浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ116号(2016年9月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔慕情〕 (天)延山みえ
ストレート好きやねんでで終わる恋
兼題〔おろそか〕(天)川端一歩
老人をおじゃま虫だと言う政治
自由吟 (天)近藤正
古代史の頂点きわめ兵馬俑
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兼題〔おろそか〕1
田原弘子 )おろそかに育てし花は蕾のみ
平嶋美智子)おろそかにならない様に書く句箋
田中邦夫 )勉強がおろそかなれば人に負け
延山みえ )おろそかになってしもうたこの国は
猪口茂 )おろそかにしてはならない我が人生
喜多佐津乃)孫の事聞き間違えてそわそわと
井上正道 )沖縄をおろそかにするアベ政治
江島谷勝弘)いいかげんとなげやりなのは俺のこと
川端一歩 )愛妻にオイとは何だ名前呼べ
江島谷勝弘)おろそかにしますと抜けぬ五七五
田中邦夫 )体力をおろそかにして夏に負け
川端一歩 )本買って読まずに積んでおくだけで
坂東元紀 )日本語をおろそかにして英会話
近藤正 )沖縄をおろそかにする国のエゴ
井上正道 )統一をおろそかにせず前を行く
田中邦夫 )民の声おろそかにする安倍政治
近藤正 )障害者かるがるしくもめった切り
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兼題〔おろそか〕2佳句
近藤正 )九条を疎かにしていませんか
井上正道 )師の教えおろそかにせず精進す
延山みえ )おろそかな思いで人生渡れない
田原弘子 )食べものをおろそかにするな我家訓
延山みえ )おろそかにしてはならない人の縁
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兼題〔おろそか〕
人の句 坂東元紀 )株高も実経済をおろそかに
地の句 江島谷勝弘)9条をおろそかにする罰当たり
天の句 川端一歩 )老人をおじゃま虫だと言う政治
軸吟 荒川鈍甲 )佐田岬の命は知らぬ再稼働
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兼題〔慕情〕
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田原弘子 )信頼の医師軍団に慕情湧く
井上正道 )慕情寄せときめき人も今は亡し
平嶋美智子)淡く淡く慕う心の続く日々
猪口茂 )嗚呼慕情少年の恋あの頃は
猪口茂 )ささやかな慕情があれば生きられる
江島谷勝弘)もう一度スイスランドへ行きたいな
喜多佐津乃)ただいまと伝えた地蔵今慕情
荒川鈍甲 )王位捨てられぬ恋する軽王子
喜多佐津乃)里帰り見送る母の影慕情
田中邦夫 )夕闇が二人を包む慕情かな
延山みえ )慕情とは大正ロマンの香りする
川端一歩 )南港の夕日が好きで逢いに行く
江島谷勝弘)人の恋切ないとこを見てしまう
井上正道 )死神に慕情寄せられ後期入り
荒川鈍甲 )追憶を抱いてギターが忍び泣く
田中邦夫 )良き人の京都慕情がよみがえる
川端一歩 )九条にほのかな恋をしています
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兼題〔慕情〕2佳句
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喜多佐津乃)宗谷岬目前にある旅の跡
田原弘子 )ワンシーンラストに慕情問いかける
平嶋美智子)乳飲み子と見つめ合う母柔和な目
江島谷勝弘)五十年合っていませんあやめちゃん
田中邦夫 )蕪村翁芭蕉慕いて旅をする
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兼題〔慕情〕
人の句 荒川鈍甲)後ろ指される逢瀬風の盆
地の句 川端一歩)あの人の笑顔を遠くから眺め
天の句 延山みえ)ストレート好きやねんでで終わる恋
軸吟 近藤正 )屋島から夕陽に誓う夢がある
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兼題 「自由吟」1
猪口 茂 )汗かいて働ける身に感謝する
坂東元紀 )日銀が大株主の資本主義
坂東元紀 )貧困を手招きしてる自衛隊
井上正道 )四年後はどうなることかオリンピック
井上正道 )バーベルに頬すりよせて銅メダル
平嶋美智子)戻れない今を大事にしなければ
平嶋美智子)暑いねにまだこれからと言う返事
田原弘子 )金メダル予想以上に困惑す
江島谷勝弘)靖国はみんなで参りゃ恐くない
田中邦夫 )島人に寄り添う心ない総理
延山みえ )孵化おえて旅立ってゆく揚羽蝶
荒川鈍甲 )父は空母は大地と誰か言う
江島谷勝弘)コスモスが咲いてコウロギ目を覚ます
近藤正 )辞めるべき時は近いとのたまりき
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兼題 「自由吟」2佳句
田原弘子 )体温を越える暑さと日々奮闘
荒川鈍甲 )毎日のニュースをテェックする自民
喜多佐津乃)鮮やかなハイビスカスが秋を呼ぶ
延山みえ )好奇心持った女性は美しい
近藤正 )原子炉の悲鳴を聞かず再稼働
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兼題 「自由吟」
人の句 江島谷勝弘)蜩がなきだしました秋が来る
地の句 田中邦夫 )人逝きて残した言葉胸に生き
天の句 近藤 正 )古代史の頂点きわめる兵馬俑
軸吟 川端一歩 )メダルなき人にも拍手して迎え
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