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9月の読書 

2013年10月03日 21時13分15秒 | ★★★毎月の読書まとめ
大好きな作家さんや絵本でほっこりしつつ後半はなかなかしんどい読書になった。
苦手な第二次世界大戦の作品やベタ甘恋愛小説…。
それでも得るものは特に戦争ものでは大きく、、、大きく。。辛かったけど。こんなに辛いのは久々だったけど。。

自分の中ではなかなかしっかり「読んだ」月になりました。

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3470ページ
ナイス数:1063ナイス

陽だまりの彼女 (新潮文庫)陽だまりの彼女 (新潮文庫)感想
初作家さん)長期積読本。映画になるそうですね。えーっと。。。恋愛小説は大の苦手、です。が、これはただの恋愛ものではない、とのことで手にしたのでした。でもやっぱりなかなか読めず。前半も後半も私にとってはベタ甘な恋物語。そこにホンの少しミステリーが盛られて更に最後はファンタジーで「えー?」タイトルの意味はすっきりしますができればもう少し何というか、、ファンタジーで締めないで欲しかったというか。。な読後感です。歳をとっちゃって許容範囲が更に狭まったかなあ・・・
読了日:9月27日 著者:越谷オサム
出口のない海 (講談社文庫)出口のない海 (講談社文庫)感想
再読)以前弟から勧められた1冊。今回は「永遠の0」を読んでそのまま突入。そして、、辛かった。とてつもなく辛くて何度やめようと思ったか分からなかった。それでもラストまで読む。途中でやめることはできず、辛すぎて涙も出ない、という状態まできて読了。主役である並木の思い、周りの野球部員たちの思い、そして回天隊での仲間たちの思い…。理解できること、どうしても判らないこと、判りたくないこと。永遠の0とは全く違うアプローチの仕方でありながら重なる二つの作品。空と海。この先こんな哀しみに満ちることがないように…。
読了日:9月25日 著者:横山秀夫
永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)感想
借り本)戦後60年以上を経て明らかになる1人の特攻隊員の姿。その孫である姉弟が当時を知る人たちを訪ねて祖父宮部久蔵の本当の姿を徐々に知っていく。当時を実際に知る人たちの言葉はそれぞれにとても重く、実際にどんなことが起こっっていたのか、が読者に実体験のように伝わってくる。とにかく読み始めたら止められず、けれどもあまりの苦しさに立ち止まり深呼吸をし考え込み…。一気に読みたいのにとても読めない。私には「息継ぎの時間」が必要な1冊だった。とにかく読んで欲しい。どれだけ気持ちが揺さぶられたか。。今、うまく書けない。
読了日:9月20日 著者:百田尚樹
星のかけら (新潮文庫)星のかけら (新潮文庫)感想
小学6年生向けに書かれた物語だそうで。6年生くらいの子たちの把握できる(している)世界の中で生きることと死ぬことを解く。でも大人が読めば大人の視点からまた、向き合うものを与えられる作品。「生きてるって、なんか、すごい」「生きてる人は、みんな、自分の力で歩いていかないと、だめなの」正反対の場から言葉を紡ぐ少女たち。そして受け止めながら戸惑いながら前に進もうとする少年たち。優しくて力強くて暖かい。とてもよい作品でした。子どもたちに読んでもらいたい。
読了日:9月17日 著者:重松清
ぐるりのことぐるりのこと感想
自分自身の身の回りのことから、視野は人種、宗教、国、、と世界に広がる。読み親しんでいる物語の世界とは違う、実際の現実のことを語る作者は、時に私には理解に苦しむ境界の向こう側の人のように感じ、読んでいて辛くなる。それなのに最後にふっと寄り添って戻ってきてくださった、その最終章に心の底から感動している自分を自覚した。「春になったら・・」よりも更に他者(ぐるり)への視線もまた激しく厳しく頑なにも見えるのだけれど、それを自覚し目をそらさない自身への厳しさがきっと、この人の根本にある柔らかさ、優しさなのだろう。(続
読了日:9月16日 著者:梨木香歩
ファミリークッキングスクール直伝 1分パン (ヒットムックお菓子・パンシリーズ)ファミリークッキングスクール直伝 1分パン (ヒットムックお菓子・パンシリーズ)感想
先日本屋さんで混ぜるだけでパンが焼けると目にして衝動買い。今日は台風ということで、家に籠もっているので、基本の丸パンに挑戦中。うーん。ものすごく久しぶりのパン焼きなので、かなり不安である(^^;)混ぜ方、焼き上がりなど写真も解説も丁寧で、かなり分かりやすい一冊。
読了日:9月16日 著者:
春になったら莓を摘みに春になったら莓を摘みに感想
再読)題名の意味を最後に知る。と、共に今回はその重さも以前よりも更に実感を伴って解る。。日常を日常のまま普通に過ごしていかれることの意味。日常ではない状態を超えて初めて気付くことができるなんて、、私はとことん鈍感だなと、思う。そして、「理解はできないが受け容れる」本当にそうだな。そうありたいな、と思わせるものでもあった。優しさ、やわらかさの中に厳しさ、激しさの見え隠れするエッセイ集。
読了日:9月15日 著者:梨木香歩
