廣東料理「亜細亜」 (アジア)

その歴史は古く創業は1947年(昭和22年)。
私もかねてより五反田に「亜細亜」有り!という話を聞いていたのですが、訪れるチャンスに
恵まれず、今回が初訪問。地元の方々に長く愛されている老舗店のランチに期待が高まります。
場所は五反田駅東口より徒歩1分の利便性の良い立地。
店の前のスタンド看板を確認後入店すると、ピークタイムを外してはいるのですが、
1階席はお一人様を中心にまだ満席状態。
2階へどうぞ、との声かけで、利用は2階、4人がけテーブル席を贅沢にも独占です。

細長い店内をダークブラウンの椅子とテーブルで設え、窓には赤いオーニングテント。
東口ロータリーの緑が清々しく目に飛び込み、程よくレトロモダンな雰囲気です。

卓上調味料:有り(醤油、酢、胡椒、からし)
その他:爪楊枝
着座後:グランドメニュー、箸(ロゴ袋入り)、氷水
グランドメニューからも注文できるようですが、オーダーは予め心に決めてあります。
日替りランチに店の絶対のエースと謳われるシウマイを組ませようと――。

日替りランチ@750
この日は、卵ひき肉炒め、野菜炒め添え。ライス、スープ、ザーサイ付。
仕切り皿にザーサイまでを乗せたおかずプレートでの提供。
スープは昭和一直線のお醤油ストレート味とは少し違い、塩味をベースに醤油は微量で
仕上げにネギを散らしています。

焼賣(シウマイ)4ケ @500
ちなみに注文は2ケ(@250)からでもOK。
うっすらとした桜色の容姿で、ただものならぬオーラがびんびんであります。
さっそく、辛子醤油を作りスタンバイ。とその前に――。

おかずプレートからちまちまつまみ、ご飯をもぐもぐなんてスタイルは、
昼飯ガッチリ派の自分には性に合わない。
日替わりメンバーは白飯にのせて自前丼の出来上がり~!
さあ、食べるぞー!!
塩でたまごの濃厚なコクと旨みを引き立てた(卵ひき肉)炒めは、しっとりふっくらで
中華でしか味わえない質感、また、野菜炒めは油がきれいに回った醤油味で、
この強力タッグに勝る喜びはなし。
プレートに置かれた状態ではちょっと寂し気だったおかずも個々の力を存分に発揮し、
躍動的な日替りランチに昇華したのであります。

シウマイは箸で切れるふんわりやわらかボディ。
口の中でとろけるような肉餡は大き目にカットされたタマネギとよく練られた
ミンチ肉の自然な甘みで優しく魅惑の口当たり。
それほどスレンダーなわけではないのですが、あざとさが全くないので、
飽きがこないのです。
さすが老舗店のシウマイ、一朝一夕では成り立たないものを背負っていますな。
もちろん、なにもつけなくても十分に満足ですが、味変も試してみたりと、
4個美味しく完食。美味かったー。

当店も単なる街場の日式広東料理にあらず。品数をいただいてはいませんが、
歴史を刻んだ店のみが持つ「風格」を味の節々に感じました。
当面、五反田方面での仕事が多くなると思うので、ランチのローテーション入りは決定!
とともに機会を作り、今度は夜にお邪魔したいと思っています。

亜細亜 (アジア)
東京都品川区東五反田1-13-9
TEL 03-3441-7824
営業時間/11:30~14:00 17:30~22:30(L.O.21:45)
定休日 木曜日 -店舗情報「食べログ」より-







