さて。
昨日は大手町のクリニックまで胃カメラを飲みに行った。
内視鏡を鼻から入れたので、正確に言えば「飲む」とは言わず、「吸い込む」という感じだろうか。
7年くらい前に検査した時は、口からだった。
わたくしは歌い手だから、喉を広げたり胸の力を抜いたりするのがとても上手で、人が言うほど胃カメラは辛くなかった。
胃カメラのために全身麻酔した・・・などというブルジョアの話も聞くが、わたくしはその時、午前中に胃カメラを飲んで、午後からレッスンの仕事に行きましたので、随分頑丈だったわけです。
しかし、7年後。
今回は「鼻から胃カメラ」が更にラクだという巷の噂により、鼻からを選択。
ベッドに横たわり、看護婦さんが3回くらい鼻腔に麻酔薬を投入したり噴霧したり。
だんだん感覚がなくなっていく。
麻酔が効いた頃におもむろに先生が登場して、右の鼻腔にそれはそれは長い釣り竿みたいなチューブを差し入れ、どんどん胃を目指していく。
その様子は横たわっている顔の高さに置いてあるTV画面で手に取るようにわかる。
ここが食道、胃の入り口、胃の内部、十二指腸・・・・・と説明しながら検査をする。
ヒダヒダになった食道や、パクパクした胃の入り口などを進んで行くのはとてもスリリングで興奮する。
まるで小さなボートで洞窟を探検するような感じである。
食道は荒れ気味。胃は逆流気味。ポリープもいくつかある。
まあ、この位なら大丈夫だろう・・と言うが、組織検査ということで先生が命じると、看護婦さんがすかさず針金状のものを手渡し、それが参戦する。
見事なコンビネーション!
胃と食道から1ケずつポリープをつまんで切り取る。出血しているのが分かる。可哀想に。
先生はそのたびに「パチ」とか言う。 痛みはない。
ただし、一時間飲食禁止。今日はお酒は飲まないで。と言われた。
麻酔が効いているので、ロクにクチも聞けず何を言われても「へい。へい。」と言っておいた。
なるべく胸のあたりに響かせて発声すると結構声が出るのが分かった。
こういう時に発声法は役に立つのだった。
もう少し寝ていたかったが、看護婦さんがもう帰れと言うので、仕方なく起き上がり言われるままにうがいを。
すると、何と! 息が出来ない!!
わたくしはもうパニックになり、ヒーヒー言って看護婦さんに涙目で「息が出来ません!」と訴えると、看護婦さんは
口から息をしてください。
と冷静に答えた。
鼻に麻酔が効いているので、鼻呼吸ができなかったらしい。
夕べの9時から何も食べていないので、とても空腹だったが、ポリープを切られた部分が痛むような気がして、家に帰ってからも食欲はなく、おまけに鼻から頭に麻酔が回ったのか、恐ろしくだるくなってしまい、死んだように眠ってしまった。
7年前とは大違いだ。
それだけ老化したということだろうか。
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