顎骨腫瘍体験記

顎骨腫瘍という病気になった20代の女の子の治療日記です。
腫瘍摘出時に歯と顎を失いましたが、完治を目指し治療中です。

順調です♪

2010-07-28 19:11:07 | Weblog
またまた御無沙汰しております
コメント返しも滞っておりまして、申し訳ありません
それでもこのブログに来てくださる方、ありがとうございます

地獄の研修旅行も無事に終わりました
これで、心おきなく遊べます
といっても、最近遊び歩いていて、プライベートが…ブログに書けないくらいです。
少し整理しないと、後々大変なことになりそうなので、気をつけます

それ以外のことは、順調です。仕事もちゃんとしております。
病院にも通っています。これからの治療方針を決めるのに、検査真っ只中です。
新しい先生にもだいぶ慣れました優しい先生で良かったです

そんな感じで楽しく過ごしております
今年の夏休みも海外にも行けることになり、プチ旅行で国内も散策してきます

去年ブログをお休みして、少したった頃くらいかな大学や高校の友達に「穏やかになって、安心した。」って言われるようになりました

一時期は病気のことで大変でしたが、皆様のおかげで、時間はかかりましたが、少しずつ以前の私(病気になる前の私)を取り戻せているような気がします
友達や職場の環境にも恵まれているのかもしれませんが、このブログを通じて応援してくださる方、支えてくださっている方、本当にたくさんの方のおかげだと思っています。

まだ治療は終わっていないし、手術の後遺症も残っていますが、このままなら乗り越えられそうです

また適宜、治療記録を残しに参りますので、もしよろしければお付き合いいただけたらと思います

時間に追われる日々

2010-07-12 20:46:31 | Weblog
ワールドカップ、終わっちゃいましたね1ヶ月なんてあっという間。
私の中での今回の1番の好カードは、ドイツVSスペインでした
EURO2008の再戦みたいで、ワクワクしました

まぁ、EURO2008のときは、自分の病気(顎骨腫瘍)が1番大変なときで、何度も入退院&手術を繰り返していたので、本当にサッカーどころではありませんでしたが…同様に北京オリンピックこそ、全く記憶にありません
次回のEURO2012は、楽しもうと思いますあと2年後ですね

今回、実は新しい主治医と賭けていまして、負けました。ベスト8の時点で、意外な顔ぶれでしたよね
まぁ、そんな感じで、新しい主治医とも話せるようにもなったし、治療(検査)も続けております

ワールドカップも終わったし、これで寝られるかなぁ…とは思っていたのですが、来週末は地獄の研修旅行です年に2回ある、60分間のプレゼン大会。現在、スライド作りに追われています

ただ60分間話すだけなら、スライドさえあれば正直、何とでもなるんだけど…スライドから何から1から全部1人で作らなくてはいけないところが、大変もちろん手伝ってくださる人はいないので、全てが自己責任

今回のテーマは『ERAS』について。検索してみると、英語の文献ばっかり訳しているだけで、研修旅行になってしまいますよ

愚痴はこの程度にして、リアルに時間がないので、今からスライド作ります
でもパワポがある時代で、本当にラッキーです

泣かせないで…

2010-07-06 19:13:21 | Weblog
先日、同期みんなで、同期の子のお墓参りに行きました
くどいかもしれないけれど、彼女の家にもお花を贈ったのね

昨日の夜、彼女のお父さんから、電話がありました
「いつまでも、心に留めていてくれて、ありがとう。」とね。

たった数分の会話ですが、電話を切って泣きました

いつも忙しさに追われて、いろいろ忘れがちだし、見失いがちだけど、せめて同期の私たちくらいは、彼女のことをずっとずっと忘れないでいたいよね、って同期の子とも話していたばかり。

当たり前だけど、私の周りでは結婚や出産等、おめでたい出来事ばかりの日々だし、赤ちゃんが誕生するのもごく普通な光景
新しい生命の誕生と隣り合わせには、死もあるんだよね。
私には、後者はまだ慣れていないし、滅多にないこと。

もうこれ以上、泣かせないでください。。。
先週くらいから、彼女のことをやけに思い出して、どうにもならないときとかもあって、気持ちが複雑

もう1年 それともまだ1年
いろいろ考えちゃうよね

ご家族には迷惑かもしれないけれど、毎年同期みんなでお墓参りには行きたいと思うし、せめてお花くらいは贈り続けようと思います

一つの区切り

2010-07-04 22:05:37 | Weblog
先日は、長文失礼しました
絵文字もほとんど使わず、読みにくかったと思いますが、最後までありがとうございました

早いもので、一周忌が経過し、一つの区切りでもあるため、今日は同期みんなでお墓参りに行ってきました

彼女から学んだり、感じたことはとっても多いですが、特に考えさせられたのが、
『今のこの瞬間は、もう二度と戻ってこない。』 ということ。

果たして、私はどうなの?って考えると、かなり時間を無駄にしてきたと思いますし、遠回りもしてきました
以前なら、とっても後悔したと思いますが、でもね、それはそれで間違えではなかったと思います

