さて。昨夜から色々思い返しているわたくしです。
たまたま月曜日からライブが連続しているのですが、それぞれの場には少なくとも演奏者とお客様が居ます。そして歌手が自分だけの時もあれば、ほかに仲間が居る場合もあります。
これは木曜日の蛙たち
半世紀を超える歴史を持つ老舗です。
お客様からステージ中にシャンパンの提供があったり(もちろんちゃんと飲みました)
ピアニストの江口純子ちゃんが、力強いオリジナル詞の愛の賛歌を歌ってくれたり
出演者一同が一体となったり
ついでに、終演後にのんびりしたり
こういう同業者交流ライブは、ホットで懐かしく、客席もとても家族的です。
それから、「合唱部」のように、一緒に1曲を作っていく、同業者という以上に作品運命共同体・・のようなライブもあります。
そして昨夜の「J」(こちらも古い歴史のあるジャズライブの老舗です。)
奇しくも「J」は青いインテリア。「恋のロシアンカフェ」を歌うには丁度いい。
ジャズシンガーの葵さんとの、ガチな異業種交流でした。
客席にはわたくしを初めて聞いてくださるような方たちがたくさん居るわけです。
最初は珍しいものを見るような目でいらっしゃる方たちが、次第に心を開いてくれる様子は、歌う側にとってだいご味のあるものです。
昨日は葵さんのお人柄と並行して心優しいお客様で満たされていましたが、「歌」は基本「嗜好品」ですから、どうしたって肌に合わない・・ということもあるので、ジャンルの違う方とのコラボはリスキーなことだってあります。拒否されたらそれっきりという危険もはらんでいるのです。
ですから、コラボする理由がきちんとしたものを発表する必要があります。
更に自分の芸に対して過大な自信は持てないまでも、少なくとも引け目を感じないことです。
帰りがけに若いお客さんたちに「こういう歌を初めて聞きました」と言われたのが新鮮だった。
そうか、わたくしは実はとても狭い世界に生きていて、そもそもこんな歌の存在すら知らない人がごまんといるのだ。つい毎日バタバタしているので、そのこと自体に気が回りません。
知らない人に発信していく術を見つけるべきでしょう。
それから、核心のジャズとのコラボのことです。
わたくしはもともと讃美歌好きです。そこには西洋音楽のすべてが入り込んでいると思います。
ですから、ハーモニーも好きなら、西洋の歌を日本語訳で歌うことも好きなのです。
そして、英語のリズムが好きです。ですからジャズも好きですが、だからと言ってそれにのめり込むほどではありません。
宙ぶらりんな所に居たい。わたくしが英語の歌が好きなのは、言葉のリズムが好きなのであって、楽器のように歌いたいと思っているわけではない・・・ということを再確認しました。
これからも確信犯的に宙ぶらりんをやりたいです。
それから、更によい訳詞曲を発表していくことが、自分にとってもお客さんにとっても必要なことのように思います。世界にとって必要かどうかは分かりませんけど。
かつて「ラストワルツ」や「知りたくないの」のような西洋の歌が、国民的歌謡に昇格したように、これからも翻訳音楽に未来はあると思いたいです。
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