ユキだるまのつぶやき

歌う仕事の日常とインディーズならではの話あれこれ

新しいライブの息吹。サバイバル編。

2015-12-29 02:47:06 | 音楽

そんなわけで、昨日は銀座の喫茶店「カフェ・イズミ」にてノーマイクライブ。

主催&ボーカル金子睦さん、ギター並木健司さん、ベース菅井信行さん お疲れさまでした。

銀座の一等地にあるこのカフェで、何とかライブが出来ないか・・・という企画に対し、「騒音にならなければ」という地元管理体制のもと、楽器はもとより歌もノーマイク・・・・という、実に「防空壕的ライブ」でありました。

「騒音」たって。

何せ、場所が寝静まる郊外の民家でも何でもなく、銀座の目抜き通りの宵の口ですから笑っちゃう。

喫茶店の外を歩く人の声の方がよほどデカくて騒音だ・・・という現状の中、気合を入れて静かにライブを行いました。


わたくしは日ごろから音響に対しては神経質に歌っております。

ヤバイ場所には自分のマイク(マイマイク)を持参します。

テキトーな機材をテキトーな人がテキトーにいじって、それでヨシ・・・・なわけネエだろ・・・と思っております。

「ライブハウス」などと言う冠をかぶりながら、実にいい加減な場所もたくさんあります。


もちろん、音環境の趣味は人それぞれなので、良し悪しは絶対的なものではありません。

しかし、「どんな状況下でもちゃんと歌えるのが歌い手だ」などという、陸軍的強引さはアホかと思っています。

何故なら、ポピュラーソングのだいご味は、いかに日常会話に近い状態で歌えるか・・にあると思っているからです。ナチュラルでなければ意味がありません。それを助けるのが音響環境なのです。

もちろん日常会話の延長だけでプロの歌は歌えません。そこには当然、技術というトリックがあります。

ですが、力わざだけで強引に何かをやろうという発想は、馬に蹴られて死んでしまえ・・と思うのであります。

発明されたグッズを駆使して、より繊細で完成度の高い表現を目指すべきと思います。


では何故、ノーマイクで歌う仕事をしたか。

それは、「時々自分の基礎力を試す」という事と、もう一つ「新しいライブの場の誕生を応援する」 という理由です。


実は、ライブ音楽を必要としている人は世の中でそう多くはありません。

もちろん商品としてメディアで売り出されている人々の大型ライブは別です。


日々の生活の中で、(誰のお墨付きでもなく)自分のお気に入りの音楽を見つけるだけでも大変な努力が要るし、その音楽を維持するためにライブに通ってお金を落とすという作業は更に大変です。

世の中の娯楽の多様化がますます大変さに拍車をかけています。

そして、今や既成のライブハウスのほとんどが、生き延びるだけで大変です。


これからは、「既成の場所に新しい企画を持ち込む」か、どんどん「新しい場を切り開いていく」か・・それしかないと思います。

新しい企画を練り上げると同時に、新しいライブの場は何としても応援しなければならない。


そんなわけで、昨夜のライブは終了しました。

ノーマイクですから、普段の表現の半分も出来ませんでしたが、この「防空壕的」状況をお客様と共に楽しんだ・・という意味では、何よりのライブだったのではないでしょうか。

次回はお偉方の考えが変わって、普通にマイクを使えるライブになっているよう祈ります。

IMG_7139

IMG_7140

IMG_7141

綺麗に飾られた店内です。

IMG_7143

命綱の「投げ札箱」。


来月もよろしくね。1月10日(日)

10398838_1670111856585564_338006864979541254_n

楽しく打ち上げ~!

IMG_7152

IMG_7156

不思議な店だった~!

IMG_7161

IMG_7158

サラリーマンが一杯。有楽町駅至近。

昔のアダムスみたい。

IMG_7172

ここでもなんとかしてライブやりたいな。

なんて、思わせる笑顔でした。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。