浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ86号

2014-03-30 10:56:20 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ86号
(2014年3月)
会員作品は高齢者
(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天
兼題 〔痛〕(天)
 邦夫)戦争の痛み今なお療えぬ日々
兼題 〔蒸す〕(天)
 倫子 )蒸すも良し焼くもまた良しサツマイモ
自由吟(天)
 鈍甲)艶やかに宙天の実の雪化粧
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兼題 「蒸す」1
弘子)蒸し芋がおやつ代わりの終戦後
弘子)サウナ入り頭の方が先のぼせ
茂 )寒風下蒸しパン食し温まる
勇 )金沢の茶碗蒸しうどん旨かつた
勇 )さつま芋取れたて貰い蒸し芋よ
元紀)茄でるのにせいろに載せるそばの謎
倫子)仲人が切れた御縁を蒸し直す
正)焼きそばは蓋して仕上げちよいと蒸す
文子)さつま芋蒸すより焼くと人気あり
美智子)失敗を蒸し返されて立つ瀬なし
正 )じんわりと汁がこぼれる水餃子
一歩)愛情で蒸した赤飯艶がある
みえ )酔っぱらいくどくど話蒸し返す
文子 )餅つきも蒸しのベテラン忙しい
兼題 「蒸す」2
千恵子)病人の背中スツキリ蒸しタオル
千恵子)午後三時蒸し餞頭で盛り上がる
邦夫)昔から好きな食べ物茶碗蒸し
妻子)早朝の餅蒸す明り年の暮れ
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兼題 「痛」1
勇 )高齢者足腰痛い車イス
茂 )痛みをば予想もせずに消費税
弘子)待たされて注射に頼る痛み止め
正道)腹痛に今ももセイロガン
兼題 「痛」2
邦夫)豪雪が人を地域を痛みつけ
鈍甲)身の内の痛みに耐えて自己批判
佐津乃)古い傷暑さ寒さに顔を出す
文子 )九十路過ぎ痛む手足も移動して
千恵子)蒼蓋が取れて 一層痛くなる
美智子)ああ痛っ小さな秘密ばれてもた
弘子)階段で転んだ痣が痛み呼ぶ
美智子)痛いとこ衝かれた時の目のやり場
倫子)痛いほど手を握られた日の別れ
元紀)痛風を紛らすために迎え酒
みえ)いたいたし交通事故の松葉杖
妻子)痛烈なピカドンだつた悲惨さだ
兼題 「痛」3
一歩)医者嫌い歯の痛みには耐えられず
兼題 「痛」 佳句
佐津乃) 花束をほどき痛みを取ってやる
鈍甲) あかぎれで偲ぶ軟膏いろり端
茂 )神経が痛み感ぜぬ高齢者
一歩)友情が一生続く痛み分け
勇 )するめ食い歯痛で歯科へ皆抜かれ
文子)ラッシュ時押されて痛む足の先
正道)痛む足引きずりながら金を射る
倫子)痛いことしか言わぬのに人気者
みえ)まあまあとなだめて双方痛み分け
千恵子)それだけは触れずにおいてほしかった
人の句
元紀)じわじわと毒矢の痛み効いてきた
兼題 「痛」4
地の句
妻子)痛恨の極み柳友黄泉の旅
天の句
邦夫)戦争の痛み今なお癒えぬ日日
軸吟)
正 )激痛にのたうちまわる都構想
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「自由吟」1
美智子)裸木も温いお日様待っている
茂 )選挙民愚弄をすれば倍返し
正道)愛弟子の手作リチョコに舌づつみ
弘子)ソチ五輪茨が多い金の道
勇 )定期便福井の雪を乗せて来る
元紀)風邪引きがマスクでテロと間違われ
妻子)慎重に登る卆寿の坂は急
邦夫)メダル逃げ流す涙は金の色
「自由吟」2
佐津乃)都合良くヒントを呉れる友の声
みえ)為攻者よ弱者の切ない眼をみたか
倫子)限りなく天から白雪降りつづく
千恵子)大雪で軍隊歩き検診日
文子 )寒くても子供はる雪の中
みえ)人は皆神の試練の中にいる
倫子)勿体ない若い命を何故捨てる
佐津乃)浸る湯に仮の自分が溶けてゆく
鈍甲)蕗の菫にがみがさそう里景色
正 )大阪の市長は心ここに無し
「自由吟」佳句
邦夫)靖国に不戦を誓い戦する
美智子)無茶な策出してはばからない男
みえ )豆撒きで貧乏神は出てゆかぬ
「自由吟」佳句3
妻子)新聞を開く銃声交叉する
元紀 )竹槍で突つ込んでいくよな未来
「自由吟」佳句4
正 )安倍総理アジア諸国に疎まれる
文子)寒さにも負けずに延びる平和の芽
倫子)高笑いする政治家に嘘がある
鈍甲)解釈で憲法変える無法者
人の句
正 )大ジャンプ葛西選手のいぶし銀
地の句
千恵子)醜さを全部覆ってくれる雪
天の句
鈍甲)艶やかに南天の実の雪化粧
軸吟
一歩)都構想に怒リソチ五輪に泣いた
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ85号