彼女と出会えたこと、そして悲しいですが、彼女とも別れも、とっても意味のあることでした。


話はずれますが、今回の件も同様にきっと私を成長させてくれるものなんだと、信じていきたいと思います

何かと言うと、お世話になっていた主治医がやめてしまって、新しい主治医へと変わったこと。

正直、最初は不安で不安でたまりませんでした
治療は別としても、先生との診察は私にとって、とてもとても大切なことだったから
今まで出会ってきた先生の中で、一番信頼していて、大好きな先生

だからこそ治療を通して、私が少しずつでも前に進んでいる姿を見てもらいたかったし、ある程度区切りがついて、口腔外科を笑顔で卒業するところまで、見て欲しかったの(たぶん今後もずっと口腔外科通いは続くので、こちらは無理な話なのかもしれませんが…)

先生に出会えたことは、私の人生の財産
病気を克服できそうなのも、先生の存在があったから。もちろん精神的な意味合いも込めて。

先生との出会い、診察、そして別れ…これを無駄にはできません
そういう意味でも、新しい先生との出会いも、何か意味のあることだと信じます

◆◇7月1日◇◆

2010-07-01 17:39:49 | Weblog
1年前の今日でもある、2009年の7月1日。この日のことを、私は忘れません。
時は無常にも過ぎていき、ついにあれから1年が経ちました

私の友達(会社の同期)が、一昨年の12月にスキルス胃がんが見つかって、開腹オペして、その後はケモ受けていたのですが、胆肝膵にメタ起こしてしまって…
病気が見つかってからたったの半年で、亡くなりました。若かったので進行も早く、本当にあっという間の出来事でした

当時の話は、ブログに少しだけ書いていましたが、途中で書くのをやめました。
それは彼女自身、1度は元気になって退院して(外来ケモは続けていました)、退院後も1ヶ月に1度くらいですが、会っていました

お茶したり、お昼ご飯を食べに行ったり、量は少ないもののきちんと口から食べられていたし、元気に楽しくおしゃべりしていました

だからこのまま元気になってくれると、勝手に思い込んでいたし、それを信じていたの。
6月にも会ったし「じゃあ、また来月ね。」って、7/4に会う約束をしていたの

なのになのに…7/4は彼女のお葬式。
こんな形で会いたくなくて、信じられなかった。

初任給では、まず親にプレゼントを買って、2回目のお給料では、社会人になったのだから、いつ何があるかわからないからと思って喪服を買って…
まさかこのとき買った喪服を、最初に同期の子に使うなんて、当たり前ですがその当時は思ってもなかったです

会ったら自分がダメになりそうで、お葬式に行くのをためらっていたところ「その日、会う約束していたんだよ!!これが彼女との最後の約束なんだよ。約束を果たしに行こうよ。」と同期の子に泣きながら言われ、行くことを決意。

行ったものの、やっぱり遺影を前にして、彼女との思い出が走馬灯のように駆け巡って、いつの間にか涙が出ていて、どうしても顔が見られなかったんだけど「これで本当に本当に最後なんだから、ちゃんと見送ってきなさい。」と上司に言われて、会ったよ。

でも、彼女の顔はとってもやせこけていて、こんなの彼女の姿ではなかった。
しんどかったね、辛かったね、頑張ったね、ありがとう、もう涙が止まらなくて…

だって亡くなる1ヶ月前にも会ったし、仕事はずっとお休みしていたけれど、6月の会議に顔を出してくれたんだよ
でも後々思うと、あの会議に出席してみんなに会ったことは、彼女なりに覚悟していたし、けじめをつけにきたのかなぁって。

なのに、その会議の日はワタワタしていて、せっかく話かけてくれたのに、ほとんど相手をすることができなくて『どうせ7月にも会うし、今日はいいや。』って考えが頭にあって…

私って最悪この行動には、ものすごく後悔しています
今のこの瞬間は、もう二度と戻ってこないのにね。。。

6月の3週目に入ってから、メールの返事が遅くなって少し気にはなっていた中、彼女から最後に来たメールが「体調悪くて、再入院しました。」の内容
もう真っ青で、4週目からはいくら送っても、一切返事がなくて…
7/1の深夜(7/2の早朝)に、彼女のお姉さんからメールが来ました。

あっという間の出来事だったので、現実感もなくて、頭の中がよくわからなくて
会社の数人の先輩からは、異様な程に電話やメールが来たけれど「私は大丈夫ですよ。」って答えたけれど、彼女のデスクにお花があって少し実感して、お葬式に出て現実なんだと思い知らされました。

あれから今日で1年が経ちます。私は1才、歳をとりました。
私はこの1年間で、どれだけ変われたのかわかりません。全然変わっていないのかもしれないです

でも彼女のおかげで、その日、その時、その瞬間を大事にしようと思えたし、明日が来ることの幸せを教えてくれたし、大切な人が大切なものが大切だと気付かせてくれたし、学んだことは多いです。

出会いにも、別れにも意味があるというのなら、私は彼女のことを決して忘れてはいけないのだと思います。


苦しくて辛い治療はもう終わったんだよ。
頑張ったよね。
元気にしていますか?
これからも私たちのことを、見守っていてください。
ありがとう。
              2010.7.1