柏葉幸子作。児童書です。
リナという小学生の女の子が、ピエロの傘の案内で魔法使いの子孫のいる町に行くお話。
「きちがい通り」と呼ばれる町に、彼女は夏休みに行き、いじわるなピコット屋敷(下宿屋です)のピコットばあさんにいやみを言われながら、「働かざるもの食うべからず!」の規則(?)のもと、毎日いろんなお店に手伝いにいくのです。
特別大きな冒険があるわけでもなく、大きな事件が起こるわけでもない、そんな物語を、小学校のとき、父が買ってくれて読みました。それから今まで、なぜか何度も何度も・・もう、本が壊れてしまいそうなくらい読み返しています。
初めて読んだ後、山国住まいの私は、何度も何度も杉の木の木立の奥を眺めたものでした。
霧が出て、しっとりとした地面の足元がいつしかカツンカツンって足音にかわって、あの不思議な町にいかれないものか・・と。
先年、「千と千尋の神隠し」が上映されました。その、大元になったのが、この「霧の向こうのふしぎな町」だ、と宮崎駿監督がおっしゃっていたのを聞き、びっくりしました。ああ。私、ちゃんと10歳でこのお話に出会っているわ・・って。映画は原作とはまったく違う、エンターテインメントでしたけれど。「そのまま映画にできなかった」というお話はとても納得できるものです。
で、今の10歳の子に読んで!とお勧めしたい本でもあります。
間違いなく、あたたかい気持ちになれますよ。
実は、この本。もう一箇所、ジブリ作品の中で登場しているんですよ。
「耳をすませば」という作品。主人公の相手の男の子が図書館でなにげなく読んでいる本の背表紙にこのタイトルが・・それを見つけてひとりにやけたものですが。。。
リナという小学生の女の子が、ピエロの傘の案内で魔法使いの子孫のいる町に行くお話。
「きちがい通り」と呼ばれる町に、彼女は夏休みに行き、いじわるなピコット屋敷(下宿屋です)のピコットばあさんにいやみを言われながら、「働かざるもの食うべからず!」の規則(?)のもと、毎日いろんなお店に手伝いにいくのです。
特別大きな冒険があるわけでもなく、大きな事件が起こるわけでもない、そんな物語を、小学校のとき、父が買ってくれて読みました。それから今まで、なぜか何度も何度も・・もう、本が壊れてしまいそうなくらい読み返しています。
初めて読んだ後、山国住まいの私は、何度も何度も杉の木の木立の奥を眺めたものでした。
霧が出て、しっとりとした地面の足元がいつしかカツンカツンって足音にかわって、あの不思議な町にいかれないものか・・と。
先年、「千と千尋の神隠し」が上映されました。その、大元になったのが、この「霧の向こうのふしぎな町」だ、と宮崎駿監督がおっしゃっていたのを聞き、びっくりしました。ああ。私、ちゃんと10歳でこのお話に出会っているわ・・って。映画は原作とはまったく違う、エンターテインメントでしたけれど。「そのまま映画にできなかった」というお話はとても納得できるものです。
で、今の10歳の子に読んで!とお勧めしたい本でもあります。
間違いなく、あたたかい気持ちになれますよ。
実は、この本。もう一箇所、ジブリ作品の中で登場しているんですよ。
「耳をすませば」という作品。主人公の相手の男の子が図書館でなにげなく読んでいる本の背表紙にこのタイトルが・・それを見つけてひとりにやけたものですが。。。