顎骨腫瘍体験記

顎骨腫瘍という病気になった20代の女の子の治療日記です。
腫瘍摘出時に歯と顎を失いましたが、完治を目指し治療中です。

保険適応範囲の謎

2008-03-21 19:49:35 | Weblog
今日はこの前作ってもらった仮入れ歯を取りに、口腔外科に行ってきました
やはり顎の骨がないので、入れ歯を入れても安定せず、違和感も強いので、これを使ってご飯を食べたりすることはできません

まぁ、予想していたからそれはいいのですが…でも入れ歯には抵抗があるので、まだ当分使う気になれませんそのかわり夜間にはめる装置は、一所懸命やることにします

この先の治療の選択肢として4つ(5つ)あげられました。

①このまま何もしない
メリット:痛い思いをしなくてすむ。
デメリット:下の歯がないので上の歯がだんだんと出てきてしまうので、風貌が変わる。それでなくても術後、左右で顎のラインが違う今、さらに変わってしまう。また顎の骨がないので、ちょっとしたことで折れてしまう。

②もう少し精度のいい入れ歯をする
メリット:今日作ったのより、違和感もないし、目立ちにくい。
デメリット:骨移植をして顎の骨を作ることが必要。この病院では器具や器材がないので、できない。

③ブリッジにする
メリット:骨移植は必要ない。
デメリット:通常は2本削るだけでいいが、私の場合は歯の欠損部が大きく、3本は削らないとダメらしい。そして1番奥は残っていても、安定しているわけではないので、ブリッジすることでダメになってしまう可能性が大きい。

④インプラントにする
メリット:1番噛み合わせも自然で、見た目もいい。
デメリット:骨移植が必要。治療期間も長く、お金もかかる。

⑤親知らずの移植をする
これは主治医はまだやったこがない手技(腫瘍摘出後で顎の骨も広範囲でないケースでの移植ですが…)らしい。
でも条件的に難しく、親知らずもしっかり生えているわけではないので、できないようです。

みなさんだったらどれを選びますか?このまま放置しておくわけにはいかないので、何かしら治療をしないといけないので、どれかを選ぶしかないのです

そしてなんと、②~⑤の治療は通常は保険適応外だと言われました

今後の治療費は一体いくらかかるのか不安だよ
でもなんで保険が効かないのかわかりません。腫瘍摘出後の再建術なんだから、保険適応でもいい気がしますが…
これ以上、患者を苦しめないでほしいです

そもそも乳癌で切除した人の乳房の再建術や、頭頸部腫瘍の再建術は保険がきくのに、なんで顎骨腫瘍の再建術には保険が効かないのでしょうか
同じ腫瘍性疾患なのに保険適応だったり、保険が効かなかったりするのは不思議な感じがします

もともと顎骨腫瘍の患者数は少ないから、今まで問題になっていなかっただけだと思いますが、でも普通に考えると少しおかしいと思いませんか?

みなさんのご意見を下さい。