浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

2016年1月吉日 詩集♪阪神淡路大震災:指が出会った魂

2016-01-17 16:50:43 | 朗読詩集

2016年1月吉日詩集♪阪神淡路大震災
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  ♪指が出会った魂
☆地震発生1995年1月17日午前5時46分 阪神大震災から21年が経過した
当時大阪府堺市の大和川近くの自宅マンション4階で早朝に揺れ起こされた
刻々と報道される規模の大きさに唖然とし身体が緊張し興奮と震えを
感じた事を思い出す
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 発生3日後に救援に行った西宮市の甲子園近くで2階建ての木造家屋が
2メートル程の高さに破壊しているのを目の前にした時は地震エネルギーの
凄まじさに恐れを感じた
 西宮市の灘の酒蔵が崩壊し周辺では酒の匂いが街全体に充満しており
異常な雰囲気に包まれていました
 甲子園球場前の道路下水道管が破裂して飲み水を求める多くの被災者が
鍋やバケツを持って列を作って整然と並んでいた事も印象に残っています
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 私は堺市の商売人の民主商工会役員でしたが、京都市の商工団体役員が
電話で所属会員に被災地の道路は陥没して乗用車は役に立たないから、
寄贈できる単車を乗って来て置いて行って欲しいと
適確に指示しており感心しました
 数年後に全国の民主団体交流集会が千葉県で開催された折 
阪神淡路大震災で中華飲食店テェーンを全て破壊され商売の見通しや
借金返済の目処も立たず 近くの公園で支援の差入れ酒を飲み合って
過ごした商店主は当時は酒でも飲まなければお先真っ暗で自殺していたと
思うと発言されていましたが
参加者の自営業者も同じ想いで聞かれていた様に思います
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 新聞発表される死亡者名簿を業務でパソコンのデータ処理をしている
癖で何気なく入力し始めると毎日500~1000人が発表される
3000人程入力後、余りの多さに中断しようとしたが被災死者の
「名前を忘れないで欲しいと言う」声無き魂の声に圧倒され
入力を辞める事が出来なくなりとうとう5000余人の入力を
完了した時は思わず被災地に向かって手を合わす  一瞬に奪われた
命の重さと魂をパソコンのキーを打つ指は未だに忘れず覚え込んでいる
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 ☆2016年1月17日現在の被害数
死者6434人、全半壊(焼)約47万世帯 今なお退去を迫られる借り上げを
復興住居者など苦難が続いています
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