2014-03-30 10:46:32 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ85号
(2014年2月)
会員作品は高齢者
(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天
兼題 〔灯〕(天)
 倫子)寒空に古寺の灯あたたかい
兼題 〔快適〕(天)
正 )原発ゼロでも快適な夏と冬
自由吟(天)
鈍甲)闘の中から手彙がぬっと秘密法
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兼題 「快適」
みえ)快適な生活出来る当てがない
勇 )初詣帰る足取り快適と
邦夫)リニアカー快適なれど車窓消え
倫子)快適に飛ばすマイカー車検済み
勝弘)乗りたいなビジネスクラスグリーン車
正 )湯たんぽが深い眠りに誘いこむ
典子)快適な言葉をくれたお坊さん
元紀)風通し快適すぎる我がボロ家
みえ)今の世であなた快適なんですか
千恵子)マラソンの汗を拭った快適さ
鈍甲)朝ぼらけ胸いっぱいに初日のむ
千恵子)快適に過ごしたいから頑張れる
邦夫)快適な暮らし見えない闇の中
倫子)快適に働いた日の椅子を去る
佐津乃)湯タンポを抱いて快適ここち良い
勇 )富士を見て快適気分湧いてくる
正道)快適な暮らしを壊す秘密法
弘子)快適さ求め息子は海外ヘ
兼題 「快適」佳句
文子)風呂上がり快適な耳童歌
茂 )快適な暮らし求めて選挙する
鈍甲)快適なホーム暮らしは夢の夢
一歩)快適な朝だ鏡が笑ってる
勝弘)明るくて電力安いLED
妻子)快適を夢見て三度の職を追う
佐津乃)成し遂げて一人ひと時茶がうまい

人の句
元紀)不便こそ快適だったかもしれぬ
地の句
典子)快適な床暖房が愚痴を吸う
天の句
正 )原発ゼロでも快適な夏と冬
軸吟
美智子)快適な春秋うばう温暖化
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兼題 「灯」
元紀)ロウソクの灯火都会かき消えて
文子)灯火にも集まる虫の数知れず
みえ)今だから希望の灯掲げよう
邦夫)マッチ売りの少女抱きたし灯を点す
典子)灯となって子供を待ちわびる
佐津乃)ローソクの灯りなつかし倉の中
勇 )誘導灯いつも矢印有難う
鈍甲)初恋は灯火管制ころの宵
勝弘)中国が尊敬される国となれ
千恵子)灯台に守られ進む海の路
美智子)幼子の笑顔心に灯がともる
倫子)御灯明先ず御先祖へ御挨拶
邦夫)軍靴の音街の灯隠す闇の中
弘子)海原を守る灯台休みなし
元紀)無灯火でこそこそ飲酒帰り道
文子)軒下の灯火あかあか京の街
一歩)震災地まだ一灯が届かない
兼題 「灯」佳句
茂 )川柳で心の灯をば燃やしてる
千恵子)希望と言う灯火だいて行く今年
正道)沖縄の灯火更に明かり増す
美智子)心の灯高くかざして歩きたい
佐津乃)イカ釣りの連灯遠く日本海 
    勇 )年末は蛍光灯の掃除から 
  鈍甲)灯油売りの声を遠くに聞く夜寒む
勝弘)歳のこと考えずまだ灯をともす
  みえ)やわらかい灯りにも似た恋心
妻子)十燭光灯火管制下の灯り
人の句
典子)早くから灯がついている母が居る
 地の句
一歩)読み終えてそつと灯りを消す至福 
天の句
倫子)寒空に古寺の灯あたたかい
    軸吟
正 )えべっさん賑わいをよぶ露店商
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自由吟
弘子)人生の先が見えない恐さ知る
妻子)梅桜順番待ちの春の音
勇 )御苦労様朝刊くばる人の急′
佐津乃)挨拶がくれた素敵な笑い顔
典子)これからの話が好きなチユーリツプ
勝弘)影武者が一番よかったお正月
美智子)この腕で良ければ貸すとかるく受け
美智子)ジユゴン達この海きっと汚させ
みえ)あれ買おう闇夜にお金拾うたら
みえ)辛い時逃げるなこれも学びだと
典子)デーサービス嫁さんの愚痴浴れてる
文子)正月は毎年来るが年賀減り
元紀)人が死ぬ怖い食べ物餅と河豚
正 )薄財布蝕んでいく消費税
佐津乃)御無沙汰と娘白髪の顔を出す
一歩)大阪城冬の景色もまた楽し
一歩)あとがきを読んで買うくせ直らない

自由吟 佳句
みえ)外国へばらまくお金下さいな
正 )早咲きの紅梅ふふむ寒の中
勝弘)ヒトラーに言動似てるアベイズム
正 )マンデラ氏死して世界に名を馳せる
由比)見過ごした結果に追る軍靴の音
千恵子)凶を引き別の神社へ梯子する
典子)スクープヘ耳が大きくなってくる
邦夫)カラ文句丹後辺野古も瓜二つ
茂 )忍び寄る認知症との闘添だ
勇 )孫の守り爺も泣きたく成りますぞ

人の句
邦夫)戦争の前夜議く影法師
地の句
正道)俗念は生きる心の証なり
天の句
鈍甲)闇の中から手錠がぬつと秘密法
軸吟
倫子)新成人に日本の未来托せるや
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