元のお母さんたちの作業を見ているうちに面白そうになって参加。
土台にコニファー、ヒムロスギ、ブルーボードという枝葉を麻ひもで巻きつけ、何種類もの松ぼっくりや赤い実、リンゴの形をした飾り物などを張り付けて大きめのリボンで完成させます。
1時間半ほどの作業を終えるとテーブルはあっという間にクリスマス模様のテーブルクロスにキャンドルスタンドが置かれ一足早いクリスマスです。
先生と地元の皆さんです。突然取材に協力していただいてありがとうございました。
リースを作りながらいろいろお話したり、アドバイスいただいたりととっても有意義で楽しい時間でした。また来年も挑戦したいと思います。
皆さんも本格的なリース作りやってみませんか?
一関市東山町松川にある「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」では千葉利英さんによる切り絵展が開かれています。
切り絵はカッターや定規、模造紙で風景などを表現するもので、もともとは白黒で表すらしいです。
千葉さんの作品は情景に合うように作るものによって色画用紙を決め、写真を撮って一枚の紙をカッターの刃先を細かく使いわけ緻密に仕上げています。
切り絵をはじめてからまだ5年ほどなのだそうですが、展示されている23点の作品の中には同館の作品も展示されており、二色の世界でうまく遠近感や立体感を表しています。
作品のほとんどが寺社や仏閣。茅葺き屋根や山の木々、木造の板張りなど立体的で建造物の影なども細かく表現されていました。
これは奥州市水沢にある正法寺ですが、日本一の茅葺き屋根をもつこのお寺の特徴をうまくとらえています。写真で見るようなこの切り絵に思わず写真撮影が好きなのか聞いてしまいました。すると会社の写真コンテストで優秀賞をとってデジカメを貰ったこともあると笑いながら話してくれました。切り絵の中で千葉さんの切り絵の技術と写真の腕前も見事に表現されていました。
一関市東山地域交流センター1階に12月1日、東山図書館が開館しました。
新しい図書館は一般図書25,351冊、児童図書16,349冊、新聞8紙、雑誌80タイトル、CD156点、DVD199点と内容も豊富になりました。
本、DVD、CDを借りたいときは利用者登録が必要なのでカードを作ってもらい、借りたものは「ひがしやまちょう」と名前が書いてあるオレンジのバッグに入れて借りてきます。
貸し出し期間は3週間なのでゆっくりと見ることができます。
大きな窓いっぱいに囲まれ木の香りが漂う広いスペース。
一角には仕切りのある部屋が設けられ、子どもが絵本を座って読むことができる空間もあります。この日は幼児を連れた若いお母さんも多く見られました。
オープンとともに15日まで石と賢治のミュージアムで開かれた「二十五菩薩を造る」で紹介された沖村正康先生のブロンズ像「立像(縦笛)」と「立像(横笛)」の二点が地域交流センターのロビーに。図書館の奥にはブロンズ製の「正座の猫Ⅲ」が展示されています。
図書館利用のほかにもこちらもどうぞご覧ください。