幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

彫刻家 沖村正康先生の作品集

2010年03月26日 | 東山町

先日、一関市立東山図書館に立ち寄って本棚を眺めていたら、以前紹介した彫刻家の沖村正康先生の作品集が4刊発行されているのに気が付きました。
作品集は個展を記念しその年ごとに発行されていますが、作品集Ⅳは2009年11月に東山町松川にある「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」で開催されたときの作品が掲載されています。
個展が開かれたとき沖村先生の講演もあったのですが聴講できなかったので東山町との結びつきを知りたいものだと思っていました。この本を開くとその内容が書かれています。

石灰岩で栄えたこの町には宮沢賢治が亡くなる前勤めた「旧東北砕石工場」(産業分野の近代化遺産として登録)があります。その創立者の鈴木東蔵氏が賢治を工場に招きました。東蔵氏の長男の実先生は賢治の研究もなさっていたようです。
実先生は谷川徹三氏と交友があり、沖村先生の師である高田博厚先生に賢治像の制作を依頼したといういきさつがあり、沖村先生は同町をよく訪れていたようです。
1994年に迎え橋が完成し、その親柱に彫刻をという話があったとき、現在の「石と賢治のミュージアム」の館長である藤野館長さんに同町松川にある二十五菩薩像の話を聞き、横たわっている飛天が土台となって制作したそうです。
その後も二十五菩薩像を作り続け、制作時のエピソードが記されています。

先生の作品は一関市役所東山支所近くにある迎え橋に飾られている「飛天」(ブロンズ)や東山地域交流センター入口ロビーに立像(縦笛、横笛)(ブロンズ)2体、東山図書館内の正座の猫Ⅲ(ブロンズ)があります。
同町を訪れた際はぜひご覧ください。

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東山中学校卒業生招待

2010年03月13日 | 幽玄洞

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幽玄洞観光とげいび観光センターでは12日、一関市立東山中学校の卒業生を招待しました。
毎年恒例の行事として行われており、今年は卒業生85名と引率の先生が見学しました。
この日は数日前に全国各地で大雪が降ったため、幽玄洞の周りにもまだ雪が残っており例年より寒い日でしたが、友達同士で歌を歌ったりと元気いっぱいの様子。
2、3回は入洞したことがあるという生徒さんが多かったのですが「迷路みたいで楽しかった。」とか年中13度の洞内の気温に「暖かかった。」と驚いた生徒さんもいました。
鍾乳洞は初めてという県内出身の先生もいらして「入口までの山がすごかった。」と少々バテ気味の様子もうかがえました。
15日の卒業式を目前にして最後の思い出作りとなったようです。

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猊鼻渓 名船頭 忠さんの今

2010年03月09日 | 東山町

一関市東山町にある日本百景の一つ猊鼻渓は砂鉄川の両岸に石灰岩の渓谷が連なり、船頭さんが棹一つで舟を操り「げいび追分」を歌うのが名物となっています。
かつて船頭の一人だった「忠さん」こと佐々木忠市さんは船頭歴50年、定年をむかえてからもお礼返しとして69才まで舟をこぎました。
昭和4年1月生まれで81才になったばかりの忠さんは現在、東山芸術文化協会会長、東山ボランティア連絡協議会会長、老人クラブ長生会会長など歴任しているほか「げいび追分」伝承会の歌の指導もしています。


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これは忠さん直筆の 「げいび追分」の譜面です。-高齢者教室の民謡テキストよりー

時折、幽玄洞にも立ち寄って昔話を聞かせてくれることもあります。
忠さんは小学校の頃よりお母さんから民謡を教えられ歌い始めたそうです。
昭和26年、NHKののど自慢大会で1等(昔は優勝とは言わなかったそうです。)になり、それがきっかけで民謡の勉強をして船頭になりたいという思いを募らせたそうです。念願が叶い21才で船頭という天職につきました。

歌のレパートリーは100曲以上、好きな歌は「げいび追分」はもちろん「南部牛追い唄」も。歌だけでなく、園芸も趣味の一つになっています。
多くの役職を務めるかたわら、ボランティアで地元の老人福祉施設に月1回民謡を聴かせる活動も行っています。
この日もこれから行く予定と話していました。
その胸には50年無事故表彰のバッジを輝かせながら、今日も名船頭「忠さん」が愛車のバイクで東山の街を走ります・・・

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地コーラ近日発売!新地ビールも試作! 世嬉の一酒造

2010年03月04日 | 一関市

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一関市田村町にある世嬉の一酒造は大正7年に創業した老舗の蔵元で、敷地内にある建物群は国登録有形文化財に指定されており、酒の民俗博物館も併設されています。

同社では数多くの銘酒を生み出す一方で、地ビールの開発にも積極的に取り組んでいることで知られています。
2008年にはビール用新品種として開発された小春二条大麦を農事組合法人アグリパーク舞川(一関市)が生産し同社が醸造。「こはるビール」として発売し、昨年は1万8千本分を完売しました。
この春、その地元産の同大麦を使用した地コーラ「こはるコーラ」を製造し発売することになり、話題を呼んでいます。
幅広い年代で安心安全に飲める特産品ということで造り出されたこのコーラはリンゴ果汁やショウガなどが原材料で、体に害のない清涼飲料水です。
先月東京で開催された「こだわり食品フェア」で発表したそうですが、自然食品を取り扱うところから添加物を使用していないということで、取り扱いたいという問い合わせもきているそうです。
訪れたこの日は最終調整の段階でまだ発売されていませんでしたが、新聞掲載後は早速購入しようと来店する方もいて評判も上々とのことです。
さらに今度は最近話題の「南部一郎カボチャ」を使用した新ビール「パンプキンエール」(仮称)の試作品も完成させ、先月末には試飲会が行われて、こちらも参加した方々から好評だったようです。
「南部一郎カボチャ」は同市厳美町の本寺地区一帯で2008年から栽培されているカボチャですが、地元にいてもまだ実物を見たこともありません。食べたことがある方はまだ少ないのではないでしょうか。高糖度で甘みが強いそうです。まだ季節的にお店に出ていないので、写真を掲載できないのが残念です。

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同社のレストランではいち早くメニューに登場。「カボチャ餅」やサラダなども通年ではないそうですが、メニューに加えているそうです。

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そのほか売店の入口にはホワイトデーに向けて好適品コーナーを設けてキャラメルエールを陳列しています。バニラビーンズを使用し、ピンクのラベルがかわいい発泡酒です。ギフト用の素敵な包装用品も用意してありましたので、女性に喜ばれると思いますよ。
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同社の地ビールは常時10種類はあり、季節限定も含めるとそれ以上あります。
人気ベスト5というのが気になり第1位と第2位を紹介しましょう。

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左が第1位の「ヴァイツェン」。ワールドビアカップのビール部門で初めてモンドセレクション金賞を受賞した商品です。
真ん中が第2位の「オイスタースタウト」で三陸広田湾産(岩手)のカキを使用しています。
世界的にも高く評価され、ロサンゼルスやジョージア州のレストランにも出る予定だそうです。
同社の商品をもっとご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
http://www.sekinoichi.co.jp


地域の人たちが誇れる商品作りを目指す同社の商品開発の意欲は、これからも斬新な商品をこの世に送り続けることでしょう。

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