昨日無事、六本木ヒルズの仕事が終了して、これが恐らくわたくしの最後のラウンジ仕事じゃないか・・と思われるので、本日は約20年近くラウンジ用に使用してきた譜面の数々を処分しようと思っている。
スタンダードジャズやアメリカンポップスの数々。日本語の歌は1曲も無い。
処分はするんだけど、やっぱり好きな譜面のマスターピースくらいはストックしちゃいそうだな~。
少なくとも今はまだ自分のやって来たことを全部消去するのは難しい。
こうやってかつての譜面を眺めていると、 亡くなって行ったミュージシャンやお客さんのことを色々思い出すもの。またいつか逢いましょう・・なんて気分になります。
ラウンジではジャズミュージシャンと仕事することがほとんどだったから、本当だったらもっとジャズの勉強をすればよかったんだけど、結局そこまでのめり込む事は出来なかった。ジャズは聴くものだと、どっかで思ってるんだわね。でもアメリカンポップスはとても好きだったし、ポップであることはとても大切だと思っています。
音楽は楽しいものでなければならない。 年齢を重ねるほどにね。
そんな事を考えながら、これからも選曲していくんだと思います。
こちらは先週の町屋「ポップスコーラス」の発表会の様子
今年は過去のレパートリーのコーラスアレンジ直しと、できればちょっと振りも付けてみたい。
皆で歌う楽しさは格別です。
岩波ホール45周年記念に「8月の鯨」が掛かっている。http://eiga.com/news/20121022/3/
1987年公開だが、一度も見たことがなかった。
主演のリリアン・ギッシュの名前はデートリッヒやグレタ・ガルボなんかと並んで、銀幕のスターとして白黒写真で見ていたので、生きた俳優というイメージがしない。
年老いた姉妹(姉役は実際にはリリアンの12歳年下のベティ・デイビスが演じる。妹役がリリアン)の1日半を描いた、小津安二郎作品みたいな静かな作品。
何がどうした・・というわけではないのだけれど、匠の演技に見とれるばかり。
亡き夫との結婚記念日にドレスアップして、薔薇の花を飾り、ワイン片手に写真に口づける、91歳のリリアン・ギッシュが宝石のように美しい。
気難し屋の姉を演じるベティ・デイビスもしかり。かつては美しかった髪に執着する盲目の老婆。
品のいい英語と、しぐざや表情、家具や食器の数々。
本当に丁寧に作られた作品である。今まで見なかったのが不思議。
岩波ホールは30年くらい前、隣に痴漢が座って闘ったことがあり、それから行かなくなったような記憶がある。
U氏から誕生日プレゼントに贈られた「足つぼマッサージ用具」の試作品。
実益的。