浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ95号(2014年12月)

2014-12-19 14:35:57 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ95号(2014年12月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔気まま〕 (天)猪口茂):今日もまた気まま川柳一捻り
兼題〔番〕 (天)井上正道):開錠の番号忘れ閉じこまれ
自由吟   (天)近藤正) :年の瀬に色塗り替える総選挙
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兼題 「気まま」1
千恵子)蝶よ花自由奔放気ままな娘
平嶋美智子)気まま者兄弟までに嫌われる
坂東元紀)ニートでも気ままにしているわけじゃない
喜多佐津乃)ストレスを抱けば気ままに菓子を食う
千恵子)ありのまま気ままに暮らす呑気者
近藤正)気ままさの良さはストレス残さない
荒川鈍甲)気ままにもじり貧見越す暮れ選挙
坂東元紀)気まましてすぐにネットにさらされる
近藤正)何事も頓着せずに金婚式
川端一歩)年金のきままはたかが知れている
江島谷勝弘)いきなり冬気ままな気候たまりません
千恵子)臥す床で日毎赤子に還る人
江島谷勝弘)あと何年気まま暮らしできるかな
田中邦夫)人生はのたりのたりと気兼ねなく
田中邦夫)きままにはそうはいかないこの世情
小林妻子)気ままです川柳街道半世紀
兼題 「気まま」2佳句
延山みえ)この人生すべて私のものだから
田中邦夫)気ままにはさせない政治民の目で
文子 )今朝早く気ままに歩く紅葉見て
川端一歩)定年になって気ままの趣味に生き
延山みえ)末っ子の気まま娘も母となる
坂東元紀)もう少し皆が気ままに生きてよい
佐津乃)手を離れ風船気まま飛んで行く
平嶋美智子)上役の気ままに部下の憂鬱さ
延山みえ)後少し気ままに生きて何故悪い
荒川鈍甲)あの世とやら行ったら気ままするつもり
人の句 弘子)徘徊で気ままの動く認知症
地の句 江島谷勝弘)気ままでは第一人者橋下さん
天の句 猪口茂)今日もまた気まま川柳一捻り
軸吟・ 荒川鈍甲)手も足も伸ばし気ままな里帰り
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兼題 「番」1
弘子 )一番を維持することの難しさ
猪口茂)革新の議席増加の出番だよ
小林妻子)番頭が仕切る老舗も消えていく
井上正道)診察の番を待つ間に熱上がる
荒川鈍甲)増税の延期で選挙する茶番
江島谷勝弘)番記者もおもてなしには筆も折れ
延山みえ)番犬はなくなりペット小型犬
千恵子)うちの犬バイクの音に啼き出す
平嶋美智子)さあ終活順番ならば私やな
坂東倫子)コーヒーより出花所望され
荒川鈍甲)順番にオナガ前線来る師走
弘子 )交番に警官留守で電話のみ
坂東元紀)九子置く黒番すぐに地を減らす
田中邦夫)もういらん安倍政権を番外に
喜多佐津乃)日の丸の弁当作った母がいた
川端一歩)やりたいな番台座るお仕事を
猪口茂)商売は番頭次第生き残り
兼題 「番」2佳句
千恵子)一番より二番の方が似合ってる
坂東倫子)番犬に頼って暮らす老いひとり
喜多佐津乃)一番星探す町並み狭い空
荒川鈍甲)いま出番むかし番外だった党
田中邦夫)一番になれば目標見失う
平嶋美智子)一番に手を上げいつも無視される
文子 )ここ一番達者に歩く九十路でも
延山みえ)バッキンガムの番兵さんとハイチーズ
小林妻子)いつか来る春待ちわびる番外地
江島谷勝弘)沖縄の勝利が今年いち番や
人の句 川端一歩)いち番に茶髪の孫が見舞い来る
地の句 坂東元紀)武器輸出出番まだかと大企業
天の句 井上正道)解錠の番号忘れ閉じ込まれ
軸 吟・近藤正)娘たち番茶も出花時を待つ
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兼題 「自由吟」1
猪口茂)人災の環境破壊地球荒れ
猪口茂)女児殺し尊命忘れまじ
文子 )晴れた空ベランダに立ち幸思う
弘子 )ベランダで咲く花すべてありがとう
弘子 )ポンと背をやさしく押して友が逝く
井上正道)可視化こそ冤罪なくす法の道
井上正道)沖縄は日本の夜明け希望の火
小林妻子)人間は無い物ねだりしてくらす
坂東元紀)我が家の湯たんぽ膝でにゃあと鳴く
田中邦夫)基地いらぬ沖縄吠えてカチャーシー
坂東倫子)口だけは達者だったがくたびれた
喜多佐津乃)行く先で暖炉の顔に身を写す
平嶋美智子)大金を使い解散誰のせい
文子 )芽を出して花にも平和な春を待ち
延山みえ)これしきのことでへこむな俺がいる
延山みえ)母さんに似る暇もなく死に別れ
荒川鈍甲)大輪の菊は清楚に御廉住まい
兼題 「自由吟」2
千恵子)ちょっとだけ気が早かった紅葉狩り
近藤正)ジャブジャブの金融緩和逆効果
兼題 「自由吟」2佳句
小林妻子)原発が狭い日本をせまくする
江島谷勝弘)バタバタとどこもかしこも総選挙
坂東倫子)音に聞く才女もだだの人だった
坂東元紀)アラブへの派遣社員が自衛隊
田中邦夫)好きですと言わないままが恋気分
千恵子)潔く女性大臣役を辞す
平嶋美智子)政策の誤りでしょう認めたら
延山みえ)なんとかなるけれど努力と気を抜くな
近藤正)オナガ勝ち安倍うろたえる西の風
江島谷勝弘)教育にパワ・セクハラはいりません
人の句 佐津乃)有難う言えぬ日もあるメッセジ
地の句 荒川鈍甲)世界平和へくなぐ確かな建白書
天の句 近藤正)年の瀬に色塗り替える総選挙
軸吟  川端一歩)脇見せずつれ合いだけを真っしぐら
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