おいしいテーブル (集英社be文庫)おいしいテーブル (集英社be文庫)感想
堀井さんは一番始めはパン作りで知った方ですが実はレシピで作ったものはほとんどなく。。(汗)そのお料理や器の写真にいつも惚れ惚れと見とれてしまっております。
読了日:9月13日 著者:堀井和子
村田エフェンディ滞土録村田エフェンディ滞土録感想
再読)私は前回本当にこの作品を読んだのだろうか?というほどに印象が全く違う。家守綺譚から続けて読んだがその世界の雰囲気は随所で重なり包み込まれた。異国土耳古の地で様々な人々に囲まれ、更には遺跡の不思議にも触れ。それは更に、国のあり方にまで広がっていく。それぞれの地でそれぞれの立場で精一杯生きた友たち。ラストはとても切なく哀しみに満ちながら、けれどもなんだろう。うまく言えないのだが生きたことの証。しっかり地に足をつけて歩くことを感じさせてもらった気もする。
読了日:9月12日 著者:梨木香歩
家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)感想
満足。作品自体は単行本で何度も読み、その都度様々に新鮮な想いを引き起こしてくれる大切で大好きな物語。設定は明治なのだがあまり時代を気にすることもなく、ただ心地よく起こる不思議に身を任せる。あれ?私もカワウソ暮らしの精神状態?(笑)今回はゴローが気になって仕方なかった。そのデキタヒト以上に出来た犬。綿貫と不思議の間にあって、いい塩梅に両者をつなぎ、また引き離す。それが自然体だからこそ揉め事にならないのだろうなぁ。気持ちが穏やかになる。大満足!
読了日:9月8日 著者:梨木香歩
ようこそ地球さん (新潮文庫)ようこそ地球さん (新潮文庫)感想
2013新潮文庫夏の特別カバー版にて)星新一の幅の広さ奥の深さを改めて実感させられる。さくさくと読めるものもあればショートショートなのに読みづらくて苦労したものも、そして気に入ったものもあれば、これは苦手(文章を含めて)なんてものもある。ものすごい作家さんだよなあ。基本長文の物語が好きな私ですが、星作品のみは繰り返しふっと気付くと読みたくなります。読み応えは十二分にある!期待を裏切られない1冊。
読了日:9月6日 著者:星新一
しつれいですが、魔女さんですか (魔女のえほんシリーズ)しつれいですが、魔女さんですか (魔女のえほんシリーズ)感想
図書館)魔女さんたちは黒ねこを好き。図書館で読んだ本から自分の居場所を見つけるために町にでるのらの黒ねこのお話。ハーバード可愛い!そして毎回きちんと「失礼ですが魔女さんですか?」とたずねる、なんて礼儀正しいネコしゃんでしょう。黒いというだけで不吉だと追われても決して挫けず魔女さんを探す。。最後についに出会った場所は?よかったね。ハーバード!絵もとても素敵でほっこりとしたお話でした。
読了日:9月3日 著者:エミリー・ホーン
パンめしあがれ (視覚デザインのえほん)パンめしあがれ (視覚デザインのえほん)感想
ぱらぱら手に取りそのままレジへ。。完全に衝動買い。とにかく各ページが美味しそう!!もちろん子どもたちも大喜びだろうけれど、一緒に開く大人も夢中になるだろうなあ~。なんていうか、パンの素材感もそのまんま見える。でも写真的じゃなくあったかい絵(なんて言っていいかわからん/^^;)この通りのパンメニューが片っ端から食べたくなります(笑)
読了日:9月2日 著者:視覚デザイン研究所
ハナミズキのみちハナミズキのみち感想
図書館)選び抜かれた言葉の中に目一杯の愛情を感じる。そこに画を添える人の筆にもまた、精一杯の愛情を感じる。言葉が出ない。ただ、読む。観る。少しでもその思いを受け取りたくて。
読了日:9月2日 著者:淺沼ミキ子
狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)感想
図書館)とことん狛犬が主人公の物語。(変な表現?)迷子犬を探す彼のきっかけがわかった段階から幼稚園児に移行かな?と思ったら全然違いました(笑)親方の最後の作品と弟子の最初の作品。それぞれに宿ったそれぞれの魂が、とてもいい師弟関係で微笑ましい。神社はモロモロにいろんなことが起こっているものだ、って思うけど、ここまで狛犬限定の不思議と幼稚園児も誕生日をすぎるときっぱりさっぱりと忘れてしまうことの現代っ子の感覚がちょっと驚きとともに目からウロコでもありました。シリーズあるのですか?ならば読んでみたい。
読了日:9月2日 著者:伊藤遊
ストーリー・セラーストーリー・セラー感想
図書館)side:Aは不意打ちの号泣。有川作品で堪えきれずに泣くのは初めて。side:Bはじわじわとくる哀しみの涙。そして・・・。なぜ今まで読まなかった?と発売されてからの年月を後悔するのも初めて。そのくらい、私のど真ん中に入ってきた。作家である彼女とそのパートナーの彼の物語。どこか誰かに重なって、ずっと好きな作家さん夫婦にも重なって。書き手である有川先生にも重なって・・・。どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。読み終わった途端に混乱する。勢いのある言葉で組み立てられる文章・・・(続)
読了日:9月1日 著者:有川浩

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